2010年9月21日火曜日

知っておきたい自転車の知識

■自転車の情報発信サイト

  • NPO法人 日本自転車環境整備機構(B.E.I)
  • THT Japan
  • Cyclingood
  • 自転車ツーリング再生計画
  • cyclingtime.com
    • 自転車ニュースからカタログまで幅広く自転車にまつわる情報を集めている総合自転車情報サイト!
  • カピバラ自転車ニュース
    • 自転車が大好きなカピバラさんが自転車のニュースに関して独自の視点でコメントしてます。なるほどなぁと思うコトも多かったりして。
  • ecoBike
    • 自転車に雑誌情報など媒体情報がまとまっているページ。
  • サイクルスポーツ.jp
    • 雑誌も出している「CYCLESPORTS.jp」の情報発信基地。情報量がものすごい!
  • funride.jp
    • 青山のfunrideステーションを拠点にしているfunrideのWebサイト。動画がいっぱい集まっていて、見てて飽きないです。
  • BICYCLE21
    • 自転車競技の専門誌「BICYCLE21」の雑誌が特集されているWebサイト。実際の記事は、雑誌を手に取ってみないと読めないですが熱さが伝わってきます。
  • 自転車商協同組合
    • 東京の自転車店組合のWebサイト。こんなにたくさんの自転車屋さんがあったんだってびっくりしました。

■なぜ「自転車」なのか。

▼カラダのために
  • 体重が重くても、サイクリストの内蔵脂肪は少ない。
  • 体重60kgのサイクリストが時速20kmで1時間自転車に乗れば、468kcalを消費する。
  • 筋肉が1kg付くと、基礎代謝は1日あたり50-100kcal増える。
  • 週2時間のライドで、1年6kgの体脂肪が落ちる。
  • 健康に寄与することができる。そして、自転車に乗れないほど老人じゃない、自分は健康であるというアピールにもなる。
  • 自転車の運動は、身体の中で最も大きな筋肉群である太股を絶えず動かし、最も効率的な有酸素運動ができる。
  • これが心肺能力を強化しカロリーを効率的に消費する。そして体質そのものをカロリーが燃焼しやすく変えていく。
  • 『トラックいっぱいの薬より、1台の自転車』ということわざが欧米にはある。
  • 自転車に乗ることは、有酸素運動(脂肪や糖質を酸素によってエネルギーに変えながら行う、規則的な繰り返しのある比較的軽い運動)にあたる。有酸素運動は心肺機能を高め、血液の循環をよくしたり、中性脂肪を減少させたりする。
  • 自転車に乗るときはさまざまな筋肉を使う。ペダルを漕ぐときに太ももの裏の筋肉やお尻の筋肉、坂道ではハンドルを引く運動も必要となるため腕の筋肉を使う。これらはそれぞれの部位の筋肉を作り、締まった体へと変える。
  • 病気になりにくい
  • 食欲の増進、我慢しないでもよくなる
▼地球のために
  • 自転車を交通手段とする割合が1%上がれば、1年あたり12億リットルものガソリン(軽油)の節約に。
  • サラリーマンの平均通勤時間は34分。1年の500時間  は電車や車の中で過ごしている。
  • ガソリン価格は過去4年間で約2倍に。でも自転車なら、関係なし。
  • 車の排出するCO2は、自転車の328倍。
  • 環境に優しい。空気が全く汚れない。運動量の観点からも徒歩よりも酸素消費量(=二酸化炭素排出量)の少ない自転車は、最もエコロジカルな移動手段と言える。そして、自身を環境に気を使う「意識ある市民」であることもアピールできる。大気の汚染に車の排気ガスがこれほどものを言っていたか、と思うほどクリーンな都市に変えることができる。誰かが自転車に乗ることにより、その分車が減る。その分渋滞が減る。高速道路が空く。駐車場の待ち時間が減る。燃料がいらないのでガソリンの消費が減る。空気も汚れない。事故の可能性も減る。大地震等の災害時にも柔軟に対応できる。
  • このために一番効果的なのは、自転車に乗り換える人の元の交通手段が電車でなく、徒歩でなく、クルマだった人。だから、クルマに乗る人たちが一番欲しがるものをエサに自転車での移動を推進する、というアイデアはあり。
  • 大気中の二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスは、太陽によって温められた地球の熱を宇宙に逃がさない働きをする。現在、地球では大気中の温室効果ガスが増えすぎることで2100年には気温が1.1度から6.4度上昇すると予測されている。
  • 電車がない地域ではもちろん、電車があっても本数がない地域(奥多摩)でも自転車の方が手軽で自由になる
  • 車なしでも楽しめる。また車より小さいので、細い道でもOK
▼未来のために
  • 小学生のメタボリックシンドロームは過去10年間で1.3%から4.4%に。
  • 20年間で小学生の肥満率は150-200%に増加し、30年間で運動習慣のある子供の割合は男子30%、女子では60%も減少
  • ここ25年間で小学生の体格は良くなったが、運動能力は低下した。しかし、運動習慣のある子供の運動能力は、変わらずに高い。
▼社会のために
  • 高齢者は、経済的にも、能力的にも、クルマ依存型の都市構造には対応が困難。これに対して自転車は免許返上後や歩行が多少つらくなってもひざにかかる体重を7割削減でき、相当の距離(高齢者アンケートでは5km以上)まで楽に活用されうる。
  • また、ルールを学習すれば遵守率が高く、かつ、年齢層別の事故件数は多くなく、一定の施策を講ずれば安全性は低くない。環境的な側面を含めてクルマ依存型のまちづくりの問題点は早くから指摘され、歩いて暮らせるまちづくり、コンパクトなまちづくりなどが重視されている。ここに、自転車を活用した地域活性化が注目され、発展する可能性が拡大している。
  • 公共交通の中で、バスには誰も乗らなくなって来ていて、乗客の取り合いが起こる中で補助の大きいコミュニティバスが民間運営のバスを駆逐する例がある。では、減った乗客は自転車に移ったかというとそこまでは至っていない。
▼自転車の活用が想定されるケース
  1. 市民の買物:歩いて暮らせるまちづくりの手段、高齢者・一般市民の日常の買物の手段。
  2. 市民の通勤:近中距離における通勤の手段。
  3. 市民の通学:高校生・大学生を中心にした貴重な通学の手段。
  4. 市民の健康:体力増強、生活習慣病の予防の手段。
  5. 市民の経済:ガソリン・医療費等の節約の手段。
  6. 市民の余暇:健全なレク・スポーツ振興・スローライフ、季節感の体得の手段。
  7. まちの観光:観光の振興、まちの良さの再発見の手段。
  8. まちの活性化:回遊・アクセスで身近な地域振興の手段。
  9. まちの産業:生産性の向上・経費節減・従業員のメタボ解消の手段。
  10. まちの運輸:宅配、営業等の燃料費・駐車料金節減の手段。
  11. まちの財政:医療費、道路修繕費用、通勤手当等節減の手段。
  12. 都市の環境:地球環境向上・自動車公害防止の手段。
  13. 都市の災害:避難・帰宅・行政・医療・救助等の手段。
  14. 子どもの教育:肥満の解消、体力の増強、実践的な環境学習、自主性・人格形成の手段
  15. 子育て支援:3人(親と子ども2人)乗り自転車などによる支援の手段
▼交流面
  • 同じ趣味の人たちとつながれる
  • 運動しながら、こぎながらでもしゃべれる
  • チームプレイが不要で一人でもできる
  • 世代間で交流できるので教育面にもプラス
  • 子育ての一環として一緒に楽しめる

■どんな自転車を購入するのがいいのか

▼安全基準マーク
  • 3つのマークのうち、最低でもどれか1つはついているか、必ず確認してから購入しましょう。
    • 『BAAマーク』厳格な安全基準を満たした自転車にのみ貼られるマークです。ただし、珍しいインポート自転車やあまりに安価なものには貼っていないケースがあるので、ご注意ください。
    • 『SGマーク』安全基準を満たした自転車や、子ども用座席に貼られています。
    • 『TSマーク』一般的にあまり知られていませんが、自転車安全整備士が点検整備した普通自転車に貼付されるものです。このマークには、傷害保険と賠償責任保険が付いています(付帯保険)。
      • 自転車店で、点検・整備の際、保険に加入する手もある。日本交通管理技術協会が認定する自転車安全整備士の点検を受けると、TSマークというシールを自転車に貼ってもらえる。このシールが、1年間有効のTSマーク付帯保険の証明になる。点検料金は店舗により異なるが、1000円程度からと手頃。整備士のいる自転車安全整備店は全国に約15,000店あり、同協会ホームページで確認できる。
    • 想定シーンとそれを補う保険という整理をしておくべき
      • TSマーク付帯保険は、マークを貼っている自転車であれば家族はもちろん、他人に貸して事故を起こした場合も補償される。子供を専用シートに乗せた場合でも全員が補償対象となる。
  • 一方、その他の保険は、対象者を契約の際に限定し、原則、運転者1人が補償対象。家族で1台の自転車を乗り回すような場合は、個々に加入したり、家族全員が補償されるプランを選んだりする必要がある。
▼タンデム(2人乗り自転車)
  • タンデムは43都道府県では罰金!条例違反!
▼自転車装備
  • バックミラー
    • まだないけど、これは確かにあれば便利だ。
  • トリップメータ
    • つけたら楽しく自転車に乗れそう。
  • ヘルメット
    • ヘルメットに1分間映像記憶カメラ(1分以上前の映像はクリーニングして、死人にくちなし状態を防ぐ機械)を配備するべき。
    • というかヘルメットは絶対装備しなきゃダメ。そしてヘルメットは割れて衝撃を吸収するようにできているから、一度割れたヘルメットは装着しないこと。
  • サングラス
    • 虫や砂が舞うこともあるから、全体をカバーできるものが望ましい。
    • プレス錠:横方向にスライドするだけで開くため開け閉めが簡単。しかし工具などで簡単に壊される恐れがあり盗難防止には向いていない。
    • シリンダー錠:回転させて解錠するタイプの鍵。さらに鍵の内部が複雑な組み合わせによってできているため盗難に強い。

■どこを走るべきか?

▼原則は、車道の左側
  • 自転車は本来「軽車両」なので車道の左側を通行するのが正しい。
  • ちなみに、「路肩」と「車道」は違う。車道の左側とは、厳密に言えば「路肩」ではなく、路肩の右側。(実際問題としては路肩が自転車のメインストリートだが。)
▼左折レーン
  • 自転車は左折レーンであってもそこを直進することができる(自転車は常に左端をキープしなければならない)。ただし、車は必ず左折してくるので巻き込み事故の確率は高い。注意すること。
▼並走禁止
  • 狭い車道や歩道での並走は危険なので、やめましょう。
  • ただ、おしゃべりしながら運動できるのが自転車の良さだったりするので、車の来ない自転車道とか裏道をメインにコース取りをするなどをして、その良さも感じてもらえたら嬉しいです。
▼バスレーンとの共存も検討が進んでいる
  • バス停では自転車が抜く、バスが走行すると追いつく。“抜きつ抜かれつ”がバスと自転車の関係。もし“バスを追い抜いてはいけない”というルールが出来たら、バスの後ろに自転車が滞留する。そして、それらの自転車は後続のバスの前に集まり、バスの定時運行を妨げる事になる。
  • “バスを抜いてはいけない”は、あくまで左側を抜いてはいけない。右側を抜くべき。しかし構造的な問題で言えば、バスレーンが狭すぎる。自転車が抜けられるような車線を広くする。バス停には、バスの留まるスペースを造って、自転車が普通に追い越しができる状態に、これがバスとの共有レーンの一番の前提となる。
▼弱者優先の法則
  • 歩行者>バス>自転車>車
    • 道路には「弱者優先の法則」があります。車は歩行者と自転車、自転車は歩行者を守って走ってあげましょう。
    • バスから見ると、自転車が脇道や歩道から飛び出すとか。急に止まるとか・・・“急に”が怖い。今、バスの乗客には高齢者が増えている。また障害者、車イスの方、ベビーカーもバスを利用している。こうした方々を守る運転のためにもツーキニストは、バスに急な操作をさせるような乗り方は絶対に避けるべき。
    • 自転車は13歳未満の子ども、70歳以上の老人、特別に走行が許可されている場合等の例外を除いて歩道を走行することは許されておらず、車道の左側を走行しなければならない。つまり例外的な場合を除き、自転車で歩道を走行していること自体が交通法規に反する行為となり、そのうえで歩行者と接触するなどして事故を起こした場合、自転車運転者に大きな過失が存在するということになりかねない。
    • 歩行者も優先してもらうためには、優先してもらうための環境を相手に提供することが必要になる。それではじめて道路はシェアできる。歩行者優先だから、歩行者はわざわざ自転車をよける必要はない。自転車が速度を落とし、歩行者をよける。だが、そのためには避ける空間的余裕が必要。道路を全て塞いでしまったらそれは不可能となってしまう。
▼写真を撮りたい!
  • 写真を撮るときは、道路の真ん中で止まらないこと。急にハンドルを切らないこと。
▼休憩のときは?
  • お昼ごはんや休憩をするときにも、鍵はしっかりかけるとか、迷惑にならないとこに置くとか、自転車の管理はしっかりお願いします。
▼ドライバーからの視認性の確保について
  • トンネル、夜間は必ず白色ライト点灯
    • ライトは点滅ではなく、常時点灯すること。点滅の場合、車の運転手から見ると自転車のライトが消えて見えるタイミングがある。運転手は一瞬しか確認しないので、点滅ではなく点灯が必須。
    • 前照灯は必ず白色ライトにすること。赤灯があるのはリヤ。前方に赤灯を見ると、誤解が生じる。同じ方向に走っている自転車だと思ってしまう。
    • フロントライトは非点滅。法律でそう定められている。点滅させている人、それは間違いだ。
  • 黒シャツ禁止
    • 暗くなると、黒いシャツはドライバーからの視認性が悪く気づかれない恐れがある。白や明るい色の服装で、事故を防止しよう。
  • これは自殺行為
    • 夜、無灯火で車道の右側を走り、携帯電話を使っているママチャリは、自殺行為であり他殺行為。

■走る前に確認しておくこと


  • 自転車に本気で乗るなら、相手のためにも保険に入っておきましょう。
  • 走る前にタイヤの空気とブレーキの効きについては確認しておくように。クロスバイクなら5、6気圧。軟式野球のボールくらいでOK。
【自転車保険】
▼PTAの子ども向け自転車保険
【事故を起こしたら】
▼事故対応のADR
  • 自転車事故の和解については、ADRが比較的安価で知られずに済むのでいいかも。
▼事故は増加傾向
  • 警察庁の調査による平成13年と平成23年の交通事故の件数を比較すると、クルマ対歩行者の事故は7万1737件から5万5284件に減少しているにもかかわらず、自転車対歩行者の事故は1807件から2801件に増加している。
▼意外と罰金も大きい
  • 酔っ払ったうえで自転車に乗った場合には、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金。信号無視をすれば、3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金。歩行者への注意を怠ったり、歩行者が近くにいるときに徐行を行わない等の歩行者妨害を行った場合にも、3ヵ月以下の懲役又は5万円以下の罰金。
  • 歩行者と接触しながら逃走した場合には、1年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処せられることになる。そして自転車の交通違反にはクルマのような交通反則金制度、いわゆる「青キップ」の制度がなく、罰金であってもすべて前科が付く刑事処分となる。。。

■子育てと自転車、自転車通勤について

▼ストライダー×坂道で事故増加中
  • ペダルがついていないため自転車には該当しないが、坂道を滑走した場合、一般の自転車と同程度の速度に達する。取扱説明書では公道での使用を禁止している。
▼親子自転車の勉強会増加中
  • パワーウーマンプロジェクト
  • 自転車に同乗していた6歳未満の幼児が死傷する事故は2013年、全国で1055件起きた。前年からは172件減ったが、全体の42.6%が頭を負傷した。
▼通学と自転車について
  • 通学用自転車情報サイト
  • 自転車通学は年間を通じると学校まで往復5kmの距離だったとしても、それだけで年間1000km。そんな通学を3年間続けると、距離は3000kmとなり日本列島を横断する距離に匹敵する。それは単に好条件でその距離を走るだけではなく、突然の雨や、暗い夜道、荒れた路面。通学には様々な環境が潜んでいる。
  • 安全・安心に通学を行う為に、専用設計されているのが「通学自転車」であり、そんな通学自転車の選び方のポイントからメンテナンスなどを紹介している。
▼自転車通勤
  • 自転車通勤する場合は、制度上禁止されていても会社の担当者には必ず自転車通勤を打ち明けておくことが必要。会社が社員の自転車通勤を知っていた場合は、それが社内規定に違反するかどうかは関係なく、労災の適用対象となる。
  • 加害者となるケースにおいても、福間みゆき氏によれば、通勤途中の事故に関しては通勤が「合理的な経路及び方法」で行われているときにのみ認定される、という労災保険法もあり、その経路が常識的であれば通勤災害として認定されると説明している。
  • スタートとゴールが同じでも、自宅から職場の往復でも毎回道を変えれば楽しみも増える。新しい発見もある。

■都市交通としての自転車

▼自転車を始めやすい都市人口
  • オランダにしろ、ドイツにしろ、デンマークにしろ、自転車環境整備の先進都市といわれている所は、概ね人口100万人以下が多い。町全体のハードとソフトを自転車志向に変えようと思えば、大都市より中小都市の方が実施しやすい。コンパクトな街の規模が、自転車政策にはアドバンテージを持っている。
  • 多摩はそういう意味ではスモールスタートが切りやすいはず。30市町村の人口を並べて比べてみるか。
  • 自転車のメリットは、公共交通の本数の少ない又は存在しない地域や一定の範囲の連続の移動に向いている。走行空間や駐輪スペースは最小限で済むので、特段の自転車道を整備しなくても、その安全性・快適性を検証しながら狭い道路をネットワークに組み込むなどにより、時間を気にせず、自由に、機動的に移動できるという大きなメリットを有している。これが、自転車を活用して移動する場合の総合的なメリット。
▼現状の交通機関への乗り入れ
  • 公共交通機関への自転車の乗り入れ。電車にも、バスにも自転車が乗り入れることができると良い。茅ヶ崎では、前面積載自転車ラックバスが走り出している。
  • パリでは、運営主体である自治体の議決等により、パリとその周辺コミューン(フランスの基礎自治体)の属する州において、数日間、メトロ、バス、郊外鉄道RER、トラム、貸し自転車Velib'、貸し電気自動車Autolib'をすべて完全無料、さらに、フランス政府は「パリに入れる自動車、二輪車は奇数ナンバーだけ。トラックは通行禁止」という規制を2014年の春に実施した(翌日は偶数ナンバーだけ)。
▼デメリットを補う代替公共交通機関
  • 代替公共交通機関は考えておく必要がある。自転車に乗れない人、障害者、乳児、その他の人は必ずいる。雨の日の対策ということもある。
  • 自転車のデメリットは、
    1. 天候・勾配等の自然的条件からの制約
    2. 事故時の脆弱性
    3. 放置・ルール無視等の迷惑性など人為的な条件からの制約
  • これらは、多くの場合にニュースなどで具体的かつ過剰に強調されすぎる傾向にある。逆に優位な点があまりにもさらっとしか説明されないので、自転車の活用に大きな障害となっている点は注意点と言える。近年の様々な施策や技術が進展することにより2や3は減少し、相対的にメリットの比重がどんどん増している。
▼環境負荷の見える化
  • 自転車でできるカーボンオフセットを考えた方が良い。もし車だったら、もし徒歩だったらと比べた自転車でその日にまわった距離の環境負荷を換算して、どれだけキレイになったかを測量できるようにしたい。
  • もしくは、ANAでも「携帯電話によるクレジットカード決済で、飛行機を利用した際に排出される二酸化炭素のうち、お客様ご自身の排出量を算出し、お客様ご自身がいつでもどこでも手軽にオフセット(相殺)できるプログラム」を実施している(CO2排出量は、カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)が提供する「カーボン・オフセットの対象活動から生じるGHG 排出量の算定方法ガイドライン」に基づき算定)。イベント参加時に、その計算した量からカーボンオフセットできる仕組みにしたい。
  • 確かに車と比べたら浮いた分はある。それでも、負荷を与えていることは事実として存在することを認識してもらえる。
  • 東京の空気がどれだけ汚れているかを示すような実験ができないか。それをプレとして、自転車イベントをはじめたらメッセージ性は出てくるんじゃないか。車を締め出すべきなんだ。そういうメッセージ。でも、空気を汚しているのが車だけだって何故言えるんだろう。少なくとも自分達にできるエコってことでは大いに賛同してもらえる取り組みだとは思うけども。
▼品質、メンテナンス
  • 日本ではママチャリが一番普及していて廉価だが、そのママチャリこそ品質がきっちり守られることが必要。なにせ、自分でメンテナンスできない人が乗る自転車だから。
  • メンテナンス性の悪い自転車、品質基準を満たさない自転車は排除されていくべき。
  • レンタサイクルをやるなら、母体がメンテナンスをすることになる。煩雑な手間を増やし、人手を増やし、税金を使い、あげくに放置自転車は減らない(盗難だから)。そんなレンタサイクル事業は不要。使う人に責任がまわってくる仕組みが必要。
  • 少なくとも身分証明書の提示は必須にして、返さない場合の罰則も明示した方が良い。メンテナンス負荷の軽減のためには、「自分の」自転車を持つ人を増やすべきではないか。
  • 自転車の品質基準。「この基準をクリアしてるレンタサイクルしか置いてません」、とか言えるようになるといい。自転車に対してだけじゃなく、扱う業者やサービスを提供する団体に対しての格付けもあっていいと思う。
  • 今は、いろんな業者や自転車がありすぎて判断できないんじゃないか?5☆.comみたいな考え方でいいとこだけ乗せていくのもあり。
  • 駐輪場で、ヒマなおじさんおばさんは空気や油くらいのメンテナンスはしてくれても良いのではないか。
▼税金
  • 渋滞税
    • 2003年、ロンドンは中心部に乗り入れる車に対して課金する「渋滞税」を導入。
  • 環境税
    • 環境税は、環境を汚すものが払う、というポリシーで払われるべき。そうなると、自転車政策のために払われるべき税金は自動車から払われるのが妥当。
▼交通行政の矛盾
  • 警察官が守れてない
    • 自転車は原則車道の左側通行にも関わらず、交通警察官は白い自転車で歩道を併走している。進行方向などおかまいなし。歩道は死角が多く、車対自転車の事故は車道上よりも歩道での出会い頭でより多く起きている事実がある。
    • 警察や自治体の担当者にお願いしたいのは、机上で考えていても正しい解決策は生まれないことを認識して、スポーツ自転車で毎日、数十kmを走りまわってもらうこと。それをするだけで、何をすればいいのか自然にわかってくる。自転車に乗らないまま、法律や道路をいじることの限界を知って欲しい。
  • 片手運転停止と手信号
    • 「片手運転禁止」と「手信号」は両立しない。法律に矛盾した形で明記されている。
  • 歩道の問題
    • 「原則車道通行」の自転車が通っていい歩道には、その標識をつけること。
    • 「弱者優先の法則」があるのに、歩道に歩行者と自転車を押し込めて、車道は車の聖域になっている。「暴走自転車」という言葉は、自転車が車道を走っていれば出てこないハズ。ただ、歩道を走るのであれば自転車は「走らせてもらっている」という意識で走るのが本筋。自転車が歩道を走る際に定義されている「徐行」に制限速度がないのもおかしい。進行方向の定義もない。逆走は危険だ。もう少し、交通道徳をみんなが持つべきじゃないか。
  • 車道の問題
    • 車に乗ってる人は「排気ガス出して税金使って楽している」んだから、もっと負い目を感じるべきだ。自転車を優先させて当たり前だ。
    • 路側帯は駐車場じゃない。路側帯に車を止められると、自転車の危険度は飛躍的に上がる。道路の脇に駐車場枠を作るのは車のことしか考えてないとしか言いようがない。
    • 道路の脇にある排水溝。これは、格子の幅やレイアウトを変えるだけで自転車の危険はなくせるのだが、すぐに対応してもらえないのだろうか。
    • 暴走族は「珍走団」と呼ぶべきだ。排除すべき恥ずかしい人達、というレッテルを貼る必要がある。
▼自転車講習
  • 自転車の講習をどこでするのかも考えておくべき。
  • 「こけ方(ハンドルは握りっぱなしにしておく)」とか知らない人が多いんじゃないか。
  • 使う筋肉と効果的なトレーニング、結構凝るのでマッサージも併せて伝えられると良い。
  • 義務教育として、交通教育・自転車教育を取り入れてもらうことはできないんだろうか。今っていつやってんの?

■国内の自転車データについて

▼自転車保有台数
  • 2008年時点で全国で約6900万台。30年前(1978年)の約4800万台から、40%以上も増加している。
  • 日本の人口100人当たりの自転車保有台数は64台。世界6位。
▼車の乗車人数
  • 国内を走る車の平均乗車人数は1.2人。99%は1人で乗っているとも言われる。
▼自転車レーンの総延長
  • 都内の自転車走行路は計126km。車道上の自転車レーンは11.6kmしかなく、2014年度は16カ所計11kmを整備する計画で、うち自転車レーンは5.9km、自転車歩行者道は5.2km。2020年までに倍の240kmを目指している。
  • ちなみに、ロンドンは700km。
▼生産量
  • 国内における自転車の生産量は年間100万台が数年続いている。それに比べて輸入は、2010年度の840万台が2011年には945万台と、100万台以上増えている。

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