2012年1月14日土曜日

〈アイデア〉の教科書 電通式ぐるぐる思考【12年003冊目】


〈アイデア〉の教科書 電通式ぐるぐる思考

<本の紹介>
本来の「アイデア」とは単なる思いつきではない。課題に対する解。電通の社内で先輩から後輩に継承されてきた秘伝を初めて公開する。

<メモ>
・知識とは「意味のある情報」です。たとえばインターネット上で大量に流通しているのは単なる情報ですが、これと人間の思いが一緒になって初めて「知識」になります。ですから知識を準備するためには情報を仕入れなければなりません。
・そもそも「数値データだから正しい」というのも怪しい話です。一度でも自分でアンケートに答えた人なら心当たりがあるかと思いますが、記入し終わった回答票は何とも中途半端な代物です。決して嘘をついたわけではないけれど、自分のある一面しか表現できていないというか。もっと別の聞き方をしてくれたら、もっと別の答え方もある、というか。まぁ、そんなものです。
・「人にもよりますが、だいたい50本くらいは書けちゃうんですね。そんなに努力しなくても。自分の手に負える範囲で。でも、その先はうなりながら、あるのかないのかよくわからないので、恥を捨てて引っ張り出してこないと数がつくれなくなるんです。そんな窮地に追い込まれた状態でないと、他の人が考え付かないようなアイデアは出ない、ということなんだと思います。
・「これからは問題を素早く解決するヒトが偉いんじゃなくて、いかに面白い問題を作ることができるか。そのままではどうにもならない問題を、ドラマチックで興味深い問題に作り変えることができるかがポイント」
・ジンバブエのムガベ大統領が新聞社に重税を課したとき、彼らは「ムガベの悪政を知らしめる」ことを選びました。そして、それを解決するために注目したのが、インフレーションで紙屑同然の価値しかなくなった「1兆ドル紙幣」でした。白いポスター用紙を使うよりもはるかに安価な「1兆ドル紙幣広告」というアイデアは、それだけで力強いメッセージを発信し、世論を喚起し多くの資金集めに成功したといいます。
・すぐれたアイデアは身近で、簡潔で、実感があるのです。それが「手のひらに乗る」ということです。

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