2012年7月15日日曜日

脱原発/東電に向けて


最近考えていることを、どこかでまとめたいと思っていたのでここでまとめていこうと思う。
(記載している内容は適宜最新化していく予定です。今の自分の最新を、どこか誰でも見れる場所、フィードバックをもらえる場所で公開しながらまとめたいと思って。自分の不勉強さをさらけ出すことにはなるけど、実際不勉強なんだから仕方ないです。自分がもっといい結論にたどりつくために、そこは受け入れます。)

結論から言うと地震の多すぎる日本に原発は無理だ。と思う。
ただ、この国には当面原発を動かさないといけない理由があるらしい。

その理由って何だ。

毎週金曜日の夜、首相官邸前に集まって脱原発を訴えている人たちがいる。
その行動自体は、マスコミの黒い部分を浮き彫りにもしたし、多くの同じ想いを持っている人たちをネット上でのつながりからリアルにつながることになった、一歩を踏み出した人たちを頼もしく思ったりもする。

でも、個人的には、そこに足を運ぶだけで何かを変えられるとは思えない。
1回足を運んだくらいで、何かを達成したことにはならない。
「行って良かった」って感想は目にするけど、観光気分で行くわけじゃあるまいし、その行かなきゃわからなかったことを得たあなたが何を始めたか、何を変えたかを発信していく必要はあるんじゃないかと思う。

僕には、反対したい気持ちはあるけど「こうすればできますよ」という代案がない。
代案なき批判は、駄々っ子と一緒と見られてしまってもしょうがない。
だから、なぜ原発を動かさないといけないのかをはっきりさせて、その理由を一つ一つ潰していけるようなことを考えていきたいと思う。

■原発を止められないわけ

一つに、原子力村のような利益追求型の人たちがいることがある。
これまで原子力に頼ってお金を得てきた人たち、その中でもあと数年で引退できる今権力を握っている人たちにとって、そのあとの未来の他人のことよりも生きてる間の自分と家族のことの方が大事だとか、この年になって今さら新しいことなんかできるかって気持ちになるんだろうなってのは想像できることではあるけど、そんな人たちのせいで原発は止められないってことにはならないと思う。

ここも問題だし考えは改めてもらいたいと思うし、よくもそんなことが言えるなと外から見ていて思うけど。

ただ、根本的な問題はそこじゃなく、日本は「他国の意向を常に気にしないと国体を維持できない」ってとこにあるのかなと考えてます。

■資源がない!

かつてABCD包囲網によって他国からの資源(主に石油)供給を完全にストップされた日本。
同じことを簡単に起こせる、5カ国の国連常任理事国中の3カ国、アメリカ・イギリス・中国。
常任理事国の1つフランスも、原発推進ですね。原爆も持ってるか。
日本は、この常任理事国には入っていないです。
原発を辞める、むしろ反対する姿勢を取るということは、そんな地震の起こらない推進国側にいて自分たちに従わせたい人たちからの経済的な締め出しを再発させることにもなりかねない。ということなのかなと。

そして今日本は、石油や石炭等の輸入をストップさせられると火力発電もできないし、自動車大国日本の自動車が動かない。日本国内で生産しているモノ作りも全てストップせざるを得ない。大混乱になることは目に見えている。

他に「発電時に地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しない」「発電コストに占める燃料費の割合が他の発電方法に比べ極めて低いため、燃料価格が上昇してもトータルの発電コストが上昇しにくい」「発電量当りの単価が安いため、経済性が高い」「中東に大きく依存するガスや石油と違い、ウラン供給国は政情の安定した国が多い」といったことは原子力発電のメリットとしてあることはある。

「エネルギー白書2010」によると原子力発電電力量が日本の総発電電力量の3割、水力は1割弱、火力は石炭、LNG、石油等合わせて、およそ6割。この割合の中で、輸入資源に頼って発電をしている火力と原子力の分を補って余りある発電を自分たちの手で編み出さないことには、結局他国との間でのリスクと隣り合わせることになってしまう。

じゃ、その補えるだけの発電/蓄電ができる手段はというと、それが今の日本にはない。
それがない限りは、止められない。

だから、これから考えていかなきゃいけないのは大きく2つかなと。

まずは、必要な電力量を減らすこと。
必要な量が減れば、その分コントロールはしやすくなる。無駄な稼働は減らせる。

そして、資源を輸入しなくても発電でき、その発電できた電力で賄える社会インフラを実現すること。
発電手段を確立できただけでは、今の電力事情、ガソリン主流の自動車情勢では不十分。
電気の一番の弱点は、貯めることができないこと。電力を賢くコントロールするには、使う分使う時に発電するのではなく、使いたいときに使えるように貯めておける手段を作ることが必要。
また車を減らして、その車も電気自動車/水素自動車に変えていく。都市内での移動は、やっぱり自転車の価値を見直して欲しいと思うし、そのために僕は自転車の楽しさを感じてもらえる活動を続けていきたい。
自然エネルギーの電力への変換のアイデアもウォッチしていきたいし、変換効率のアップについても考えていく必要がある。

この大きく2つの方向性を実現していくために何をすべきか、というところは考えていきたいです。
他にも輸入に頼っている資源はたくさんあって、それを止められて困る立場から脱却を進めることはやっぱり必要だとも思うけど優先順位はあとでいいのかなと。まず何よりも優先すべきは、社会インフラの供給手段の自給自足&省エネ化。

それと、個人的には東京電力からの脱却も進めたいなぁと思ってます。
電気は必要だけど、無責任な東京電力から買うのは嫌です。頭に来てます。
経営陣には切腹しろと言いたい。
大反対の中での値上げとか、従業員へのボーナス死守とか、そんなこと言ってられない状態に追い込みたい。

まずは、個人でできるレベルでの発電&売電の仕組みの調査&確立と周りの人たちへの展開かな。
自分たちが実験台になって、進めていけばいいのかなと。最終的には東京電力との契約を0にできればベストだけど、30Wから20Wへ、20Wから10Wへ、そんな感じで徐々に進めることにはなるのかなと思います。
行政や大きな自治体単位でそっちに動いてる話は、見学行ったり教えてもらえることはどんどん足を運んで教えてもらいに行ってみようと思ってます。

まだまだ不勉強ではあるけれど、1人で考えているよりも公開して間違っているところは指摘してもらって、ヒントがあれば教えてもらったりしながら少しでも早く進むならその方がいいだろと思って書いてみました。

信じるな、疑うな、確かめろ。

誰かにやってもらうんじゃなくて、間違っててもいいから自分で考えることを大事に進めていきたいすね。

---参考資料---
多摩地域で初めて東電から小売業者に切り替えた国立市の事例。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775921.html

立川競輪をはじめとして特定規模電気事業者(PPS)で電気代節減した立川市の事例。
http://www.tamapre.jp/news/2011/05/02/localgov-cut-cost-with-pps.html

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