2020年9月29日火曜日

立川市市民生活支援給付金について

 立川市では、「市民生活支援給付金」として市民1人につき1万円が支給されるとのことで、先日申請書が届いた。今日投函してこようと思う。

▼市民生活支援給付金

https://www.city.tachikawa.lg.jp/kikakuseisaku/shiminseikatsushienkyuuhu.html

1万円をもらえることはありがたいし、なにかに使わせてもらうけれど、この件はちょっと市の施策としては疑問が残りました。というのも、立川市の人口は18万人。1人につき1万円を配布するのに、単純計算で18億円必要になる。手続きも含めれば、それ以上にはなるのだろう。片や、市の貯金(財政調整基金)は、以下のリンクの財政白書を見ると100億円程度。

▼2020 立川市 やさしい財政白書(P.20)

https://www.city.tachikawa.lg.jp/zaisei/shise/yosan/gyozaise/documents/zaiseihakusho2020.pdf

これでは、ここまでコツコツ貯めた市の貯金の20%相当の金額を、市民全員に配って終わりにしてしまう。市民の中には本当に困っている人もいるだろうけど、自分も含めとりあえずなんとか暮らしていけている人もいる印象。素人目線だけれど、そういう人にも一律で1万円を配ることが果たして効果的な施策なのだろうか。

・例えば、必ず市内で使ってもらえるように市内でしか使えない地域振興券の形もあったのでは?

・社協など社会的に弱い立場にいる人たちを元々支援していた団体に予算として渡して「必要なことに使ってほしい」としてもよかったのでは?(そうすると、社会的に弱い立場の人たちがしっかり社協に連絡を取ってくれるようになる副次効果も狙える?)

・その分運用に回して、運用利益分は市税の税率を下げていくようなアプローチは?

「全員に一律」にしておかないと、不公平をいろいろと突っ込まれることになるというのはわかる。でも、それを恐れて効果の薄いところにまで無理をして配っていて、市の財政はこの先成り立つのか、とも感じる。不公平だという声も含めいろんな声を聞きながらも、全体を見て必要なところに手を打ち、みんなでやっていける道を探っていくことが必要なのではなかろうかと思った出来事ではありました。

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