2019年7月29日月曜日

本「聖地巡礼ツーリズム」

著者 :
弘文堂
発売日 : 2012-11-06
観光についてのインプットを増やしたいと思って読んでみた1冊。立川が「アニメの聖地」と語られることも多く、国内でも「○○の聖地」を名乗る地域は増えていたりするけれど、歴史的にそこが聖地になっていく理由や経緯、そして受け入れる側の「聖地」と呼ばれる地域が戦略的に取り組んでいる観光施策なんかもまとめられていて、巡礼や伝統、メディアにつくられた聖地を対比させながら読んでいくのはおもしろかったです。観光としての可能性はまだまだある分野だなと感じました。今度はいくつか巡ってみようかな。

2019年7月20日土曜日

本「まちづくりのエスノグラフィ」

大阪出張の際に、著者(友人)のいる大学に立ち寄って旧交をあたためつつ、いただいた1冊。つくばで一緒にイベントをしたこともあったので、懐かしく、そして当時の前後の文脈ってこうなってたのかとか思い返しながら読めた1冊でした(学術書なので難しかったけど)。まちづくりの中では一般的な「拠点づくり」「特産品づくり」とそれにまつわる関係者間のやりとりをスローモーションで分析していく部分は力学や背景の見直しの具体例として使えそう。そしてポジショニングの調整、ここを当人同士でやれるか第三者がやってあげるかして解決しないと、物事を前に進めるのは難しくなるんだろうなと感じた1冊でした。

2019年7月15日月曜日

本「地域に飛び出す公務員ハンドブック」

市民側からのまちづくり、今回は観光のお手伝いをすることになったので行政側の職員さんが参考にしていることも少しは目にしておこうと読んでみた1冊。さすがに地方行政だけでな総務省として動いていた方の視野は広く、概観してみるにはいい1冊でした。地域が違うと取組も違ったりして、参考になる話も多かったなと。山形の後藤さんや、知っている方も出てきたのでまた会えたらそんな話も聞けたらいいなと。連携のとり方に正解はないのだから、意見交換しながらいい形をつくっていけたらいいなと思いました。

2019年7月7日日曜日

本「組織の不条理」

ひさびさに学び満載の1冊でした。日本軍のふるまいから現代のビジネスに活かせるポイントを学ぶのに、マネジメントの立場の人たちは必読の1冊なんじゃなかろうか。「どう見てもこっちでしょ」という新しいアプローチを選べない隠れたコストや、本来の意図と逆の選択肢が選ばれてしまう構造上の問題をわかりやすく解説していて、「そう説明すればよかったか」と納得のいく思い当たる経験もいくつも頭に浮かべながら読めた1冊でした。戦時中の話もコンパクトにまとめられていて、概観するのにもいい1冊だと思います。