2015年12月31日木曜日

調査、測定する

▼出店について

  • ある和菓子チェーンでは、出店調査の際に時間帯別の店前通行人数と、近くにあるスーパーからの出入り人数を調べます。この人数がキーになると、店舗調査の責任者の方が言われていました。どれくらいの通行人数がいるかがキーになるのです。
  • 私はマーケットというものを十分に意識している。しかし、マーケットを見ながら店を作ってはいない。むしろ、既存のマーケットに飽きるという感覚―つまりこれはダサい、自分たちなら、こういう店に行ってこんなモノを食べたい、という感覚を大事にして新たな店を具現化している。

▼発見を楽しむ

  • 一生懸命になって川の生き物のことを調べ上げていく作業は、実はけっこう楽しい。誰も知らなかったことを突き止める喜び。自然の摂理を自分の目で見て、肌で感じてつかみとったと感じた瞬間の喜び。それは何にも代えがたい。
  • 代理経験は何かさし当たっての目的のためにくそ勉強するのでなくてそれ自身の目的のために追求する時に一番よく集めることができるようである。

▼考えると調査するは違う

  • あるとき著者が部下に、「このビジネスの戦略を考えてくれ」と指示しました。部下は「はい、わかりました」と言ってしばらく作業をしました。そして出てきたのは「調査結果ばかり」だったそうです。何度言っても出てきたのは「こういう状況で、ここにはこれがあります」といった調査結果だったそうです。「この人の人生のどこかで、『考える=調査する』になってしまったのだな…」って著者は思ったそうです。これって、一緒に働いてる著者としてはあんまりおもしろくないだろなと思いました。調べてきたことがその人の成果になるんなら、そんなの時間かけれる人なら誰でもできんじゃん。今までやってなかったことを始めようとしてんのに、何過去事例調べてんだよって思う気持ちはわかります。自分で考えるってことをわかってない人って多いなって思います。
  • 証明するまではどっちがいいかわからないときは、両方やってみないといけないわけですね。両方主張があって両方ユーザーがいるなんていうときになると、とくにやってみせて本当にどちらが大きなユーザーが得られるかどうかを判断する。

▼見える化

  • ピッキング「1分で3冊」検品「1分で4冊」棚入れ「1分で5冊」手梱包「1分で1個」。ノルマとコンピュータによる監視の組み合わせこそが、アルバイトを働きアリへと駆り立てるムチの役割を果たしている。
  • 「今回のスピード ○.○冊/分」が毎回出る仕組み。数字を自身で確認できることが、落としたらマズイという心理を植え付けていく。
  • 自分が、手書きで文書を書いた場合は、間違えたら白い修正液を塗って直したりします。そういう時間を測って、そのスピードとキーボードからの入力のスピードを比較すると、キーボードのミスタッチも考え合わせたときのスピードが速くなるためには、変換率がどの程度でなければならないかがわかる。かな漢字変換でかなを入れると、自分の望んだ漢字が最初に出てこないことがあって、だから変換率が問題になる。それがどのくらいかを計算してみると、95%以上の変換率でないと使っていられない、という答えが出てくる。

▼未来予測

  • 競合他社との比較を行う際、とくに気をつけなければならない点は、将来の自社の保有する技術(能力)を評価する際の比較対象が、当然、現状の競合が保有する技術ではないということ。必ず、将来を含めた競合の技術動向で比較しなければなりません。自社が進んでいる以上に、競合他社は早い速度で進歩しているかもしれない。

▼地図

  • 日本の国土地理院の前身は陸軍参謀本部の陸地測量部だった。イギリスも以前は軍の機関が地形図を作製していたし、他にも軍が地形図の製作を手がけているところは多い。それだけに、特にいわゆる開発途上国の地形図は外国人が入手できないのが当たり前のようになっている。
  • 地図の縮尺の分母(万単位)は図上10cmのキロ数である。
  • 住居表示法で本当に町は便利にわかりやすくなっただろうか。赤坂の場合で見てみると、15の町名が捨てられ、広大な「赤坂」となったが、人間は固有名詞より数字を覚えるのが苦手だという事情が考慮されていない。その証拠に「赤坂一丁目」というのがどこにあるのか知らない東京の住民も「溜池交差点」といえばピンと来る人は多い。
  • 日本の地形図の凡例を欧米のそれと比べてみれば、「お役所関係記号」の多さは一目瞭然。一般人が一生のうちに何度足を踏み入れるだろうか、という役所までずらりと並んでいるのだから。しかしそれほど記号が多い割にイギリスの官制地形図にある「駐車場」だとか「見晴らしのいい場所」「公衆電話」などといった記号はないから、国土地理院の地形図は旅行に持っていくにはいまひとつ不便。

▼モノサシ、目安を持つ

  • 晴れた日の屋外が数万ルクス。曇った日で数千ルクス。蛍光灯で照明された室内が数百ルクス、照明のある高速道路が数十ルクスといったところであろう。
  • 半月のときの地上の明るさは満月のときの半分かというと、そうではない。半月のときは、満月の明るさの一割程度しかない。形が満月に近づくにつれて急激に地上照度が増す。しかし、満月がどんなに明るくても、そのときの地上照度はせいぜい0.3ルクス程度である。

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