2003年3月20日木曜日

NO WAR!

ついに今日、開戦だってね。

俺は戦争を経験したことないから、知識としてバーちゃん達に聞いた話とか本で読んだことしか知らない。

だから実感ないねぇ。
「きじ何言ってんだ?バカなこと言ってんじゃねぇぞ!」
って思う人がいたらそれはどんなことでもいいから教えて欲しい。

もちろん俺の立場は【戦争反対】。
何が起きてて、どれがどーなってどーいう経緯で戦争になったんかは俺は詳しく知らない。
メディアだってどこまで信じればいいんだかわかんないしね。
でも、戦争は起こさないで欲しかったな。
もう言っても遅いけど。

てことでこれからは「はやく終わって欲しい」って言うしかないんだろうね。
俺にできることってなんだろ?
結局無力だなぁ、一人の力って。
それなりに自分では成長してきたつもりなんだけど。

一人でできることってので思い出したんだけど、サッカー選手。
試合でゴール決めたあとって決めた選手一番注目されんじゃん、カメラ寄ってって。
それが大きな大会、大きな試合になればなる程注目度は高くなる。

んで、もう5年くらい前(あいまい)になんのかな?
98年W杯でさ、俺ら日本は初めて出場したじゃん。
そんとき当たったクロアチア、確か試合前とか大きく取り上げられてたなぁって。
国の歴史、地域の歴史、選手の境遇なんかがすごく細かく紹介されてたよね。
んでそんときにあっちが紛争みたいになってて、なんか試合で点決めた奴がすげぇ「NO WAR!」ってアピールしてたような気がする。
かーなり曖昧な記憶で、本当にそうだったかちょっと怪しいけど、俺は確かに東欧のどっかの国の奴が(もしかしたらピクシーだったのかも知れない)「これ見ろ!!!これ!!!」みたいにユニフォームの下に着てるアンダーシャツに「NO WAR!」って書いた文字(自分で書いたような文字だったって記憶してるけど)ブンブン見せびらかしてるのがあったなぁって。
そんときは「あっちは大変なのかなぁ」くらいにしか思わなかったけど、その選手の必死に訴えてる姿ってのは俺の心の中にすごく残ったんだよね。
で、今。
俺にはそういう機会を通して多くの人に反戦を訴えることはできないけど、そんな選手の思いを今更ながらに理解できて、こーいうことができるのってスポーツ選手の特権なんだなぁって思った。
自分がスポーツを頑張ることを通して被害者や見てる人に勇気を与えたり、何かを訴えることができるのっていいなぁって。
W杯で日本と対戦するっていうだけで例え点決めてなくても俺みたいな対戦国の国民に自分の国のことを、自分のことを知ってもらうことができるんだなぁって。
これもスポーツの力だとしたら、それってすごくいいなぁって思った。

それにしても、戦争って昔の戦争のイメージと大分違ってるみたいだね。
戦車が「ゴゴゴゴゴゴゴ・・・」ってどっかの映画にあったみたいなイメージを勝手に持ってたんだけど、今はすっげぇ離れたとこからミサイルで「チュドーン」って感じじゃん。
人が死ぬってのは不変でも、やっぱ時代と共にやり方ってのは変わるんだねってのが理系人間だからかな、俺の正直な感想。
こんなとこでも確実に技術の進歩を見てとれるんだなって。

ステルスでレーダーに映らないように飛んでって、空爆。
ピンポイントでミサイル発射。
迎撃も対空ミサイルであったり、迎撃ミサイルであったりが軌道解析して飛んでいく。

そのうちボタン一つで全自動戦争みたいな時代になっちゃうのかなって思った。
ゲームみたいな感覚でね。
ゲームと違う点は、実際に人が死ぬっていうとこだけ。

なんか間違った方向にどんどん進んでる気がしてならないね。
世の中を便利にしたい、快適な生活が送れるようにしたいって思って技術者達が開発してきた技術が、一気に殺戮兵器に利用される。
やっぱ技術は使う人次第だなってのを改めて考えさせられるよね。
アフォな奴らに技術持たしたらやっぱ危ないし。
権力も、なんでも同じことだと思うけど。
結局それを使うのは人なんだから、人がよくねぇといい方向には活きないんだよね。

俺にできることがあった。
自分にいつか子供が出来たら、そいつをいい奴に育てること。
ま、いつんなっかわかんないけどね、当分先、いやもしかしたらそんなん来ないのかもしんないけど。笑

最後に、1冊本を紹介して今日は終わりにしようと思う。

「残酷史」中内富太郎・著 文芸社

これは俺のサークル友達の爺ちゃんが書いた本なんだけど、実際に戦争に参加した日本人兵がどんな思いで戦争の日々を過ごしていたか、すごくよくわかる本だと思う。もちろん今の戦争とは何もかも違うっていうのはわかってるけど、こんな時期だからこそ時間のある人には歴史を振り返って欲しい。軍隊の中でのしごきとか、今の社会に形を変え組織を変え受け継がれている部分もすごく多くて、50年経って日本人ってどう変わったのか、変わってないのか考えるにはいい1冊だと思う。あと、戦争が起きたってことは最終的にはこの戦争にも決着がつくわけだけど、それで負けた方はどうなるか、どういう扱いを日本の場合受けたのかっていうのはやっぱ知られていないところが多いでしょ。だからその辺は俺的には是非読んでみて欲しいです。

それじゃ、また。

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