2003年12月12日金曜日

知らないことは、失うこと

ちゃお、みなさんお元気ですか?
俺は・・・まぁ鼻の調子が悪かったり、足を痛めてたりするけど、なんとか元気に過ごしてます。

ただ、昨日の元気会イベント「中大の虎 弐」で、自分の知識って知財って観点から言ってあまりにも少ないなぁ・・・とちょっとショックでした。
そして、これからの自分はやっぱり残りの大学生活、自由に遊ぶことも大事だけど、時間のある今のうちに知識を得られるだけ得ておくことに重点を置くべきなのかなと思いました。

・・・俺は、去年この講演を聞いて思ったこと、感じたことをこの1年でどれだけ活かせてるんだろう?

ちょっとそんなこと振り返ったりしながら今日の講演で得た知識を俺なりの解釈・経験を踏まえて話したいと思う。
もちろん全部はムリだけど、やっぱ、自分の得たものは他の人と共有していかないと、この先自分一人の知識でなんとかなる時代じゃなくなると思うんでね。見ないフリ、聞こえないフリをしてても前に進めないし。ちょっとした知識、これさえ知ってればもっとちゃんとできたのにぃ~って後から思うのはもったいねぇじゃん。すごく損した気分になるっしょ?
てことで、もしこの文章を読んで付け加えたい点、そーじゃないでしょって思うとこ等あればどんどん掲示板に書いてって欲しいと思います。俺は、これを読んでどう思ったのか、どう感じたのか、いつも聞いてみたいと思ってるから。
そんで、みんながそんな自分が持ってる知識をみんなで共有できるようになれば、そーやって生きていけたら、すごく豊かな人生を送れる気がして。
ウェブ上で誰が見てるかわかんないから書くの恥ずかしいっていう人は別に書かなくてもいいっす。強制しようなんて思ってないし。まぁ、そんな按配で、よろしくっす。

まず、今日の講演は“中国の東大”と言われる清華大学の話から始まった。

清華大学って聞いたことある?中国の北京にあんだけど。俺は全然知らなくて、今年1月に北京に行ったときに聞いたのが最初だったんかな?「北京にはすげぇいろんな大学があって、北京大学、清華大学、師範大学・・・まぁボストンみたいな感じだよな。」とかって一緒に行った健二と言ってた(ちなみにこの健二、ボストンMIT留学んときのダチ。中国語ペラペラ。)。
んでこの清華大学ってのは中大理工学部のある文京区と同じくらいの広さなんだって。すげぇよね、一つの大学で東京23区の一つと同じ大きさって。そこがずーっと塀で囲ってあって、そこと外をつなぐ門ってのは3つか4つかしかないんだってさ。さすが万里の長城の中国、そのぐらいの塀つくるなんざわけないんね。
俺が中国に行って思ったのは、やっぱ下町みたいなとこはごちゃごちゃしてるんだけど、歴史のある建物(万里の長城や紫禁城、頤和園とか)はスケールが日本とまるっきり違うってこと。まじ、これでもかってくらいでかい。これって大陸だからってのもあるのかな?ボストン行ったときにもMITでもハーバードでもでかさに驚いたもんなぁ~(それでも、アメリカの大学ん中じゃでかい方じゃないらしいけどね。)。
で、清華大ってのは総合大学だからそんな広い敷地の中に2万人くらいの学生が住んでて、それぞれがいろんな専門について勉強してるんだそうな。まぁ一言で“勉強してる”っつっても、日本の大学生の勉強量とは全然ケタが違って、朝起きてから夜寝るまで、カリキュラムをこなすだけで毎日8時間くらいの自習が必要なんだとさ。俺からすっと「うへぇ~」て感じだけどねぇ。まじすげぇ勉強量だよね。こっちでそんな勉強してるのは受験生くらいのもんじゃないの?それがずっと続くなんて、考えたくもないけど実際にそれを清華の学生はやってるってんだからどんだけの学力が身につくのか想像するだけでもやばいよね。
んで日本の大学と違う点は、まず全寮制。大学の敷地内に寮があって、そこから通うんで余分な通学時間はなし。んでその寮は、中国人と外国人は別になってるらしいんだよね。これは特別扱いになるのかはちとわかんないけど。だから清華に行った日本人は寮も一緒だし固まることが多いんだとさ。んでその寮も8畳くらいの部屋に6人が共同生活ってのが結構普通らしい。俺なんて6畳の部屋に1人で住んでるってのに・・・。8畳に6人、しかも割り振られたところで変更はできないってんだから、そこ卒業する頃には相当タフになってるし、その同じ釜のメシを食った人たちの結束ってのはめちゃめちゃ固いんだってさ。「俺らに子供ができたらその子同士結婚させよう」とか。笑。
教育制度にも違う点が結構あって、試験主義、暗記ってのはやっぱり中国でもあるんだそうだけど、日本って“弱点をなくそう”って教育が重点置かれてるじゃん?数字がダメだから文系に行くって人もいるけど、文系理系に分かれない高校まではどの教科もできる生徒が優秀で、理科は得意でも国語が苦手って奴はそれだけじゃダメじゃん。国語が苦手だからやんねーとって。どの教科もまんべんなくできる人材を育てたいならそれはそれでありだと思うんよ。でも、中国は違うんだよね。そいつの持ってる優れた部分をどんどん伸ばす方向で教育されるんだって。だからその教科だけ飛び級ってのも珍しくないらしいよ。中には飛び級じゃ間に合わないような天才向けの“天才制度”ってのもあって、これはもう他の生徒たちからは隔離だと。でもこの天才制度はやっぱ教育にかたよって人間関係とかを学べなくなるから、最近はあんまり使われなくなってきてるらしい。でも、そーやってそいつの持ってるすごい所をどんどん伸ばしていく、そんで1人1人が朝から晩まで必死で勉強してるんだろ?ほんと末恐ろしいっつーかなんつーか・・・。そんな奴らと戦って勝てるわけねーじゃんか。
それに、世界一の人口を持つ中国は母体数も違うからね、ざっと考えて人口が日本の10倍いんだから天才の数も10倍、しかもそいつらはそんな厳しい教育制度の中やってきてる。それに比べて俺らはのほほんと、“ここまでできればいいよ”的な教育しか受けてない。

この事実だけでも、これからの世の中がどーなってくかがわかるよね。実際、世界で一番留学生が多いのは中国で、世界各地に学生を送り込んでるし(世界の留学生の4分の1は中国人)、シリコンバレーにあるほとんどのIT企業の副社長は中国人だしね。

じゃぁ、なんで中国人はそんなに勉強するのか?これは、南米のサッカー事情と同じかも知れないね。“ハングリー精神”って奴。南米では自分の国が重きを置いているサッカーで成功して、早く親に楽させてあげたいって考えの下みんな必死になってサッカーをしてる。それが、中国の場合は昔から“科挙”っつってその試験に合格すれば一生安泰、みたいな試験があった。いわば、世界一長い歴史を誇る学歴社会を持つ国。だから、一生懸命勉強する風土が国全体に広がってるし、国民13億人の中の8億人くらいは農村育ちであって、やっぱり早く親に楽をさせたいからこそ勉強をする。てーか、大学生が必死に勉強するのは当たり前でしょ、くらいの勢いらしいね。いやぁ~、俺ってダメだね。なんか自分が恥ずかしくなるよ。

んーじゃ、そんな情勢の中俺らはどうしていくべきだと思う?
俺は、ぶっちゃけやっても敵わないならそいつを上手く使って俺は違うところで頑張ればいいと思う。そーいうスタンスで生きてきたんでね、そのままなんだけど(変わってねーじゃんw)。俺がいまさらガムシャラに勉強したって同じ世代で同じようにそっちで勉強してきた奴には追いつけないだろうし、同じ土俵に上がる必要はないべ。これは俺が感じることなんだけど、アメリカ人も漢民族もさ、自分が一番的なとこがあんじゃん。他の奴らをあんま認めようとしないっつーか。それだけ固執するから強いのかもしんないし、それはそれでいいと思うんだけど、なんとなくガキっぽくない?んで、日本人てのはそれとはちっと違うよね。手先は器用だってのは認めるとして、弱ぇ。体格的にも性格的にも。力で手に入れようと思ったら確実につぶれるのはこっちでしょ。んで、言い争っても向こうの言い分聞いちゃうし、言いたいことをはっきり言わない。言葉の裏にいろんな思いやメッセージを乗せるんだよね。だから争いごとには向かないなぁ、と。
なんつーか、俺はそんな日本人が好きなんだけど、やっぱ日本人って平和な民族なんだなぁと思う。陽気、とは言えない、どっちかっつーとちっと暗いよね。ねちねちしたとこあるし。それでも争いを好まないからこそそーいうまわりくどい言い方をするわけだし、自分が一番だと思ってないからこそ他の人の考え方や文化を割りとすんなり受け入れられる。
そーいう強みを活かして、無理に相手と張り合うことなく相手のすごいところは素直に評価して、吸収すりゃいいし、俺らの強みである応用力とかっていうところを伸ばしてきゃいーんじゃないかな。個人的には、今は日本人って海外行くと金持ちってイメージしかないみたいだけど、そこに住み込めば誰とでも仲良くなれるような良さがあると思うんで、どんどん外に出て行くようになったらおもしろいかな、と思う。そーいう才能は中国人よりもあんじゃん?なんて。

まぁとりあえず、世界には俺らとタメでもそーいう大学生もいるってことを認識することからだよね。
題名にもしたけど、先に知ってればそれなりの対処はできるし、動き出すこともできる。でも、知らなきゃそれがどんなに価値のあることでも知らない限り価値はゼロ。ダイヤの原石をダイヤの原石と認識できるか、ただの石としてしか見れないのかってのは俺はすごく重要だと思う。
そんで、それを知るのが若ければ若いほど、早ければ早いほど、いいと思う。
講演者の2人もそう思ったからこそ、俺らにこーいう話をしてくれたんだろうからね。俺らと同じ年の頃、これを教えてくれる人がいればもっとおもしろくできたのに・・・てさ。

これからもどんどんいろんな知識を吸収して、自分の“知財”増やしていかねーとな。

0 件のコメント:

コメントを投稿