2012年10月3日水曜日

戦車道路&国体スタンプラリー!

奥多摩湖に訪ねた国体ロードレース観戦、そこでスタッフの人からガイドブックと一緒にもらったのは、国体スタンプラリーの冊子でした。

時は9月の3連休、日頃の運動不足解消にどこかに自転車で行ってみようと思った僕は、この日の目的地を前々から「いつか行きたい」と思っていた八王子市と町田市の境目あたりにあると噂の戦車道路(現・尾根緑道)に行くことに決めました。
そしてどーせ行くなら寄り道がてらと思い出したのが、この国体スタンプラリー、でした。

スタンプラリーの期限は10月末まで。
当たる当たらないは別にして多摩の30の自治体全てをまわる期間は十分にあるし、スタンプラリーっていうのはチェックポイントとなる会場にも、その周辺やつなぐ道沿いにも見て欲しいお店だったり景色を並べたりするもの。だからこのスタンプラリーを巡ってみるだけでも、得られるものはあるんじゃないかなと、そんな風にも思ったわけです。

そんなこんなで、自宅のある国分寺でtsutayaにDVDを返しに行って、まず目指したのは「国分寺市民スポーツセンター」です。
実はまだ国分寺に住み始めてから訪ねたことがなく、またバスケしたいなぁ、きっとここでやることになるんだろなぁ、とか思いながら一つ目のスタンプを押しました。

戦車道路&国体スタンプラリー!
国分寺市で1つ目!

そして、戦車道路のある町田市まで一路南下をしていきます。
まずは国分寺市から府中市へ。途中、武蔵国分寺公園前で馬車を見かけたり。
以前「国分寺カフェスロー」の常連さんが「国分寺を馬車が走ることになったのよ」って話していたのを思い出して、「ははーんこれか」と思いました。
足の弱った年長の方々にも、はけの坂を楽しんでもらえるいいサービスなのかもしれませんね。
僕もどこかで機会を作って乗ってみたいと思います。自転車の高さから自転車のスピードで見る街と、きっと違って見えるんだろうなと。


戦車道路&国体スタンプラリー!
国分寺の馬車!

そして、府中の街に入ってスタンプラリーの府中のポイントは大国魂神社隣の「ふるさと府中歴史館」。
大国魂神社には年始の初詣ラリーのときにも寄ったけど、人のいない午前中の閑散とした参道も新鮮で気持ちよかったです。^^
歴史館の展示も、神社の話だけでなくこの地域の暮らしのことも書いてあって、また時間を作ってじっくり寄って、展示品を見てみたいと思いました。ビデオなんかも凝って作られていて、ゆっくり見てみたかったなと思いました。


戦車道路&国体スタンプラリー!
大国魂神社参道。

大国魂神社を後にして次の目的地は、浅田次郎の「日輪の遺産」の舞台になった南多摩の秘密基地。


「蒼穹の昴」の原点の舞台は多摩だった!と聞いて早速探して読んでみたのがこの作品。読みながら、浅田次郎さんの作品だなと、そして確かに蒼穹の昴に通じるような「時代と世代の変わる時」を巧みに展開に盛り込んだ、読み手を飽きさせない作品でした。軍都・多摩には多くの歴史と魂が眠ってる、その上に自分たちが生かされていて、少なからず恩恵を受けていることにもっと感謝したい、と思った一冊でもありました。日本が光り輝いて見えるのは、どこかに秘宝が隠されているからかもしれませんね。

地図で探しても、おそらくそこだと思われる箇所には何も表示がなく、全くの山の中なのか、でもかつての軍事施設のあったところをそんな形で一般開放なんかするんだろうか。。地図には載せられない施設にでもなっているのかな。。とかぐるぐる考えを巡らせてもわからなかったので、「行ってみればわかるっしょ。」っていういつもの感じで向かってみたのでした。
マッカーサーが日本に来る前、フィリピンで親子2代で君臨していた時代に蓄えられた莫大な資産が、日本のクラークフィールド急襲からのフィリピン進出で日本に持ってこられ、ここに蓄えられたまま眠っている、、なんて本当かどうかしりませんが、そんな場所があるなら一度訪れてみたいと思っていただけに、ワクワクでした。


戦車道路&国体スタンプラリー!
是政橋から宝の山を目指して。

そして辿りついたところは、、なんと米軍施設になっていました。


戦車道路&国体スタンプラリー!
米軍施設か。。

Tama Hills Recreation Center。なるほど別の国ですか、地図に乗らないわけですね、と。
ただ、人もいなくて遊具が置いてある公園のようなところになっていたので、もしかして入れるんじゃない?って思って入口で職員の方に「一般なんですけど入れてもらえませんか?」ってお願いしてみましたが、「許可証を持たない人はダメです。」と一蹴。
ただ、「それじゃ今日は帰りますが、ここに入れる機会なんかがあったりするんですか?」「ええ、稲城市に問い合わせてもらえば年に一回公開する日があるので、その時にでも来てみてください。」「そうなんですね、ありがとです。」と、一年中入れない、ということもなさそうでした。
今度はその日(稲城フェスティバルっていうそうです)を狙って来てみようかな。

そしてお次は稲城市のスタンプラリーのチェックポイントへ。
この稲城市、多摩川沿いは全然高度差もないのに少し川から離れると一気に坂道が続きます。
最初は勢いよく登っていても、「登ってばっかじゃん。。」と途中からのろのろと進みます。まぁそんな場所もありますよね。自転車だもの。

そして着いた先は「稲城市総合体育館」。
割と新しくてキレイな、税金をたくさん使ってそうな施設で、体育館の中もそうですが併設されている陸上競技場の芝のキレイさが印象に残りました。
ちょうどテニスコートの抽選会かなにかをしていて、テニスが好きな人たちが中高年を中心に集まってきていました。
こうやってしっかり恩恵を受けながら地域の人たちと暮らしていく人もいれば、そんな施設を一度も使わずにいる人もいるんだよなぁと、どこの町でもあるだろう暮らし方を思ってみたり。

スタンプをばっちり押して、次は多摩市を目指します。
多摩市のラリーポイントはパルテノン多摩
多摩センターからも歩いて行ける、大きな公園です。多摩センターは大学時代のサークルでの飲み会なんかで来ることはあったけど、しばらく訪れることのなかった場所で、駅から続く広い高架が懐かしかったです。
そして、そのときはこんな場所があることも知らなかったし、まさか自分が自転車で多摩をまわっているなんて思いもしなかったなぁと感慨にふけったり。


戦車道路&国体スタンプラリー!
パルテノン多摩。

施設の方は、稲城市もすごいと思ったけれど多摩市の方がすごかったです。
パルテノン神殿を実際に見たわけではないですが、威圧感にも似た存在感はあるかも。
これだけの施設を作って、フロアには過剰とも思われるほどの案内スタッフがいて。
お金かかってるなぁっていう印象。そうなるとやっぱり、多くの人に使ってもらえる場所になっているんだろうか、とは思いました。
あれもこれもと詰め込んで、スマートには程遠い「4駆で300キロで走れるバン」になりました、みたいなことになってる印象も若干受けました。

そして、このパルテノン多摩のある中央公園、景観としては素晴らしく気持ちいいけど、流れている水が汚かったのが残念です。。。
水がたまって泡立ってしまっていて、同じ多摩地域でも奥多摩の水とは全く受ける印象が違ってる。
きっと国体で全国から来た人たちは、この施設を見て多摩にはすごい施設があるんだな、と思うとは思いますが、こういう水をなんとも思わない人たちが住んでるんだろうか、とも思うんじゃないかな、とも思いました。
たまたま僕が行ったときが汚かっただけなのかもしれませんが、多摩川にはアユが戻ってきていて、タマゾンと言われるくらいに多種多様な生態系を育んでいるようになっているその多摩川と同じ名前を冠する多摩市の水が、あと一年で劇的にキレイになったりしたらいいなぁと思いました。
それと、僕の方でももうちょっと、多摩地域の中での水がどこから汚れていくのかとか、浄水施設の持っている能力と本来必要な能力は合っているのかとか調べてみたいと思いました。

それにしても、ホント来てみないとわからないですね。
と思った場所でもありました。

そんなパルテノン多摩を後にして、今日の目当ての尾根緑道(旧戦車道路)にやってきました。


戦車道路&国体スタンプラリー!
戦車道路を走ってみる。

かつては戦車のテスト走行用道路として使われていた道路も、今では気持ちのいい広さとカーブの続く道に変わっていて、自転車で走る気持ち良さったらないですね。信号もほとんどないし、人もほとんどいないし、尾根に作られているのに高低差もほとんどないし、なんといっても景色がいい!丹沢の山々を見ながら走れるのは、気持ち良かったです。
確かにここなら、テスト走行に格好の道路だなっていう印象を受けました。
そしてこの辺に住んでたらしょっちゅうくるだろうなとも思いましたね。


戦車道路&国体スタンプラリー!
気持ちいい道が続きます。

全長8kmにも及ぶロングクルーズが楽しめます。
あー、気持ち良かった!

そして、この戦車道路を後にして帰り道、八王子、日野、昭島とラリーポイントをまわっていきます。
途中日野で土砂降りに突っ込むことになってしまった、リュックも服もビシャビシャに。ほんと予想のできない天気が続いてますが、まぁ汚れてもいい服ですしリュックも防水カバーつきなんで気にしません。むしろ、汗が流れて気持ちいいくらい。

最後に立川市で、2年前に自分たちで撮影した映画「into the trip」のエンディングシーンの撮影場所にも立ち寄りました。
このモノレール下の道、走っててどんどんスピードが出てく感じがしてお気に入りです。


戦車道路&国体スタンプラリー!
モノレールの下から。

また、映画の好きな人たちと映画を撮れたらいいな。

そして立川市、小平市のラリーポイントをまわって今回の自転車旅行は終了。
合計75kmにも及ぶ長いみちのりでしたが、訪れてみたかった場所をいくつか訪れて、多摩のことがまた少しわかった気がして良かったです。


次はどこへ行ってみようかな。

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