2013年6月10日月曜日

本「町長選挙」

著者 : 奥田英朗
文藝春秋
発売日 : 2006-04-17
「空中ブランコ」に続き奥田さんの作品の2冊目。期待通りというか、いや自分に親近感のある地域だったり業界の話が出てきたことを加えて言えば期待以上に楽しめた一冊でした。
変な医者の診察日記みたいな形で、社会に対しての本音が垣間見えたりするところは文学作品が世の中で必要とされてきた意味を少し考えさせられて、正論を正論としてストレートにぶつけても変えていくことが難しいとか、聞く耳を持ってもらえないとかって場合には形を変えてみるっていうのも手だよな、とか思わされますね。
テーマは各章で飛んでいるようで、著者的には一貫したテーマがあって書いているような印象を受けました。どこかでその一貫した部分に触れることができるといいなと思います。

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