- 目標を、「何を」「いつまでに」「どのレベルまで」をはっきりさせて立てること。
- 目標は定量的に管理できた方が、あとで検証がしやすかったりする。自分は設定した数字で物語を作れるか、数値目標と方法論が明確かどうか。
- 「正しい」は基準となる「一」にピッタリ「止」まるからこそ、正しいとなる。はじめに「一」を確認する、基準を作ることが大事になる。基準があるから頑張れる。達成できれば喜べる。自分のタクトタイム(仕事の標準時間)を把握していくことも大事。
- 計画は100%達成でなければ意味がない。物事は連続している以上、99%でも繰り返しの掛け算の中でどんどん陳腐化してしまう。ミスはまったく許されるべきではない。
- 問題と目標は違う。そして問題は明確になった時点で、すでに半分解決している。
- 目標そのものが不明確であれば、検証のしようもない。
- 嫌味な先輩に気を遣うサイテーのバイトも、カップラーメンディナーの侘しさも、目標さえあれば意味を持つ。
- 期限と数値が盛り込まれているか。
- 本人がコントロールできないような成果を目標として要求されるケースもある。自分でコントロールできる範囲を認識しながら目標を設定すること。
- 長期的な展望を持って考えること。そして毎日の目標は控えめにしてヨチヨチ歩きをする。これが長期的な成功の秘訣。
- 目標は自分の実績からの積み上げでなく、トップと比べた差異を「損失」と認識して、少しでも縮めるように努力をすること。実際にそれだけの売り上げを上げている人たちがいるなら、そのチャンスを自分たちは失っていると考えるべき。
- 目標設定は、「現実に流されないための錨」であり、それこそが成長していくための最高の方法となる。
- 我々は、目標がなくても生活することができます。しかし、目標は人生に骨組みを与え、我々の集中力を高めるのです。目標が高く、そしてしっかりしているほど、それに対する追求の値打ちも、より高まります。目標を追求するときの夢中さは、人々を心から人生に従事させ、より活発にさせ、気持ちよく目的に打ち込ませ、充実感を味わわせ、そして価値ある人生をもたらす、全ての糧を与えてくれるのです。しかし、あなたはやることをやったかのように見せかけて、手を抜いたことはありませんか?成功に近道などありません。格好つけるのではなく、何よりも目標に向かうことが大事なのです。見せかけはただ単に成功の幻覚を作り出すだけなのです。結局覚悟を決めてやるしかないのです。
- 既に確立された定評を努力目標として示した場合、部下は過去の仕事に匹敵する仕事をやって見せようと努力する。
- マズローの欲求段階説に則って、「~したい」という欲求に、無理やりにでも「生理的欲求」「安全の欲求」としてこじつけられるものをくっつけて目的を設定する(達成したら好きな彼女と結婚できるとか)と、より力が出る。
- 「人は目の前に「ご褒美」があると、目的に向かって猛然とダッシュできる」。目的を定めるときは、同時にそれを達成したときの「ご褒美」をセットで考えることで、より学習のスピードと効果が上がります。
- 目的を達成した自分をイメージするときには、イメージできるシーンを思い浮かべること。体験したことがないシーンをイメージしても、強い動機づけはできない。
- もし現状に不満があったり、自分の生き方に疑問を感じているなら、自ら風を起こすことを考えてみる。無風状態で凧を揚げるとき、自分で走って風を起こします。飛行機も自らが猛スピードで走って浮力を獲得します。個人もこの手法を採り入れてみる。たとえば仕事のやる気が失せたようなとき、自分から上司に「これだけやります」と目標を申し出て頑張るとか、自分なりの計画を立てて「ここまでできたら自分にご褒美を与える」というのも一つの方法。
- 人がやる気になる条件は3つある。第一は「目的意識を持つこと」、第二は「好きになること」、第三は「環境が整うこと」。この3つが揃ったとき、人はやる気になるといわれている。「行動というものは、常に判断の停止と批判の中止とによって、はじめて可能になる」という言葉がある。つまり、行動を抑えているのは「ああでもない、こうでもない」という理屈や批判。理屈や批判や言い訳を一切やめて、とにかく行動してみること。真のやる気を引き出してくれるのは、それしかない。
- 自分の欲しい未来の姿、ビジョンを見つけること。北極星。それはプロジェクトを通じて、「どんなことを実現したいのか」、一本の槍となる。これがあるとプロジェクトをいい意味で、常に修正し変更できるようになる。逆にこれがないとプロジェクトの変更が怖くなる。変更が進化でなく、失敗だと思ってしまう。誰でも絶対転ぶ、転ぶのは何かに挑戦した証拠だから、みんなで大歓迎すること。僕たちは大きな迷路の出口を全員で探している。行き止まりを誰かが見つけてくれるだけでも、他の人が行かなくなる分の貢献になる。
- ビジネスでは百点満点は目指さない。常に改善できることを意識しながら仕事に取り組むべき。
- 「戦略とは、考えうる選択肢を出すだけ出して、そのあとに選んだ最良の方法である」戦略と戦術の違いがこの本ほどわかりやすく示された本は今までなかったです。仕事でも戦略と戦術をごっちゃにしているような面があったな、と反省しました。ちまちまと現場視点でその場その場、行き当たりばったりの戦術をいくら積み上げたところでそれはもはや戦略ではない。「こういうことも考えられる」「こうなったらこうする」「こうすればこうなる」そういったシミュレーションを十分に、2週間~3週間とか缶詰状態で考え抜いて、その中から「これならいける!」っていう確信を得られるだけの根拠のある戦略はひねり出されるもんだ、と。そういったアプローチは言われてみるとすごく納得がいくし、その通りだと思うんだけど、なんで今まで誰も教えてくれなかったんだろう。もしかして、こういうこと知ってる人って世の中ホントは少ないんじゃないかって思いました。
- 諸君らはひとつ40になったら、必ず一冊の本を書く覚悟を、今日からしておいていただきたい。
- 幅を持った、ある方向性を示すことはいいと思います。コンセプトなんて、そういうことを言葉で表しているだけの話ですから。だから駆動力があるんですね。けれども、いついつまでにそれをこうする、次はこうなるとやり出すと、もう嘘になってしまう。嘘の上に嘘を重ねていくようなものです。
- コンセプトの第一行というのは、その一行を聞いた時に、使う人がその一行によって実現されるものが欲しいという、大きな反応が返ってくるものであるべきなんです。
- いいテーマというのは、それが表現された言葉だけを聞いて、これを使う人がそれを欲しいと思えるような表現になっていなくてはだめなのです。
- 本当にオリジナルで、創造性の高い研究テーマを決めようとすると、日々の管理をしている直属の上司の意向とは違うところに行くというのは、ある意味ではごく自然な話ですよね。その飛び越しを認めるような組織の風土があるかどうかが、かなり大切なことですね。
- 自分でテーマを見つけるというのが最も重要なポイントなんです。それが間違った方向へ情熱をかけてしまうと、その人の研究時間が結果として無駄になる、何年もかけて、誰も相手にしてくれない研究成果を一生懸命出すような形になるんです。だから、MOTの根幹は、研究テーマのマネジメントなんです。最も悪いのは、何かのテーマをどこかから依頼されて、そのまま人に割りつけることです。これが最悪のパターンですね。
- 我々は、三行からなるコンセプトを、まだ一行しか実現できていないときに、ポータブルにする、通信機能を持たせる、と発表しました。それには特許の問題が絡んでいます。つまり、ワープロの特許を東芝で独占するかどうかという問題です。結論としては、特許料率を下げて、そのかわりたくさんの会社に払ってもらうという戦略をとったわけです。将来の方向も公表してしまって、そういう方向へ東芝が進むから、ついてきてください。「一緒にやりましょう」と言ったことになるわけです。
- 「ここの会社はなぁ、大きい会社やからなぁ、ただおりゃええがな」なんてぼーっと考えてる人は顔もボンヤリしてるし、体もたるんでる。それは自分自身のことがつまらないから。
- 単に「瞬時の判断力」や「責任を持った決断力」を身につけただけでは、「戦略的反射神経」を身につけることはできない。それには、「重層的な戦略を準備する」ということが必要。
- 重層的な打ち手を準備すること。
- 重層的な目標を準備すること。
- 「優れた戦略」とは、たとえそれが失敗に終わっても、極めて価値ある何かを残すものであることを理解するべき。
■ちょっと視点を変えてみる
- どうしたら事業がうまくいくのか?ていうか、どうしたら失敗するのか?営業であれば、関係者全員に会うまで続けたのか?提案であれば、少なくとも100回は提案してみたのか?努力の次元が違うのでは?失敗なんて、学ぶことしかない。事業は誰にもできないことをするのだから、失敗し続けると世界一になれる。世界一になるということは、世界一の苦しみに耐えること。負ければ負けるほど、どうしたらいいか見えてくる。だからこそ、最初に決めなければいけないのは努力のレベル。
- 開発戦略における焦点は物質的な蓄積と到達度の重視だが、この焦点を、人間そのものや彼らの自発性、そして積極性に移す必要がある。開発の最初の、そして最も重要な仕事は、個々の人間の内部にある創造性のエンジンのスイッチを入れること。とは言え、「やる気にさせる」と「楽にさせる」は違う。楽にさせたら、わがままになるだけ。ダメにしちゃう。人を育てるのであれば、「楽にさせる」ではなく、「スイッチを入れる」。
- 厳しいところで結果を出せれば、他のとこでも絶対出せる。
- 何もなかったとこをできるようにするからこそ、伝説になる。
- 良い採算制度があるから採算が上がるのではなく、現場の人たちが採算を上げようと思うから上がる。
- あくまで自分が主役。会社で仕事をするのも、そのなかの1コマに過ぎません。しかし自分でシナリオを書かないでいると、知らぬ間に他人の書いたシナリオのわき役を演じさせられる羽目になるかも知れません。それでも構わないのでしょうか。
- 自分が「社長だったら」と常に考える。経営の視点を持っている人と持っていない人では、仕事への取り組み方が全然違ってくる。
- 「100メートル走とマラソンは違う!」「3年後に売上1億を目指すから今年は売上2千万で!」という目標はおかしい。1億円を目指すビジネスと2千万円を目指すビジネスではやり方が違う。100メートル走の走り方でマラソンを走るぐらい違う、とばっさり。でも、言われてドキッとしました。今全力を傾けているから、目標に最速で近づいているのかと言われれば、現時点ではそうかもしれないけどそれをいつまでも続けることはできない。最終ゴールに向かってどうするのかを考えていない計画を積み上げても、最終ゴールには届かない。2千万のビジネスができたとして、それを5回繰り返すのか?ホントに2千万を目指すのが妥当なのか考えなきゃいけないよな、とか思いました。
- 「自信」と「結果」のどちらが先に来るのかというと、これは「自信」になる。なぜなら自信は自分を信じることにすぎないから。結果なんて、全然関係ない。
- 揺らがず、捉われず。心を揺るがし、捉われを生み出すのは「環境」「経験」「他人」に対するマイナスの認知・解釈。
- 誰かに信じてもらえること、応援してもらえること。これが一番の強さになる。人は、1人になると非常に弱いもの。
- 挑戦してる人を見るだけで元気になる。共鳴ってある。会うだけで、周りにいるだけで元気になれる人になろう。相手に勇気を与えるには、勇気を見せることが必要。
- 成長の為には、ある程度のオーバーローディングは必要。処理できない程の量を前にして、人は改善や抽象化をはかるようになっていく。
- 諦めないでいられるカードを残す。こういうところに、学校全体で取り組んでるところもある。
- 定めた目標に向かって最後の最後まで粘ること。
- リスクを取ることと失敗から学ぶことが成功企業の成長と発展に不可欠である。特に優秀なビジネスマンが平凡な会社員から抜きん出るのはこのため。
- ほとんどの起業家は最後にようやく成功する前に平均5回は失敗している。また、失敗を「前進し続ける為の学習経験」とみなしている
- 六十パーセントの力を出し続けられる人が勝つ。常に一定のパフォーマンスを残せる人は貴重な戦力になり得る。逆に100%が出せても0%にもなる人はダメ。
▼ストレスはワルモノではない。
- 嫌なことには「カモン○○」「アイラブ○○」ってステッカーでも貼っておけば、少しは見方も変わるかも。笑。
- 「ストレスにさらされること」と「ストレスに反応すること」は違う。「ストレスにさらされること」は成長するために欠かせない。人は最もストレスを受けた部分が最も成長する。それに「ストレスにさらされること」で、より大きなストレスにも耐えられるようになる。
- 飛行機は空気抵抗があるからこそ、空を飛べる。
- 全ての問題に萎縮してスピードを緩めるのではなく、問題や雑音を力にして、飛び上がること。
- そして得た成長は、「決して失われることのない報酬」となる。
- ストレスが断ち切られたとき、全ては終わる。精神・肉体・感情、全ての成長が急停止する。退職ら6ヶ月後あたりが、退職後の人生において死の危険が一番大きい時期。ストレスから守られてしまうと、機能は一直線にだめになっていく。
- とてつもないストレスはとてつもない成長と、とてつもない強さを生む。健康と幸福と生産性を最大限に高め、老化防止に一番効くのはストレス。使わないものは錆びつく。
- ビジネスマンがスポーツ選手から学べることは簡単、訓練あるのみ。毎日訓練することで強さ、弾力性、反応力、柔軟性が増す。
- 一番大変なのは、いつだって自分自身との戦い。恐怖心、暴走しようとする感情、自分の真の姿から目を背けようとする弱さと戦うこと。
- 問題の原因を自分の態度に求めること。そしてそれは直せると思うこと。間違ってもいいから何か行動を起こしていると、少なくとも無力感に苛まれるのは防げる。
- 面倒なこと、苦手なことほどパターン化させてしまうのが、ストレスをためずに処理する方法。
- 書く作業はネガティブな感情を発散させる。自分の葛藤について書くことで病気になることも減り、医師の診察を受ける回数も減らせる。
- 回復のエキスパートでないと、厳しいストレスのなかで力を発揮し続けられない。
- 燃え尽きる前にタイムをとる。燃え尽きるのは、自分が自分からタイムを取ろうとしないから、無理やりとらされたということ。それはストレスのせいではなく、ストレスからの回復を自分がしようとしなかったから。
- ひどい扱いをされない為には、やり返すしかないように思える。しかし大抵の場合は、不機嫌で攻撃的な雰囲気の人から離れる戦術が最もうまくいく。子供が何かを吸収して学びを得るのに時間がかかるのとまったく同じように、いじめる人にも時間的猶予が必要だ。立ち去るのは軟弱な行為ではなく、諦めて相手のいいなりになっているわけではない。他人が仕掛けた不毛な心理戦に巻き込まれるのを拒否するだけのこと。
■振り返り
- 目標達成のための、”あなたのするべき事”は正しいものなのか?
- ”するべき事”をあなた自身、そしてチームでも分かっているのか?必要とあらば、個人として"するべき事"の確認を度々全員で行うこと
- ”するべき事”をしっかりやっているか?
- ”するべき事”をするということをしっかり意識しているか?
- 野球も旅も恋も、反芻が一番楽しい
- 他の部署も参加する完全なフィードバックシステムを作る。
- ゴールキーパーは失点を深く考察する必要があります。例えばストッパーのポジショニングミスだとしても、俺がコーチングしていてあげたら良かったわけで、プロセスから目を背けていたら技術は向上しない。若い頃は、"しょうがないじゃん"と逃げてきた。失点が多かった自分が外されたのは、当然のことです。
0 件のコメント:
コメントを投稿