2017年2月17日金曜日

探訪記:多摩森林科学園

「イヌも歩けば棒に当たる」「キジも鳴かずば打たれまい」なんて言葉もある通り、いいこと悪いこともあるにせよ出歩かなきゃ知りもしなかった情報から、その先の行動につながることもありますね。少し前の話だけど、近くでやっている企画のチラシから興味を引かれて向かったところは、「多摩森林科学園」。
駅のホームの大きな天狗が印象的な高尾駅から歩いていける、一山歩ける森の施設です。

高尾駅到着!
駅の北側に出て徒歩10分程度で見えてきました森林科学園。

この建物が今日の目的地
興味を持ったのは、こちらの企画展「木材利用が切り拓く未来ー公共建築物等の木造化からオリンピック・パラリンピック施設整備までー」。

企画展のポスター
2020年東京五輪に向け、受け入れる側の東京は施設やアクセスの整備をどんどん進める必要がある。国内の人口の東京への一極集中傾向は依然として続いている中、公共インフラや施設の老朽化問題は限界を迎え再構築が大きな問題となり、さらに使いたいが使う機会をつくりだせない木材は東京・西多摩にも多く残り、間伐できない森は森林としての機能を低下させ、緑のダムとしても問題を抱えつつある。
この東京の全体感から見れば、木材利用にもっと取り組むべきではと個人的には思っている。実際に近年は林業に若手が参入しだしたり明るいニュースがポツポツと出てきて、「公共建築物等木材利用促進法」も整備され、あとは「国産の木材は費用が高いから使えない」という部分をどう解決するか。ここ。そんな話も奥トレでも自然を楽しみながら、考えていけるといいと思ってます。

展示内容としては、木造建築物の耐火の考え方として「燃えない材料しか認められなかった→燃える材料であっても火災終了まで倒れない、延焼しない今の耐火構造」が紹介されていたり、樹海ドームや木材会館、大野からくり記念館のような木材を効果的に活用している施設の紹介があったり興味があって訪ねた人もそうでない人も学べる内容だったと思います。残念だったのは、パネル展示のみで誰かが説明してくれるわけでもなく、「興味のある人はどうぞ」的なスタンスで終わってしまったこと。もっと知ってもらえたらよかったんじゃないかなぁ。

っとまぁ目的の展示も見れたので、そのまま施設内をひと歩きしてきました。

福島の桜"はるか"の原木
園内には、福島復興のシンボルとして福島の桜を各地に送る「fukushimaさくらプロジェクト」の"はるか"の原木があったり(名付け親はもちろん八重の桜の綾瀬はるかさん)、メタセコイヤの大木や冬ならではのフユイチゴを見つけたり、冬場の明るい林道をサクッと歩いてきました。季節が変わるとどんな風に見えるか、また春にでも来てみたいすね。ちなみにここには全国の桜が保存されていて、2月下旬から4月下旬にかけての長い期間いろんな桜を楽しめるそうです。

見上げる大木のメタセコイヤ
歩いて楽しい林道
フユイチゴ見っけ
せっかく歩くなら、こういう気持ちいい道を歩いていきたいですね。日本各地の木材建築も見聞を広げるがてらにめぐってみようとか思いました。さて、次行ってみよう~。



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