2009年6月30日火曜日

本「南の島のたったひとりの会計士」

<本の紹介>
故郷を豊かにしたいとひとりの公認会計士が叫んだ!公認会計士VS奄美大島の戦いが始まる!!超エンターテインメントノンフィクション。
-----

この本は、R+Bつながりでお世話になってるMaryが紹介してくれた本。
「会計は苦手だから話わかんないかもだけど、とりあえず、話のネタに読んでみっか」と思って読んでみたんだけど、すげぇおもしろかったです。一気に読んじった。

東京でうまくやってた彼が自分の故郷、奄美大島に帰って孤軍奮闘する。

自分の地元はそんなに遠くない成田だけど、自分としてはそこに帰ったら今の自分が諦めなきゃいけないものがたくさんある気がして、そこに行く方が楽しみに思えることもここにいるよりは少ないように思えて(昔の奴らはほとんど地元にいるわけだし、ないわけじゃないんだろうけど・・・絶対量としての話ね)、だからできれば東京にいたいって思いはある。そして、完全に孤軍奮闘となるような戦いを実際に経験したことはないから、そういった意味でも自分にはできないことをしているすごい人がいたもんだ、と感心しました。
ちょっとお世話になってる人の中に奄美大島出身の人がいて、その人の故郷の話を聞いてたのもよりこの本を楽しませてくれた気がします。

グローカライゼーション(グローバル展開と現地化)が進んでる今、ちょっとずつこういう動きをしていくべきなのかもしれないですね。現地調達ができるのであれば、それが一番のコスト削減かもしれないし、地域の良いとこを他の人たちに知ってもらう為にも最低限のできなきゃいけないことはある。

もう1つ、自分の中で認識が大きく変わったのは会計についてでした。
お金のことはよくわからない、それでも仕事はなんとかなってる。本人(企業の中にいる人)はそれでいいかもしれない。
ただ、健康診断に行ってない人が「俺が健康だって言ってんだから健康なんだよ。この先10年は固いね。」とか言ってても誰も信用しないのと同じで、やっぱり企業も医者に健康診断をしてもらうべきなんだ。その医者を、会計士って言うんだなってことをこの本読んで初めて理解しました。
であれば、会計が共通言語(それも視座が高ければ高い人になるほど)になってるのも納得がいくし、少なくとも簡単な診断くらいは社会人の端くれとして自分でできるようになってなきゃいけないな、と。ちょっと、勉強する意味を見出せて良かったです。
「会計は基本だから、全員勉強するように」って言われて、なんとなく理解はしてたけど、こうやって頑張ってる人をサポートするのが自分たちIT業界にいる人の務めなのかなと思うと、やっぱちゃんと知らなきゃって思うのは自然だなと思います。
会計の専門家の人たち、俺に会計を教えて下さいな。

会計に全然関わってこなかった人も、この本はおもしろいからゼヒゼヒ読んでみて下さいな☆
Maryありがとう☆

2009年6月28日日曜日

本「「経験知」を伝える技術」

<本の紹介>
組織の生き残りには、経験に裏打ちされた人の智慧「経験・専門知識・暗黙知」が欠かせない。継続的イノベーションと創造性を生み出す資源こそが、この人的資源であるディープスマートであり、持続的な革新を成し遂げるためには、ディープスマートの次世代への移転が欠かせない。
蓄積された経験知をいかにして組織内で移転するのか?「暗黙知」の形成段階にまで立ち返ってその性質を解き明かし、豊富かつ具体的な事例に基づいて移転方法を分析・解明した画期的な一冊。
-----

もうここ半年くらい考え続けてるテーマで、「引継ぎ」とか「知識の移転」とか「教育」ってのがあって、いろいろ調べていく中でぶつかったキーワードがこの「ディープスマート」。
「ディープスマート」(経験知)とは、人の直接の経験に立脚し、暗黙の知識に基づく洞察を生み出し、その人の信念と社会的影響により形づくられる強力な専門知識のことで、計画的にはぐくんだり、他人に移転したりすることができる。

こいつをうまくコントロールできるようになれないかな、てとこで探してきた本がこの本でした。自分がより成長していく為に。そして、自分と関わった人が(他の人より早く)成長していく為に。どうやって学んでいくべきだろう。何をどう教えていくべきなんだろう。
自分が今の会社に雇われている価値をちゃんと提供するには、自分の能力の向上は欠かせない。少なくともその会社で一番て言える分野を作れたり、業界の中で5本の指に入るって言われるものを持っていること。ただ、それだけじゃ自己満で、この本にも出てきてたけど「自分と同じことが出来る奴を育てられて一人前(初めて昇進する(=自分がその現場を抜ける)資格がある)」っていうのは自分でも考えていたことだったりする。

そういった領域についてすごく色んなヒントが書かれてて、自分の解の確認や補強が全般的にできました。この本は、難しいけど一度読んでみるといいと思います。特に、後輩を育てる立場の人に読んで欲しい。

自分が今後成長していく為に、何をすべきなのか。
個人の力量も大事なんだけど、俺がこの本読んで一番嬉しかったのは自分のやってきたことがそんなずれてなかったってことが確認できたことでした。
know whatよりもknow how、そしてknow howよりもknow who。
「何を知っているか」よりも「どうやるかを知っている」、「どうやるか」よりも「どうやるか知ってる人を知ってる」ことが、その人の力量として見られる世界があること。それは、やっぱり価値だよなと思います。
それに気づいたのは高校の真ん中くらいだったかな・・・自分の行く大学を選んだ理由も、今の会社を選んだ理由も、1つの活動に絞らずにその他の可能性にいつもオープンスタンスでいたことも、全ては自分を広げること、いろんな価値観を持つ「人」に触れることを目的としてた。PartyTimeなんて、その最たる例だと思う。

もちろんwhoは数じゃないから、「どれだけの人と知り合いか」じゃなく「誰と知り合いなのか」が大事で、その「知り合いたい人の1人」になれるように成長していきたいと感じてます。

知識の移転の方法も単純に仕事じゃ「引継ぎ」っていうけど、どんなタイプの人にはどんなメソッドが適応するのか。どこまで知識があればどういう形式が望ましいのか。
全部指図するのがいいのか、それともソクラテスメソッドがいいのか、実践形式がいいのか、講義型スタイルがいいのか、コーチはどこまでの知識を持っているべきか(逆に、若手でも教えられることはないのか)、考えなきゃいけない要素はたくさんあると思います。

計画的にローテーションされるような職業であればあまり意識はされないかもしれないけど、数日で完全に交代する、なんて引き継ぎがざらにある仕事での引き継ぎはやっぱり考えなきゃいけない。お客さんへ提供している価値を落とさず、すんなり引き継げるように後輩も育て、自分が抜けても何事もなかったかのように(そうなると当人はちょっと寂しいかもしれないけど)、それがどんな仕事であれきっちり引き継げるようなメソドロジを自分の中で確立したいと思います。自分の後輩になってくれる人の為にも。

もしよかったら、読んでみて下さいな。

本「ブロードバンドSaaSがつくる新市場」

<本の紹介>
中小企業や市町村でも気軽に導入できるASP・SaaSがブロードバンド、モバイル、Web2.0と結びつき、今、広範な企業にビジネスチャンスをもたらしている。ICT関係者のためのSaaS入門書。

この本は、うちの後輩が社内の実力テストで課題図書として配布されてたものを、終わった頃に借りてきた。
社内でこれをベースの知識として使うなら、知っておいて損はないですからね。コミュニケーションも出来るし。

読んでみた感想。
内容はテクニカル的に詳しくはないけど、全体の俯瞰して押さえるにはいい本かなと思いました。一つ一つの業界(IT業界って、その中だけでもビジネスだけど基本は1つの業界+ITって形のビジネスを全方位の業界向けに展開してるっていうか、、、なんでもござれなわけです。多分、中にいる人は全ての業種を経験してるなんて人はいないと思うけど)についてのこれまでの経緯も、これからの見解も入ってて、「じゃーどうする」ってのを考えるネタにはなりました。

ASP・SaaSにサービスが取って代わられていく中で、企業はもしそのサービスを買おうとしたら、自社の機密情報を相手の会社に預けることになる。まさか、その時は「相手が倒産」なんてことを考えたりはしないで「コスト削減の活動の一環として」くらいで対応するんだろう。でも、外に預けるってのはリスクも確かにあるよなと思いました。
俺たちは、そういうお客さんの命と同等の価値のある情報を扱うんだってことを改めて感じたことと、セキュリティについてもっと勉強しないと失礼だなってことを全体としては感じました。
ITが変わってく中で必要になっていく技術も違うから、求められることも当然変わる。そして、その変化についてこれない人たちに対してどれだけ優しく教えてあげられるか。そんなところをやっぱり常に考えつつ、仕事として取り組んでいくべきなんだよな、て感じました。
日々、トライ&エラーですわ。

そして、そういうことを考えて実際に自分たちのサービスとして具現化できるポジションを与えられてるってのはすごく貴重なんだろうなーと思うと、答えがなくてたまに「俺のやってること意味あんのか?」とか思うけど、アイデアをうまくいろんな人と形にしてく、その過程を楽しんでいきたいなと思いました。

IT業界に興味を持っている人、2,3年目の若手、いろんな業界の情報システム部の人たち、現場でなくソリューション企画、デザイン、ITコンサルも入るかな、を仕事にしているくらいの人が読むのには悪くない本だと思います。

よかったら読んでみてください。
あー、知識もそうだけど技術力とかひらめきやセンスがもっと欲しいです。

本「男どき女どき (下)」

<本の紹介>
成功する時を男時、めぐり合わせの悪い時を女時という-。著者最後の小説4篇に珠玉のエッセイを加えた、ラスト・メッセージ集。大活字本の下巻。

こちらも上巻と同じく、さくさく読めたけど「そうだったのか」的な新たな発見はなくたんたんと終わった感じでした。。。

なんだろう。
転がる石は、どこまでも。

読書をしようって最近はあえて強く思わなくても、近くに時間を潰せる本がないとなんとなく手持ち無沙汰になる自分がいたりします。
直木賞作家の本にあんまり響かない俺は、感性的に何か欠けてるものがあるのかな。それが何か、読書を続けてればわかってくるんだろうか。

本をどう読むかってとこもそうだけど、1冊の本を通して自分がどう変化するかってとこに興味のある俺は読みたい本も絞られちゃうんだなーと、そんなことも最近感じてます。
なんかいい本あったら紹介してください。

2009年6月21日日曜日

本「男どき女どき (上)」

<本の紹介>
成功する時を男時、めぐり合わせの悪い時を女時という-。著者最後の小説4篇に珠玉のエッセイを加えた、ラスト・メッセージ集。大活字本の上巻。

この本は多分どこかの本でオススメされていて、リストアップしといて借りてきた本。借りてみて、あまりの字の大きさにビックリでした。

大活字文庫っていう文庫から出ていて、この文庫は「見えない、見えにくい人の為に」って文字を大きくして出版してる。個人的には、多少小さめの文字の方が早く読めて良いんだけど、そういう人ばっかりじゃないしこういうのもありなんだろなと思います。ページをいっぱいめくれて、なんか読むのが楽しかったです。
「同じ本で出版年月が一番新しい本=一番誤字等が修正されている版」てイメージがあったんで新しいものを予約するようにしていたとこで、見事に引っかかった感じ。。。

で、読んでみた感想。
難しい言葉が少なくてすんなりさくさく読めて、あっという間に一冊読んだ感じでした。
「あり?もう?」って。短編集だし、知識を増やすために読むというよりは気分転換に読むのにいい本だと思います。

俺としては、ちょっと物足りなかったかも。。。

まぁ、いろんな本を経験することも目的にしてるんだしこれはこれでオーケーでした。
最近、目が悪くなってきた読書好きにはいいかもしれないっすね。

2009年6月20日土曜日

本「LOVE理論」

著者 : 水野愛也
大和書房
発売日 : 2007-07-20
<本の紹介>
過去に読破した恋愛マニュアル本は200冊以上。その膨大な知識と数少ない恋愛経験から導き出されたモテるための恋愛理論、それが「LOVE理論」である!!!ベストセラー『ウケる技術』、大ヒットDVD『温厚な上司の怒らせ方』を手がけた水野敬也が放つ、最終兵器。

この本は、「夢をかなえるゾウ」の水野敬也が愛の体育教師・水野愛也となって書いた恋愛本(笑)で、俺はある会社の社長さんと意見交換をさせてもらってたときに、「kijiこれ読んだ?絶対おもしろいから読んでみてよ。」ってオススメされて、読んでみた。
夢をかなえるゾウが良かっただけに、今回も期待して。

感想。使えるかどうかは別にして、すげぇおもしろかったです。この人、すごい。
人のことよく見てるわ~、思わず「そうだな~」とか思うこともいっぱい書いてあって、一気に読めました。恋愛マニュアルというとあれだけど、人付き合い的な部分でも読んでみてもいい本だと思います。

・イヌとネコはコミュニケーションの天才である。実際、犬と猫を飼ってみるとわかるのだが、あいつら全然働かない。いわばニートである。にもかかわらずきっちり3度の飯にありついているし、死んだ場合は葬式を出してもらうこともある。何故これほどまでに愛されるのか?
⇒尻尾振りは「無駄にカロリーを消費している」から、社交辞令に見えない。
 ⇒無駄な動きの量と、好感度は比例する!
それ以外にも、「言いなり」「手間かけ」「リード」「馬鹿」等のいろんなテクニックが紹介されている。いやー、もっかい読んでもバカみたいだけどおもしろいし、納得。笑

・空気が読める奴と空気が読めない奴の差・・・空気とは何か?
⇒それは、その場を支配するキーマンの気分である。これも、納得。笑

こんな感じで、読みながら1人で笑ってることも多くて、読書ってのよりハードルの低い、読みやすくておもしろい本でした。

よかったらどうぞ。

本「男の一生 (下)」

<本の紹介>
秀吉に仕えて一介の野武士から十一万石の大名に、やがて悲運の最期をとげる前野将右衛門の生涯を、新史料を駆使して描く戦国ロマン。
-----

上巻を忘れないうちに一気に読もうと思って読んだ本。

時代が違えば生き方も変わったろうに、本当に難儀な時代だったなと思いました。
あと、上司(この場合秀吉)が暴走してしまったときの部下の悲惨さ。

戦う理由も、勝てる見込みもない戦いを強いられた朝鮮出兵。大将不在の戦線で苦戦を強いられ、報告すべき実情を報告できない(悪い報告をすれば殺されるから)内情とそれによりますます弱体化する戦力(補強を求める報告じゃないんだからしょうがないけど)。。。
この時代にもあるんじゃないかな。

自分(秀吉)が立身出世を夢見て、部下をおだてて、同僚をうまく使い、底辺からやっと手にした頂点。
でもそこに立った途端に自分が全権を握ってふんぞりかえって、ろくに下の面倒も見なくなったら部下の心は離れていく。部下が上司についていく理由が、「この人についてくと偉くなれるから」って理由なら、ある程度までは許容するかもしれない。
でも、「この人の下で働きたいから」なら、求心力を失えば離れていくんじゃないかな。どんなに上司が偉かろうが。
そして、それはイコール「対抗勢力の台頭」を意味する。そっちに勢いがあれば、「妻子を守るため」って理由で仕えてた部下は元々忠誠心より一族優先であれば離れるかもしれない。

部下が何に自分の価値観を置いていて、なぜ自分と一緒にいるのか、その理由がわかってない上司は、危険かもしれないすね。その人が近くにいてくれて当たり前、何でも言うこと聞くのが当たり前、そんな当たり前はない。
翻って、俺はどうだろう。一緒にいてもらえるだけの理由を持ってもらえてるだろうか。
そんなに一緒にいることでメリットや楽しみを感じてもらえる人ではない気もするし、まだまだ頑張んないとですかね。

この本、最後ちょっと劇的な終わり方をするんですが、それも端を発したのは秀吉だった。
ちょっと離れたところから冷静に助言を与えてくれる仲間を持たなかった彼は、結局自分が偏っていくことに歯止めをかけることができなかった。後に引けないって思いもあったのかもしれないけど、相手をどれだけ軽視していたかが最後に露呈してしまったのは、彼が自分の成長を止めてしまったからじゃないか、そんな気もしました。

いろいろ思うところのある、一生でした。
自分はこの乱世にどう生きるのか。よく考えないとですね。