2008年7月12日土曜日

本「山の旅本の旅」

富士山に登る前に読み始めて、今日やっと読み終わった本。

俺は旅行に行くときは必ず、本を1冊持っていくようにしてる。
理由は「時間潰し」もあるんだけど、旅行に行って目的としていた行動が取れないときなんて普通にある。そんな時にイライラしない為、だったりして。

電車が待たされたり、誰かを待ってたり、天気が悪かったり、一緒に行った人が寝ちゃってたり。
そんな時に持ってった本を開いてみると、新しいことに出会ったりして。

家にいたってできるのに、そんな出会いも旅行中だと意外と忘れなかったりするんですよね。
そんなわけでいつも本を持っていくんですが、今回は「富士登山」ってことで「山の本」を探してたとこで見つけた本でした。

冒頭読んでビックリした。
俺と同じこと(旅行中に本への出会いも楽しみにしてること)考えて同じことしてる人がいた。これは嬉しかったな~。

全体を通して俺としては、経験を伝えることの意義を考えた本でした。
このブログを読んでくれている人なら、俺が「アウトプット」を非常に重要視してることは容易に理解できることと思います。そんな俺がやりたかったのはこれなのかな、とちょっと思った。

誰かがした経験を「本」として伝えた人がいて、その人の本を読んだ他の人は得た知識を経験しようとどこかに出かけて、経験する。そしてその経験した人はまたそれを誰かに「本」として伝えていく。新たにその本を手に取った人がまた新しい場所や価値観を見出して、新しいことを経験していく・・・そのサイクルは何度も何度も繰り返され、「本」が形になってる限りは消えやしない。50年前に誰かがした経験を、俺らもすることができる。

同世代の人達に伝えるってことに関しては別に「本」って形を取らなくても、「クチコミ」でもいいし「テレビ」でもいいと思う。こうやって「ブログ」として伝えるのでもいいと思う。
でも、何年、何十年と形に残る「本」ってのもやっぱ必要な媒体だなと思いました。

1冊の本が、新たな旅のきっかけになり、1つの旅が、新たな本を生み出すことになる。
本を読むってこと自体が少なくなってきてる中でそういう関係を見出せたのは良かったなと思います。

どんな形であれ、自分の経験を俺は同世代や後世に残しておきたいです。

で、欲を言えるなら俺と同じ世界の1人1人が自分の価値観で自分のしてきた経験を他の人に伝えることを大事にできれば、より多くの楽しみ方をより多くの人に提案できるんじゃないかな、少なくとも自分たちの前に生まれた人たちより、自分たちの後に生まれた人たちには楽しんでもらえるんじゃないかな。

それが正解とは言わないしそれが全てなんて思ってはいないけど、そういうとこまで見えた上で、今の自分を楽しんでいけたらいいのかな。なんて思った日曜日でした。

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