2017年2月27日月曜日

映画「八月の鯨」

著者 :
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日 : 2012-06-08
アメリカ・メイン州の小さな島で暮らす老姉妹の夏の日々を淡々と描く傑作(引用元:wikipedia)、ということで見てみた作品。

個人的には、見ていてかなり退屈な作品に感じました。全体にゆったりとした時間の流れを感じて、このテンポで暮らしていくことに楽しみを見出すこともときには必要だと思うけど、いつもこれだと今は飽きてしまいそう。そこに逆に、今の生活のテンポの早さを実感しましたね。やろうと思ったらすぐに実行に移せる利便性と機動力、それを享受した生活の快適さと自由度。
ただ、時間が経って、自分も歳を重ねていけば思うように体が動かなくなり、五体満足ではいられなくなるだろう。そうなったときにそれでもこの作品の中の生活のような、いろいろ思い通りにいかないこともある中で楽しみを見付けながら暮らしていく、そんな風に暮らしていけたらとも思ったり。
今のペースで動ける時間は限られていて、いずれ来るそういうタイミングへの準備もしておくことが必要なのかもな、とは思いました。それは働き方も、いろんな活動への取り組み方も、家計のやりくり的な現実的な側面でもそうだろう。
あと印象に残ったのは、老紳士の感じの良さ。セリフにも品の良さやウィットがあって、こういう人になるにはどうしたらいいだろう、とか思わされました。願わくば、頑固おやじよりもこっちの感じを目指せると嬉しいかなぁと。まぁ、もう少し先の話ではあるけど。
若い時には退屈に感じても、だんだん作品の年齢に近づくたびに分かる範囲が広がって、また10年後とかに見たら違った感想を持つだろう深みのある作品だと思いました。

漫遊記:右向け左!

いくつか仕事を転々としていると、自社じゃなくとも元自衛隊という人はいたりする。
ブルーインパルスも好きだし自衛隊の基地に入れるときにはたまに行ってみることもある自分が次に読んでみたのはこちら、「右向け左!」でした。


自衛隊入隊経験のある原作者がその経験を元に描いた作品ということで、実態はこんなものなのかもしれないなと思わせてくれる反面、一般市民としての自衛隊のイメージってもっとビシっとしているイメージがあったかも。そのギャップも、作者が伝えたかったことなのかもしれないなと思いました。

内容は性欲丸出しの主人公のバカ話みたいな話が多いけど、タイトルを「右向け右」ではなく「右向け左!」としたところも含め反骨精神というか、言われた通りでなく自分を通すことを大事にしてもいいんじゃないの、みたいなメッセージは感じてもいいと思えました。ただ、これを読んで自衛隊に入りたくなる人はいなそうかなぁ。

2017年2月26日日曜日

漫遊記:リーチマン

いろんなマンガを読んでみる会、続いての作品は「リーチマン」。


あらすじからいえば、32歳の仕事なし主夫が働く奥さんを支えつつ、自分の夢と現実n生活とで悩む、そんな日々を描いた作品。
年齢的にも近くてやってみたいことは止められなかったり自分と重なる部分もあったりして、小さいことに「俺の方がまだマシかも」とか、「こういうことは俺はできないな~」とか主人公を尊敬したりしながら読みました。

きっとこんなリーチのかかったリーチマンは今いっぱいいる。
まずいよな~、俺も。頑張らねば、と思いながらもまたマンガに逃げる日々です。。

あ、そうそう、ひとつこれ読んでてそうだったのかと思ったことがありました。洗濯したTシャツを干す時、ハンガーにかけると首周りが伸びてしまうって話。ハンガーに2つ折りで干すのが正しい干し方だったんですね。以下ご参考までにその話と同じことを解説してたサイトがあったので載せときます。

参考リンク:Tシャツの干し方のポイント

世のリーチマンのみなさん、お互いがんばりましょう。

探訪記:なるさわ富士山博物館

河口湖近辺で続いて立ち寄ったのは、せっかくだし富士山に関連するところがいいでしょうと「なるさわ富士山博物館」。場所的にはさっきの氷穴から河口湖までの途中にあります。

入場無料&年中無休の富士山博物館
建物の周りには大きな水晶がゴロゴロしていて、「ご利益があるのでぜひさわってください」とか書いてあるもんだから片っ端からさわってみる(笑)。それぞれの違いはよくわかりませんが、もらえるものはもらっておきたいところです。

建物の奥に富士山博物館の入り口
 建物に入るとそこにもいろんな水晶が所狭しと置いてありますた。「富士山の博物館」と思って訪ねた自分としては別のスポットに来たような印象もありましたけど、まぁ珍しいものには違いないし時間もあるし、ゆっくり見てってみようかなと。

丸い水晶にドラゴンボールを思い出す
それにしても、どの水晶にも「あれに効く」「こんなときは」って書いてあって、びっくりするくらいの値札がついている。貴重価値に加え芸術品ともいえるような加工の部分もあると思うのでそれなりの値段なんでしょうが、商品とアートの境界線ってどこにあるんでしょうね。まぁ、どちらにしろさわるだけで手は出ないので博物館の中へGOGO。

眠れる恐竜
館内に入るといきなり恐竜が!富士山との関係はわからないですが、恐竜を見るとワクワクする。ホントに富士山の下ならいそうだしな~。

富士山の地下はこうなってた!
展示は富士山にまつわる地勢や歴史についてのものが多く、富士山に9回登ったことがあったってそういった部分を見ようとしてこなかった自分には新鮮なことも多かったですね。鉱石の話でいえばカラットには2つの意味があり、金の純度を表す単位として使われるケースと、宝石の質量を表す単位としてのカラットがあるそうな。1カラット=0.2g。へぇ。

もちろん富士山もばっちり!
そんな感じで、河口湖への旅行らしく富士山にまつわるスポットにも立ち寄りましたとさ。もちろんこの富士山博物館からは富士山がキレイに見えて、ご利益もたくさんもらえたことだしこれからいいことありそうな気持ちいいスポットでしたよ。

ちゃんちゃん。

探訪記:鳴沢氷穴・富岳風穴

こんにちは、きじです。探訪記もちょくちょく更新しなければ。

お次は今年の年始の家族旅行で訪ねたこちら、「鳴沢氷穴・富岳風穴」。
自分の家族は年末年始は毎年温泉旅行に行くことにしていて、今回は河口湖あたりになりました。そこでついでに「いつか行ってみたい」と思っていたこちらを訪ねることができますた。何年越しだろう、「よし、訪ねていこう」と思うとこういうタイミングが訪れてくれるのは嬉しいかぎり。

入り口はこんな感じのロッジ風
天気もよくて風もなく、観光するにはいい日和でしたね。ここ最近の年末年始はいつもそんな感じが続いている気がする。入り口にはこんな説明板もありました。

手作り感溢れる説明板
 今回は冬場にきたから温度の極端な変化は感じなかったけれど、冷蔵庫がないときの夏場の暮らしにとって温度の変化の少ない水辺はキーになっただろう。その中でも地下がここまで冷えるのであればこの氷穴は重宝されたでしょうね。

坑道のような通路
ちなみに、奥多摩にある日原鍾乳洞の洞内温度は通年11℃。あれだけ涼しいのに、氷は溶けてしまう温度なのだから、ここの特異さは推して知るべしというか、やはり全国区で珍しい場所なんだなと実感しますた。

氷のブロックが連なる
この氷のブロックで通路をつくり、その裏手に氷の山ができてたんでしょうね。運び出すのも大変だっただろうな。

君が代ポンプ
外に出てくると、ポンプが置いてありました。何に使っていたかはわからないけど、「君が代」って書いてある。お国のためにとか、ずっと続いていくようにとか大事に思われていた場所だった、ということなんでしょうか。

富士山パネル展も開催
おみやげショップでは氷穴はもちろん、富士山グッズのほかこんな展示もしていました。そういえば、世界遺産に登録されてから一度も富士山に登ってないな。世界遺産になる前後の変化も見てみたいし、近々登ってみたい気はする。パネル展は富士山にまつわる神社や文化を取り上げて展示がされていて、こういうスポットをめぐるのも楽しいのかもなと思いました。今はあまり興味が持てなかったのでいずれまた。

そんな感じで、鳴沢氷穴をあとにしました。所要時間は30分くらいだったのかな。
続いて車で5分かからない近場の富岳風穴へ。

ちなみに、氷穴と風穴の違いについてはこちらのページで解説されていますが、簡単に言うと縦にできたのが氷穴、横にできたのが風穴なんだそうです。縦にできるのはたまった溶岩やガスがどこかの隙間からボコッと出てきたから。横にできるのは元々流れていた溶岩が表面から固まっていく中、途中で流れが変わったりして中の溶岩がなくなったから。なるほどね。

風穴にも氷があるみたい
そして、こちらの風穴は受付窓口から入り口までに樹海を眺めて歩くことができます。 奥多摩の森と比べると根が横に這っていて異様な雰囲気だったなぁ。。地表が土でなく一面溶岩の地域なので、根っこが潜らずに横に張り出しているそうな。かなり違和感を感じる森で、なにか出てきそうって感覚はよくわかりました。

樹海へようこそ
風穴にたどり着いて潜入してみると、こちらでも氷柱を発見。氷穴も風穴も深さはそう変わらないそうで、氷はどちらにもあるんですね。

撮影ポイントになる氷柱
その先に少し歩くと、天然の冷蔵庫とされていた時代から使われていたであろう繭や木の実を保存した箱がいくつも置いてありました。これで初めて知ったんですが、どちらかと言うとこの時代の冷蔵庫は、今の冷蔵庫のように食材を長く保存するためというよりは、蚕が春に一斉に孵化しないように春を遅らせるための保存、という意味合いが強かったみたいですね。これによって年に1回だった収穫が数回できるようになったことで、その後の生産量は安定、倍増していったと。
確かに、四季の変化を受ける産業がその変化を受けずにできるようになると、それだけで生産量は増えていく。ここの工夫は他の業種でも活かせそうな気はしますね。年に一度のバーゲンセールって、今は結局毎月やってるよねみたいなところもそうなのかな。。
あと冷蔵庫も、「ただ食材を保存する」という利用法から発展させると別のこともできるんだろうか、とかも思いましたね。今は思いつかないけど。

保存された繭玉
天然の冷蔵庫


そんな感じで、いつか行くリストも1つ達成できたし、新しい発見もあった氷穴・風穴見学でした。ここは機会があったら一見の価値ありと思うので、ぜひ行ってみてくださいな。

映画「君の名は。」

大ヒットしてるので、映画館で見た人はたくさんいるでしょうね。
RADWIMPSの主題歌や挿入歌が世代に合っていて、勢いと都会っぽさを感じさせる音楽と、まちと自然の絵になる風景のタッチ、この2つの舞台装置に今っぽさを感じました。
その中で繰り広げられる話について、個人的にはそのストーリーや体が入れ替わる、時空を越えるところよりも、都会と田舎の暮らしを正反対のところと共通するところをうまく描いていたなぁと思いました。反対側の暮らしに行っても活かせることがあったり、行けば行くほどそこでの時間が解決してくれる慣れの部分があったり。東京に出てきた人たちや移住を考える人たちの話にリンクする場面も多かったんじゃないかなぁと思います。
そして、行き来するって意味では、奥トレは滝くんのような都心でずっと暮らしている人たちに自然の豊かさ・気持ちよさの中で気分転換してもらうきっかけになればと思ってやっているところも自分はある。だから、平日は都心でオフィスワーク、週末は田舎でアウトドアみたいなハイブリッドな暮らしの良さというか、「都心の生活が全てじゃない。たまには緑に触れにいきたいな~」とか思ってもらえると嬉しいよな、とかも思いました。
それとまだ人のできない「時空を越える」が成立する物語としてこの「君の名は。」も位置づけられるな、と。片や数百年と時代を飛び越え、片や数年間てほとんど同じ時代の中でのズレのようなものではあるけど、どちらにせよそのズレがおもしろい想像を生み出すんでしょうね。この作品はそれに加えて人のできない、「体が入れ替わる」ことも話をおもしろくするポイントになっていると思います。
とても楽しめるし、みんなが見てるからこそ同じ話で盛り上がることもできるいい作品だと思いました。

2017年2月23日木曜日

本「嶽神伝 無坂(下)」

下巻も一気に読んでみました。こっちの方が物語に展開があっておもしろく、こうやって登場人物のつながりの蓄積で話はおもしろくなっていくのかなと思いました。それと、ハッとさせられたのは宴の理由のところ。「冬が終わった」「春がきた」そういう理由をつけて集まる方が、定期的に集まるにしたって義務感を感じずにできるのかなと思いました。むしろ、そんな理由で集まる方が楽しく飲める気もする。今度やってみようかな。物語自体は、当初は「嶽神」がどこで出て来るのかとか思っていたけど、なるほど、シリーズで読むほど楽しみが増えていくそのものたちへの敬意、という意味でいい名前だなと思いました。