2007年12月15日土曜日

本「古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家」

お次は、家についての本を一気に読みました。
これおもしろくてさ、ほんとすぐ読み終わっちゃいました。

憧れる人は多いと思う、イギリスの家。というかヨーロッパの家々。
町並みとしてもすごくキレイで、そこで生活を営むこと自体に意味があるような。
静かで、歴史を持っていて、決して新しくはないけど必要なものはちゃんと揃っていて。

それに対して日本の家はやっぱりちょっと無機質で画一的なイメージがある。
どこもそんなに変わらないし、町並みはマックや消費者ローン、またはファミレスやデパートの看板で溢れてて、どこに行っても同じような暮らしができることはありがたいことだけど、ちょっと寂しい感じもする。

この差はなんなんだろ。

俺は今の自分の世代がそうだからか、家に対する意識の差ってすごいあると思う。
自分が24でマンションを買って思ったことが、「世代としては早すぎた」ってことでした。
これは、みんなが俺に対して思ってることかもしれない。

自分では、全然思ってないんですけどね。

普通は、20代のうちは賃貸で適当に暮らして、男は車や飲み代、趣味にお金を使う。女の人はファッションにも使うんだろね、あとはエステやジムとか習い事とかの自分磨き?
もちろんデートやらでも使うけど、そんなとこかなと。で、結婚やら出産やらでお金は場当たり的にさらに必要になっていく。その間に引越しとかもしなきゃだし。で、気づいたら30過ぎて、いい年になってきて、そろそろマンションってのが基本線になるような。

家への意識が高まるのは、30過ぎたあたりですかね。でもそこまでに金は貯まってるのかな。貯めはじめて、やっと買えるようになる頃には35歳ってとこかなぁ。。。
(あくまでモデルケースね、周りの話を聞いたりしてる想像で書いてます。)

てことは、あと10年賃貸で住み続けるわけですよね、家賃が7万として年間84万、10年で840万・・・俺にとっては大きいなぁ。同じお金を返済にあててる人もいる中で。

ま、購入するにしろ賃貸でいくにしろ、そこは焦点ではないんでどっちでもいいです。
でも、個人的には自分の家って言えるとこがあるのはすごく心地いいです。

この本を読んで、俺は「今の俺らの世代は家を寝床としてしか使わない」って人が多いから、家に対してお金をかける必要はないって考えてる人が多いんだろうなって感じました。

家と自分との関わりは、買ったら終わりじゃない。
というか、買ったら終わりにしちゃいけない。
オン・ゴーイング・プロジェクトなんだってことを改めてこの本読んで思いました。

今まで真っ白で何も手を加えてない壁にも「自分らしいなにか」を絵でもポスターでも、他のものでもいいから飾りたいな、いつも見てられるようにしたいなとか、どっか行った記念の小物、気に入った皿とかを使って食べる家での食事っておいしいだろな、とか、家というか生活全体に自分のスタイル、彩りを加えることを考えるようになりました。

その為に、自分の幅を広げたかったり、欲しいものを見てまわってみたり、自分がその家にふさわしく振る舞えるようになろう、とか、そういう感じに物事を見るようになった。
「家は寝るためだけにしか使わないから、最小限の出費しかしたくないし、もちろんわずらわされるのもイヤだ。」そんな考えじゃ、どー考えたって住みたい家になんかならない。帰りたい家になんかならない。

というわけで、食器も絵も、掛け時計も、こだわって選んでみようかなと思います。
お金はないんだけどね。こういう気づきを与えてくれたこの本に感謝です。

自分のやり方次第で、そりゃヨーロッパの家には敵わないしちょっとかもしれないけど、生活豊かにできそうな気がします。

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