2011年8月12日金曜日

小金井市の話

▼小金井市の雨水について

  • 小金井市の湧水が激減したのは、1950年代半ば以降、都市化が始まってからのことだ。現在の貫井神社を訪ねると、「かつてプールがありました」という石碑は残されているものの、肝心の湧水の流れは、ごく細い。湧水の激減に危機感を抱いた小金井市では、1988年、雨水を地面にしみこませるための雨水浸透事業を始めた。住宅の屋根に降った水を集めて地面にしみ込ませる雨水浸透ますや、駐車場の路面を透水性のある建材で舗装する雨水浸透施設に対して助成金を出したのだ。
  • 2000年3月現在、雨水浸透施設を設置した家屋は市内で8500軒余り。設置率は37.9%で、全国有数の雨水浸透施設普及率を誇っている。

▼黄金井
  • 泉は黄金のようにきれいなことからその昔「黄金井」と言われた。小金井の地名の起こりとの説がある。
▼cocoバス
  • 小金井市を走るコミュニティバスはcocoバス。
▼見所
  • ハケと湧水を生かし、深山の趣に包まれた庭園「滄浪泉園」、日ハムの斎藤祐樹選手が甲子園大会に出場する前に参拝した「山王稲荷神社」、小金井桜の名所・小金井橋界隈、アニメの殿堂・スタジオジブリ本社。
  • はけの森美術館
  • 桜の名所
    • 小金井桜の名所・小金井橋界隈
    • 武蔵野公園
▼小金井市文化財センター

  • 作家下村湖人が青年団講習所の所長として講習生と語らい、小説『次郎物語』の構想を練った旧浴恩館。
  • 全国の青年団の指導者層が集まり、寝食を共にして人間形成をする講習所として機能していたが、軍事教練に格好の場として軍部に目をつけられ、戦時体制に組み込まれた場所でした。
  • 戦後、再び青年教育の場、あるいはユースホステルとして復興を果たしますが、時代は高度成長期に突入し、農村社会を支えていた青年団が自然消滅していきます。維持困難に陥った日本青年館から小金井市に売却され、小金井市の郷土資料を展示収蔵する文化財センターとして開館に至ります。
▼小金井公園
  • 都立小金井公園は小金井市、武蔵野市、小平市、西東京市の4つの市町村にまたがり玉川上水沿いに位置していて、79haといった広大な面積を有しています。日比谷公園の4.8倍、上野公園の1.4倍の広さです。
  • 公園へ行こう!HP「小金井公園概要」→  http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/outline050.html
  • 小金井公園の中には江戸東京たてもの園が。ドラえもんの空き地に出てくるような土管の他にゲゲゲの鬼太郎の家や1936年の2.26事件で射殺された高橋是清の自宅などが移築展示されていたり、コマ回しや竹馬を体験できたりと近代の日本に触れられる場所です。
  • 江戸東京たてもの園HP→  http://tatemonoen.jp/
▼こきんちゃん
  • 金太郎の姿をしたかわいらしい男の子のキャラクターの「こきんちゃん」は小金井市の市制施行50周年を記念してスタジオジブリの宮崎駿監督が制作、小金井市のイメージキャラクターになっています。 
  • 小金井市HP「こきんちゃんのページ」 →  http://www.city.koganei.lg.jp/news/kokinchan/
▼多摩発。日本の「時」
  • 日本標準時が兵庫県明石にありますが、多摩から発信される日本の「時」があります。
  • 時間の「基」となる標準値を定める公的機関・情報通信研究機構の本部は小金井市にあります。情報通信分野における研究機関で、産学官で連携し情報通信の技術開発や事業支援を行っています。
▼さくらさくら
  • 開業80周年を記念し、桜の名所、玉川上水の小金井桜と小金井公園があることから2006年に発車メロディーが「さくらさくら」になりました。
▼スタジオジブリ
  • 日本を代表するアニメ作品を手がけるスタジオジブリは、小金井市にあります。「ジブリ」の意味は、サハラ砂漠に吹く熱風です。
  • 第二次大戦中、イタリアの偵察戦闘機が名前に使用していたことを飛行機マニアの宮崎駿が知っており、スタジオ名にしたわけです。
  • スタジオジブリは『となりのトトロ』・『耳をすませば』など、多摩地域の風土を色濃く反映した作品を多く手がけています。
▼はけの小路
▼貫井神社
  • 貫井神社の境内には湧き水による小さな滝が見られる。
▼多磨霊園
  • 岡本太郎は、父岡本一平、母かの子と共に多磨霊園の一角(16区1種17側)に葬られている。太郎の墓碑は、作品「午後の日」(1967年)がそのまま使われている。一平の墓碑も太郎の作だ。ちなみにかの子の墓碑だけ観音菩薩。面白い取り合わせである。東郷平八郎ら海軍提督の巌のような墓石もある中で、ここだけはほのぼのとした空気が漂っている。
  • 有島武郎、川合玉堂、朝永振一郎など多くの偉人が眠っている。
▼ハテナのカベ
  • 91年、小金井の新しい公民館に風変わりな壁画が誕生した。1から16までの数字が書かれたタイル720枚で作られ、どこをとっても魔方陣になる。安野さんの「ハテナのカベ」だ。子供たちが不思議そうに見上げている。

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