2006年1月3日火曜日

帰省

俺も一人暮らしを始めて早5年が経ち、さすがにもう実家から俺の家って印象はなくなってる。もちろん家の姿かたちは出た当時そのままだけど、食器がどこにあるかわかんなかったりしてさ。親と兄弟が住んでる家って感じ。

あくまで俺はお客さん。もうずいぶん昔から俺の部屋もないしね。

だからかな、なんかのんびりはできんだけど一人で暮らすのにやっぱ慣れてるせいか、みんなが寝て一人になんないと自分のことができなかったり(話すのがひさびさだからそっちを大事にしたいってのもあっけど)、金払わないとメシ食えない生活しかしてないからメシがただで食えることが変な感じに思えたりして。

町のことがどうなっていようが興味はないし、地元の友達がどうしてっかもほとんどの人についてはわかんない。先輩や後輩の話を母さんから聞いて、やっと名前を思い出せればいい方だね。地元の町には中学が2コしかなくて、高校や大学はないから同じぐらいの年代の奴で新たに町に来る奴はいない。みんな同じ学校に行ってたはずなのに、地元を歩いてみても誰とも会わないし、たとえ会ってても俺にはわかんないかもしれない。中学・高校くらいは町歩けば知らない後輩とかからもそれなりに挨拶されてたあの頃が懐かしいね。過疎化って、こういうことを言うんだろか。

一人暮らしを続けてきて、実家にいたんじゃ到底得ることのできなかった価値観を得たのと同時に、失った価値観や時間、関係も確かにあんだなって、今回帰って思ったことがそれでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿