2009年8月1日土曜日

本「坂の上の雲 (1)」

司馬遼太郎に興味があったんで、「司馬遼太郎を読むとしたら、入門編としてはどれが良いですかね?」って話を職場で誰彼構わずしてたら、一番多かったのがこの「坂の上の雲」でした。ちょうど、プレジデントで「坂の上の雲」の特集をしていて、今年のNHKの大河ドラマでやるらしいってことと、そこに至るまでの経緯で「親族・財団の方々はテレビドラマにされることを嫌がっていた。何故なら、日露戦争等のハイライトだけがクローズアップされて本当の作品の良さが誤解されて伝わってしまうことを懸念していたから。ただ、『街道をゆく』を見て、その番組の完成度の高さで考えを改めて、その『街道をゆく』のスタッフでやるなら、という条件でやっとの思いで映像化が実現した」っていうことを聞いて、それだけの親族や財団の人の思い入れのある作品、そして映像化したい(=いろんな人に伝えたい)って思いを持っているNHKその他ドラマのスタッフの人たちに愛されている作品なんだ、ってのが伝わってきて、「そういう作品から、自分が何も学べないわけはない。よし、次はこれにしよう。」って決めたのがこの作品でした。
で、持ってる人探してたら隣のS谷さんが持ってて。「全部貸してあげるよ」って言ってくれて。お言葉に甘えて、今じっくり読んでます。^^v

司馬遼太郎の作品を楽しむってことで、作品自体もそうだし司馬さんの文章の書き方を感じながら読んでました。あんまり明治維新とか、近代史のことを詳しく知っていたわけじゃないけど、すごく時代背景がわかる書き方で、この人の話ってわかりやすかったんだろうなって思いました。

秋山兄弟の出世してく道も、多分に運に任せていた部分もあったものの、本来虎穴に入らずんば虎子を得ず、じゃないけど、安全な道だけを選んでいたら決してたどりつけなかった道を歩んでいるのが伝わってきて、自分がそういう道を同じ年代にいたときに選べなかったことと比べて、「すごい奴らだ」とか思ってたりして。
正岡子規のことも、「国語で出てきた有名人」くらいにしか知らなかったんで、ホトトギスとか呼ばれていたことも新鮮でした。ちょうど、「下天は夢か」って織田信長の本も読んでたんで「殺してしまえホトトギス」みたいなこともつながって、「これも縁なのかな」とか思ったりして。昔からホトトギスって身近にいた鳥なんでしょうね。

これからどういう風に展開していくのかわからないけど、楽しんで読んでいきたいと思った一冊でした。

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