2009年8月22日土曜日

ジブラルタル海峡

ヨーロッパからアフリカへ。
ジブラルタル海峡を越える船の甲板。
ある船乗りのおじさんが言ってた。

「オレは20年間、世界中をずっとずっと航海してきた。繰り返される日々が嫌いだったからな。でも、愛する女性を見つけた日から、オレは変わった。今は、愛する妻と子供達と一緒に暮らすために、このジブラルタル海峡を1日2往復するだけの繰り返される毎日を過ごしてる。でも、神に誓って言う。今が、一番幸せだ。オレの冒険は、彼女という宝を見つけることで終わったんだ。」

そして、キザでかっこいい船乗りは、最後にオレに聞いた。

「オマエは、愛する女性という宝を既に見つけている。いったい、他にどんな宝を探して旅してるんだい?」
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何年か前にこの一節に出会ったとき、「あぁ、自分もこういう風にしたかったんだな。」って思った。オレはこの船乗りの人と似てる。じっとしてらんなくて、いろいろ新しいことに興味を示しながら自分を広げてきた。その動きの一つ一つは大きくなったり広がったりして、忙しいとは言え、それはそれで充実してるし、今しかできないことをしてると思ってる。
でも、この船乗りみたいに自分の「宝」にしたい人を見つけることができたら、その全部を捨てて、その宝の為に、宝と一緒に日々を過ごしていきたい。そう思ってもいる。それが一番幸せなんだろう、そう思う。
その人がもう会ってる人の中にいるのか、今そばにいてくれる人たちの中にいるのか、これから会う人の中にいるのか、いつ見つけられるのかまだ全然わからないけど、いつか、そんな宝を見つけられたらと思う。

「こんないろいろやってて、kijiさん忙しくないんですか?」って後輩に聞かれて、こんなやりとりをしてたりします。

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