2009年8月1日土曜日

本「坂の上の雲(2)」

<本の紹介>
戦争が勃発した…。世界を吹き荒れる帝国主義の嵐は、維新からわずか二十数年の小国を根底からゆさぶり、日本は朝鮮をめぐって大国「清」と交戦状態に突入する。陸軍少佐秋山好古は騎兵を率い、海軍少尉真之も洋上に出撃した。一方正岡子規は胸を病みながらも近代短歌・俳句を確立しようと、旧弊な勢力との対決を決意する。
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戦争を体験したことはない。ばーちゃんに少し当時の様子を聞いたことがある程度だ。
(今にして思えば、宿題として「戦争時の話を聞いてくること」を課した先生が誰だか忘れちゃったけど、すごく意味のある宿題を出してたんだなぁ、と思いますわ。そろそろ、ちゃんと語り継いでもらってる人と何も知らない人が出てきてて、そこがすっごい大きな差になってるのかもしれないな・・・)
でも、よく言われるように戦争の為に(自分の利益を守る為に)どういう情報をどう得て、そこから何を考えて、どういう対応をしていくべきなのかってとこは、スケールは違えど誰にも当てはまるケーススタディだと思います。

自分の得意な分野、不得意な分野、周りが必要としていること、組織に対して一番効果的な動き方、それが自分の志向に合っているかそうでないのか、そうでなくても受け入れていく覚悟があるのか。考えることはいくらでもあって、その考えがより深くまでまとまっていればまとまっている程、逆にやることはシンプルになっていくのかなと思います。
迷ってる時間なんて、今も昔もない。判断を迫られたときに自分のベストの判断を即断として下せるようにしておくには、普段どれだけその為の準備をしておけるのかってとこなのかなと。イメージトレーニングしかり、物資の充実しかり、人間関係を築いておくことしかり。

この本に出てくる登場人物の生き方がかっこよく見えるのは、単にそう書かれているからだけじゃなく、自分の生き方がブレていないってとこにもあるように思います。迷ってるとは思うんだ、人間だもの。迷いながら生きていくのは普通のことだと思うけど、でも、そこからどうしていこうって動くときには自分の動き方を決めて、覚悟を持って動いているように思います。そういう人が、一事を為すのかな、とか。

他の人からどう見えるかも大事だけど、自分で納得できてるかどうかってのがやっぱ一番根っこにあるべきだな、と思いました。

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