2009年9月14日月曜日

本「坂の上の雲(4)」

<本の紹介>
明治三十七年二月、日露は戦端を開いた。豊富な兵力を持つ大国に挑んだ、戦費もろくに調達できぬ小国…。少将秋山好古の属する第二軍は遼東半島に上陸した直後から、苦戦の連続であった。また連合艦隊の参謀・少佐真之も堅い砲台群でよろわれた旅順港に潜む敵艦隊に苦慮を重ねる。緒戦から予断を許さない状況が現出した。
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参謀と兵卒それぞれの役割について、非常に考えさせられました。
参謀は、作戦を立てるのが仕事。でも、参謀的な仕事を他の人がしないかと言うと、そんなことはない。「ああしたほうがいい」「ここはこうするべきだ」ってのは、誰が何をするときにも思うことだと思います。そういった考えられる要素や情報を集約して、時機と兵力と弾薬が限られている中で最も効果的な戦いをする為の作戦を考えること。そして、その状況に変化があれば、柔軟に作戦を変えていけること。それができない参謀のために、どれだけの命が奪われたか。それを痛いほど考えさせられました。背負ってるものをプレッシャーに感じて、自分がつぶれてもいけない。非常に難しいけど、だからこそどんな参謀と戦えるのかってのは大事なポイントなんだろなと思います。

あと、兵卒については、役割の理解が甘いと結果は概して低くなる。やることと合わせてそこで狙っていることをはっきり伝えないと、全体が見えてない中で結果を出すのは難しいのかなと思いました。だからこそ、現場の力が勝負を分ける。例えばこの本の中では、海軍の夜襲で水雷艇による魚雷攻撃って場面があるけど、「魚雷を打って帰って来る」ことが目的の船と「魚雷を戦艦に命中させて、敵の戦力を削る」ことが目的の船であれば、自ずと打つ距離は変わってくると思います。目的なく仕事してちゃいけないよなー、とか、そんなことを考えさせられました。

まだまだ自分は戦場で負ける側にいんだろな、と思いますわ。精進精進。

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