<本の紹介>
本日天気晴朗ナレドモ浪高シ―明治三十八年五月二十七日早朝、日本海の濛気の中にロシア帝国の威信をかけたバルチック大艦隊がついにその姿を現わした。国家の命運を背負って戦艦三笠を先頭に迎撃に向かう連合艦隊。大海戦の火蓋が今切られようとしている。感動の完結篇。巻末に「あとがき集」他を収む。
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この本を読みながら、「司馬さんが読者である自分達に伝えたかったことはなんだろう」ってのを考えてました。そして、明確に書かれてはいないけど自分の中では「日本人である君たちの先人には、誇りにしていいこんな人たちもいたんだよ」とかそういったことなんだろなと思ってました。
そして、その答えを探しに、この8巻を読み終わる日に大阪に飛んだ。目的は、司馬遼太郎記念館。安藤忠雄が設計しているってのもあって、一度見に行きたいと前から考えていたけど、「これ以上のタイミングはこの先来ないでしょ」っと思い立って行ってきました。向かう途中のバスの中であとがきを読み進めていくと、「登場人物たちがおかれている条件下で、たえず『日本人とは何か』ということをあたまにおいて考えてみた」という一節があった。
自分が作品を通して感じた答えが、司馬さんが伝えたかったこととそう遠くなかったことを嬉しく思ったし、読書の楽しみってこういうことなのかな、とも思いました。
本の中で目にしていくのは活字の一つ一つかもしれないけども、その活字が重なって単語になり、文章になり、物語になっていく。その物語には、活字一つ一つでは表現できない意味があり、情景があり、伝えたい想いが隠されている。
本に書いてあることをそのまま受け取るんじゃなく、その「本を読む」ことを通して本に書いていないことまで自分の感性で感じていく。そんなことができてくると、読み手としての楽しみもまた出てくるんじゃないかなと思いました。
多分、100冊読む前にはたどりつけなかった場所だろうな、と素直に思います。
本にもいろいろあるのと同じように、著者もみんな違う。人間性や育った時代、環境、嗜好や考え方の癖、その違いが作品である本から少しだけどつかめるようになってきたってのは大きな収穫だろうと思いました。
あと、坂の上の雲って作品の由来も最後にわかりました。
なるほどね、うまいなと。
この作品を全部読むのは骨が折れるかもしれないけど、それだけの価値のある作品だと思います。読んだ人よかったら感想言い合いませんか~。
本日天気晴朗ナレドモ浪高シ―明治三十八年五月二十七日早朝、日本海の濛気の中にロシア帝国の威信をかけたバルチック大艦隊がついにその姿を現わした。国家の命運を背負って戦艦三笠を先頭に迎撃に向かう連合艦隊。大海戦の火蓋が今切られようとしている。感動の完結篇。巻末に「あとがき集」他を収む。
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この本を読みながら、「司馬さんが読者である自分達に伝えたかったことはなんだろう」ってのを考えてました。そして、明確に書かれてはいないけど自分の中では「日本人である君たちの先人には、誇りにしていいこんな人たちもいたんだよ」とかそういったことなんだろなと思ってました。
そして、その答えを探しに、この8巻を読み終わる日に大阪に飛んだ。目的は、司馬遼太郎記念館。安藤忠雄が設計しているってのもあって、一度見に行きたいと前から考えていたけど、「これ以上のタイミングはこの先来ないでしょ」っと思い立って行ってきました。向かう途中のバスの中であとがきを読み進めていくと、「登場人物たちがおかれている条件下で、たえず『日本人とは何か』ということをあたまにおいて考えてみた」という一節があった。
自分が作品を通して感じた答えが、司馬さんが伝えたかったこととそう遠くなかったことを嬉しく思ったし、読書の楽しみってこういうことなのかな、とも思いました。
本の中で目にしていくのは活字の一つ一つかもしれないけども、その活字が重なって単語になり、文章になり、物語になっていく。その物語には、活字一つ一つでは表現できない意味があり、情景があり、伝えたい想いが隠されている。
本に書いてあることをそのまま受け取るんじゃなく、その「本を読む」ことを通して本に書いていないことまで自分の感性で感じていく。そんなことができてくると、読み手としての楽しみもまた出てくるんじゃないかなと思いました。
多分、100冊読む前にはたどりつけなかった場所だろうな、と素直に思います。
本にもいろいろあるのと同じように、著者もみんな違う。人間性や育った時代、環境、嗜好や考え方の癖、その違いが作品である本から少しだけどつかめるようになってきたってのは大きな収穫だろうと思いました。
あと、坂の上の雲って作品の由来も最後にわかりました。
なるほどね、うまいなと。
この作品を全部読むのは骨が折れるかもしれないけど、それだけの価値のある作品だと思います。読んだ人よかったら感想言い合いませんか~。
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