2010年1月4日月曜日

本「モラル・ハラスメント」

セクハラ、パワハラに続き、こんな言葉も出てきてるんですね。

<本の紹介>
言葉や態度によって、巧妙に人の心を傷つける精神的な暴力=モラル・ハラスメント。家庭や職場で日常的に行なわれる、この「見えない暴力」は、相手の精神状態をしだいに不安定なものにし、ひどい場合は自殺に追いこむという。いったいどんな人間がこのような暴力をふるうのか?いかなる方法がよく使われるのか?どのような性格の人が標的にされやすいのか?どうしてその関係から抜け出せないのか?経験豊富な精神科医がその実態を徹底解明。人間関係に悩むことの多い現代人にとって必読の書である。
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この本は、紹介文にもある通りですけど現代社会で働いている人は一度読んでおくといいと思います。今まさにこういった暴力に悩んでいる人、よくわかんないけど結局いつも自分が悪いと思ってる人、今は全くそんなことに悩んでいない人も含めて。
いつ、こういった暴力を振るわれるかはわからないし、自分じゃない周りの誰かがこういった目に合っていたとしたら手を差し伸べてあげられるかもしれない。「こういったことも起こりうる」ってことを知っておくだけでも、意味のあることなんじゃないかなと思います。

特に、真面目にこつこつと仕事をこなしていく人。責任感の強い人。
そういえば、インテルのアルゼンチン代表サネッティが以前インタビューで「何をやるにしても全力を尽くすようにと両親から教わった。だから、僕の座右の銘は責任感だ。もちろん、ちょっとした幸運も必要だが、努力は報われる。成功の基礎を築くのは、平日の練習だよ。」ってことを言っていたけど、、、彼は大丈夫なんだろうか(僕はアルゼンチンファンです)。

仕事で一緒に働く人は選べない。でも、その人への接し方は選べる。
相手に対してどういった対応をすべきかは、同じ相手が2人といない以上相手に合わせて変えるべきだと思う。「誰に対しても分け隔てなく」が常に正しいとは限らない。

どんな職場でも難しいのは人間関係で、仕事を辞める人の多くの理由もこれだったりする。
それだけ、準備をする必要があるし、おろそかにできない部分だと思います。

あと、職場だけじゃなく、結婚生活や親子の関係にも言及しているんで、そういう意味だと対象範囲は全ての人になるのかもしれません。

ちなみに、「子供の権利条約」によると、子供に対する精神的虐待とは次のように規定されているそうです。
・言葉による暴力(大声で怒鳴りつけたり、心を傷つけるようなことを言う)。
・サディスティックな態度と、子供を過小評価する態度(乱暴な態度をとったり、自分はダメな
 人間だと子供に思わせる)。
・愛情の拒否(子供を愛さない)。
・子供の年齢から考えて不釣合いな要求、あるいは過大な要求(まだ小さいのに無理なことを
 させようとする)。
・教育における矛盾した、あるいは不可能な指示や命令(矛盾したことを教えたり、できないことを
 命令したりする)。

同世代には今まさに子育て中のパパさんママさんもいます。あんまり心配はしていないけど、自分のモラルも相手のモラルも気をつけてみてくださいね。

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