青梅が舞台の本として紹介してもらった1冊。青梅は東京ではなく、近くの村を合わせて市になったばかりの時期の小学生の目線から、暮らしについての描写、他集落の小学生と新設小学校に入る緊張や不安、新しい先生、東京から来た転校生、東京に移る人たち、いろんな立場の人たちが入り乱れて書かれていて、当時の青梅の一気に時代が変わっていく様がコンパクトにまとまっているように感じました。これだけのことをスマートにここまでよくまとめたなと。今の時代感覚では失われてしまったものがあったり、新しい世界に入っていくのをもっと楽しめる自分の方がいいよなとか考えることもあったけど、きっと著者はここの暮らしが好きで、周りの人たちともうまくやっていた人なんだろな、残したいと思ったんだろなってところはすごく伝わってきた1冊でした。
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