2008年12月18日木曜日

本「ウルトラ・ダラー」

<本の紹介>
「拉致」衝撃の深層!昭和43年暮れ。東京・荒川に住む若い彫刻職人が、忽然と姿を消した。それから35年以上の月日が流れ、ついに全貌が明らかになる…。ダブリンに超精巧偽百ドル札あらわる!震源は「北」。前NHKワシントン支局長の著者が放つ衝撃のドキュメンタリー・ノベル。

この本、おもしろかったです。はまった。

一つ一つの情報、それは一見単なる情報でしかない。世の中に溢れてる情報の一つ。
でも、その中には意味のある情報がいくつかあって、その情報同士をつなげて大局的に俯瞰してみると、情報は一つの絵となって一国の意図を形作る。。。なんてことが、俺はあり得ると思います。

国家レベルじゃなくても、日常茶飯事的に近くの人間関係の中にも。

普通に生活してれば、最終的な結果が出るまで言えないことって結構ある。
「そういえばあいつがこんなこと言ってた」とか「あいつの態度が急変したのはこれが理由だったのか」って結果を知って、後から気づくことって結構ある。でも、多分だけど、そういった"意味のある"情報(=インテリジェンス)を見分けられる人はいる。そして、そういう人はそういうことが起こる前、情報を手に入れたところからそいつを予測してたりする。

何が違うんだろ。
一つ一つの情報にどれだけ気を使っているか?でも、毎日無数に発生するニュース全部にそんなに気を使ってたら、いくら時間があっても足りない。
おかしいと思えるってことは、「こういうことが起こったら、大抵何もなきゃこうなるのが普通だろ」みたいな「あるべき姿」がわかってるってことなのかな。それとも、話してて相手の(というか一般的な人の)隠し事をするときの癖や仕草を見抜いてる(知ってる)、もしくは隠せなくしてしまう、いずれにしろ気づく気づかないのレベルを超えたとこで駆け引きをしてるんじゃないかな。

欠片をつなぎ合わせて、全体を見る。今の自分のテーマと一緒だ。
これができるようになることが、難しいんだけどやっぱりできるようになりたいスキルっすね。できる人がいるってことは、自分にもできるんじゃないかな、と思ってる俺は安易ですかね。^^;

いずれにしろ、実際にあってもおかしくないような内容で考えさせられました。
北朝鮮、韓国、中国と日本のアジアの力関係、そこに絡めたアメリカやロシア、東欧諸国の利害関係、一国だけの事情で動いているなんてことはないんでしょうね。いくつかの国の思惑と、個人の思惑と、発生してる問題やニュースは良いか悪いかとかそんな簡単に割り切れるものではなく、どんな人たちにどんな影響があることなのか、それは自分にどう関わってきそうなのか、大きく見れるようにならないとですわ。

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