■高齢者層と団塊ジュニア層
- まず、何かを始める際にはこの層をターゲットにすることを考えるべき。理由はいたってシンプルで、人口数が圧倒的に多いから。いわゆる高齢者層とファミリー層(40歳前後)。今後10年は今と同様の消費動向をとると思われ、商売をやる上でこの絶対多数層をメインターゲットにしない手はない。メインターゲットを彼らに定めたら、次に集客のキーポイントが何かを考えることになりますが、これも結構シンプルで「お金がかからなくて楽しい」が重要になる。ここでフォーカスされるのが「子供客」。
- シニア層の興味の対象は今も昔も変わらず「孫」。そして住宅ローンや教育費を抱え、可処分所得が少ないファミリー層の考えることは、いかに安価で家族サービスをするかですから、やはり子供を中心にものごとを考える傾向がある。
- 子供といえば、小学生や幼稚園・保育園です。こういった施設を販促活動の対象にしていけば、おのずと子供達の両親や祖父母を取り込みやすくなる。保育園児たちに「お母さんの似顔絵」を書いてもらって施設内に掲示することができれば、両親たちの来店を促すこともできる。
- 今、優秀な若者の目指すものは、株式上場で得られるキャピタルゲインではない。世界をよりよくするためのアイデアを自らの手で具現化し、それを世界に広めること。きれいごとではなく、お金ではない。お金より大切な何かに、彼らの興味の対象はシフトしはじめている。
■団塊ジュニア世代(Y世代、1970年-1985年生まれくらい)
▼少年ジャンプとドラクエに分かれる
- 「少年ジャンプ世代」(1970年代後半くらいまで)
- 今の40代。「努力、友情、勝利」といった単純な図式で世の中を計りがち。状況が向こうからやってくるという起承転結しか知らない。与えられたものに盲目的に従い、自分で道を切り開けない。日本人の民族病とも言える。
- 「ドラゴンクエスト世代」(1970年代後半から1980年代前半)
- こらえ性がなく嫌になればオールクリアしてしまうが、主体的に選択し行動することができる。
- 特徴1.両親が戦後生まれ
- 母親のみならず父親も戦後生まれ。かつて長髪でギターをかき鳴らした父親が、子供の生活や人生設計に対しよくも悪くも「甘く」なるのは自然の流れ。門限も厳しくないし、子供の将来への期待も立身出世と並びミュージシャンなどが浮上してくる。一つの道を押しつけるのがかつての親なら、道そのものを自由に見つけさせようというのが戦後生まれの親の「民主的な」子育ての特徴。のびやかに育つY世代がいる一方で、道をみつけるための手がかりに恵まれず、苦しむ若者も生むことになる。
- 受験戦争とか就職氷河期はあったが、一家離散に追い込まれるような修羅場をくぐってはいない世代。
- 特徴2.好景気を知らない
- Y世代の先頭ランナーである1975年生まれの場合でも、義務教育が修了する15歳前後でバブルが崩壊。(近代)日本で経済成長を経験していない最初の世代。10代かそれ以下で阪神・淡路大震災にも接した。将来を楽観せず、地に足のついた考え方をする若者を生む一方、上の世代の目には「夢が小さい」ようにも映る。カフェやブティックなど行きつけの店の店長が将来の目標、というY世代は多い。サラリーマンの父親が「団塊切り捨て」策としてのリストラ対象にされる姿を目の当たりにしたY世代も多い。
- 社会に出ると、かつて右肩上がりの時代にはあった新人への期待をかけられることもなく、仕事の責任に比べて低い待遇が続く会社生活を当たり前に感じてきた。
- 多数の利害が絡む仕事や人間関係を嫌い、トップに躍り出ることよりも、そこそこの成功を収めることの方を好む傾向にある。
- 「世の中いつどうなってしまうかわからない(バブル崩壊やオウム事件に端を発する安定した世の中への不信)」
- 特徴3.デジタル環境に囲まれて育った
- テレビ普及期に育った子供は「テレビっ子」と呼ばれ、友だち関係を作るのが苦手、現実とブラウン管の中を混同している、などの批判を浴びた。Y世代はさしずめ「ネットっ子」。上のX世代が切り開き整備してきたデジタル環境やインターネットというインフラを、遅くとも大学生、早ければ子供のうちから使いこなす。一方通行だったテレビ世代に比べコミュニケーションへの欲求や能力が強い。携帯電話のメールも含め、文字による意思疎通にもたけ、その延長で読書の習慣も上の世代より持っている。ただし知識や人間関係を「すぐに入手できる」ものと考えがちで、コンビニが小さい時に普及していたことと合わせ、「楽ちん志向」にもつながっている。海外旅行への意欲は上の世代ほど高くない。
- 「人と人とのつながりかたがわからない(携帯、光、デジタル化の弊害)」という前の世代が持っていなかった感覚を持っている。
- 特徴4.自分仕様にこだわる
- 親や祖父母も含め、みんなが物質的に満たされたなかで育ったのがY世代。モノを持つことでなく、選択眼を示すことで、初めて自分を他人と差別化できる。心と財布を開くキーワードは自分仕様。
- 特徴5.成長志向
- Y世代は教育を受けることにとても積極的。親世代は大学に行かなくてもよい職につけたが、今や大卒でも確実ではない。また、失業の恐怖に耐える親の姿をよく見ており、生き残るにはよい会社に入るよりも、どこでも通用するスキルの習得の方が必要だと考えている。
- Y世代を迎え入れた企業は、従来の新人と同じ接し方をしては失敗する。彼らは職場もスキルを身につける場だと思っており、多くを学びとれる上司でなければついてこない。
- 特徴6.食生活に無頓着
- Y世代では「手軽に栄養補給ができる食品をよく食べる」のが10.0%、「食生活にあまり関心がない」が13.9%といずれも30代の2倍以上。「できるだけ時間をかけずに食べる」比率も30代より高い。一方で「栄養のバランスを考える」「健康にいい食材を食べる」「安全性に信頼がおけるものを食べる」などの項目で30代を10ポイント以上下回った。
■81世代
- 以前は76(ナナロク)世代が中心だったが、最近は81(ハチイチ)世代が面白い。それに続くのは86(ハチロク)世代。
- 81世代の代表は、nanapi(ナナピ)の古川健介、Pixiv(ピクシブ)の片桐考憲、Cyta(咲いた)を運営するコーチ・ユナイテッドの有安伸宏、株式会社クララオンラインの家本賢太郎、株式会社コミュニティファクトリーの松本龍祐など。
- 81世代の特徴は、サラリーマン経験もあるので、金融や企業の筋の話もしっかりできる。あまり若いと、勢いはあっても実務面で多少の若さが出たりしますが、30歳ぐらいだと悪いときも知っているので、バランスがちょうどいい。この世代から、何人か成功者が出てくるのでは。
団塊ジュニアの世代は受験戦争や就職氷河期など大変な目にあってきた世代で、その上の世代の人たちとは違うかなりの苦労をしてきてますよ。右肩上がりの時代に育ってきた人には理解できないと思いますが。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除そうなんですね、僕は個人的にはその受験戦争や就職氷河期という中にいたと思うのですが、あまり影響を受けなかった方なのかどちらも「いい経験ができて超楽しかった!」と思っています。
甘いのかな…。
文章に矛盾があるように感じたので、書き直してみました。
返信削除今後も随時ブラッシュアップしてってみようと思います。