豊かさを、一つずつ。
武士道精神で貧困をなくす
- 貧困は危険。貧困は希望を失わせ、人々を捨て身の行動に駆り立てる。持たざるものには暴力を控える十分な理由がない。彼らの状態をより良くする小さなチャンスに乗じて行動することが、何もせずにただ運命とあきらめて受け入れることよりもずっとましに思えるからそうする。貧困は住民同士の衝突を引き起こしながら、経済的難民も生む。貧困は不足する資源をめぐっての人間同士、一族同士、民族同士の苦い対立も引き起こす。互いに取引を行い、その活力を経済成長に捧げて反映している国同士が戦争をすることはめったにない。
- 貧困を根絶することは可能である。できるだけ早く貧困を終焉に導き、永遠に博物館に入れるために、この身を捧げよう。
- 差別に対して欧米では「平等」という対抗軸を立てているが、日本は「惻隠」をもって応じた。弱者・敗者・虐げられた者への思いやり。人々に十分な惻隠の情があれば差別などはなくなり、従って平等も不要となる。北風をもって接するのではなく、太陽のように接すること。
- 自由と平等は両立しない。誰かを選ぶということは、誰かを選ばないということ。言論の自由はプライバシーを守る自由と衝突する。平等な条件で競争すると必ず貧富の差が出て、不平等となる。
- 敦盛。源平の合戦で捕まえた若すぎる武将を殺すのをためらってしまうが、その武将に「首を討て」と言われやむなく討つ。だが、それを悼んで、捕まえた側の武将も出家してしまう。敗者、弱者への共感の涙を日本の武士は持っていた。
- 花は桜木、人は武士。
- 武士道の最高の美徳として、「敗者への共感」「劣者への同情」「弱者への愛情」。市場経済による弱肉強食の世界においては、特に重要な徳目。
- 弱いものを救うときには力を用いても良い。しかし、5つの禁じ手がある。
・ 大きい者が小さい者をぶん殴らないこと。
・ 大勢で1人をやっつけないこと。
・ 男が女をぶん殴らないこと。
・ 武器を手にしないこと。
・ 相手が泣いたり謝ったりしたら、すぐにやめること。
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