2010年9月9日木曜日

日本におけるマスコミや出版

・日本においては新聞は必ずしも叡智と良心を代表しない。むしろ流行を代表するものであり、
 新聞は満州における戦勝を野放図に報道しつづけて国民を煽っているうちに、煽られた
 国民から逆に煽られるはめになり、日本が無敵であるという悲惨な錯覚を抱くようになった。

・民主主義の本質は主権在民。主権在民とは「世論が全て」。そして国民の判断材料は
 マスコミだけだから、事実上、世論とはマスコミ。
 言い方を変えれば、マスコミが第一権力になる、ということ。

・民主主義は「国民が成熟した判断ができる」という大前提に基づいている。
 そして、国民が成熟することは永遠にないので、民主主義は成り立たない。

・マスメディアにはヒエラルキーがある。その階層構造は取り扱われる情報の種類によって
 異なるが、飲食店関連の情報は基本的に「雑誌」が源。まず雑誌が飲食店の情報を掲載し、
 その情報を見てテレビ、ラジオ、新聞といった各メディアが取り上げ、記事や番組にしていく
 パターンが多い。

・雑誌の現場の記者や編集者を味方につけた方が記事になりやすい。雑誌の命は、
 「ネタ」の良さにつきる。すなわち取材対象の内容の良さ(鮮度、衝撃など)が勝負どころ。
 「情報が新しい」「内容が新鮮」「今の時流の先端」であればあるほど、ページ上で
 大きく扱われる。

・「いい店をつくったのに、全然雑誌が注目してくれない」。こういったお店は、
 雑誌編集者が注目するような「切り口」が欠落しているケースが多い。実際に、
 お店の工事に着工する前に、まず店の「切り口」をどう定めるかに知恵を注がねばならない。

・メディアとの付き合いの極意は「付かず離れず、本気にせず、でも親切に、ていねいに」

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