2008年1月20日日曜日

本「ジャパンマジック 金メダルへのフライト」

マジックワンドの話の次は、ジャパンマジックについて。

もう何年も前の話なのに、つい最近の出来事な気もする長野オリンピックでの日の丸飛行隊の金メダル獲得。
岡部孝信、斉藤浩哉、原田雅彦、船木和喜の4人のうち、1人欠けても手に入らなかった金メダル。

誰もが、この金メダルに涙したと思う。

俺も、原田がぐしゃぐしゃになってんのとかホントに「スポーツっていいなぁ」「オリンピックっていいなぁ」「これは嬉しいだろうなぁ」って思って、見てて涙止まらなかったです。

・・・この本読むまで忘れてたケド。^^;

目に留まって、「あった」って。
別に探してたわけじゃないけど、見つけて即「読みたい」って思った。

あの長野五輪までに、どんだけの挫折を味わってきたのか。
どんだけの日本バッシングとも言える強引なルール改正を跳ね返してきたのか。

アマチュア時代の悪しき伝統をどうやって覆して、ナショナルチームを作っていったのか。
あの名場面は誰もが知っていても、その裏でどんな深謀遠慮が渦巻いてたかを知ってる人は少ないと思う。

それは別に見えなくてもいい部分ではある。
でも、あれだけの成功を収めるためには、やっぱり相応の努力をしてきてんだよなって、改めて思いました。

そして、育て方についても思うとこがあった。
ナショナルチームを画一的な指導で強くしても、いろんな事象に対応できるようにはならない。
クラブチーム、選抜の対象になるカテゴリで多くの経験をしておくことが必要だし、多様性が確保されていることが結果ナショナルチームを強くすることになるんだと思いました。
それは、多くの人と話してる人の方が場面場面で場慣れしてることとか、サッカーチームでもブラジルやアルゼンチン、ヨーロッパの強豪チームの代表選手はやっぱり多様性の中で日々揉まれているってのは目を背けちゃいけない事実なんだなと思いました。

あと、心技体の優先順位について。
心を充実させることと、技を磨くことと、体を鍛えることは全てが揃ってないとダメだけど、順番を間違えちゃいけない。技を磨くこと、体を鍛えることは、やれば確実に成長できるけど、心を始めに充実させようとすると、曖昧な部分に責任を押し付ける格好になって、確実に成長できる部分を潰すことになりかねない、と。
逆に、技と体が充実してくると、自然と自信も出てくるし集中できるようになって心は勝手についてくる、と。

そう言われると確かにそうかもって思いました。
まず、やれることがあるだろ。
精神的な部分のせいにするのは、全てを尽くしてから。

こういう考え方、俺は好きだなって思いました。

でも、個人的な感想だけどこの本の完成度は今ひとつだったかな。。。
構成上しょうがなかったのかもしれないけど、同じ話が何度も出てきて、矛盾はないんだけど途中でちょっと読み飽きた自分もいました。自伝ってそんなものかもしれないけど。

こんな感想を持つようになるなんて、俺も少しは本の読み方もわかるようになってきたのかな。なんて。

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