2008年1月7日月曜日

本「おとぎ話の生物学」

今年の2冊目は、こんな本でした。

「おとぎ話の続きを読みたくて・・・」

Wickedを見てからかな、昔話やおとぎ話をもっかい読んでみたいと思いだしたのは。
昔は当たり前のように知ってた話も、今は覚えてないとこが多くて。
いろんな話がリミックスされて、「結局どーなったんだ?」状態。苦笑

桃太郎は何故桃太郎なのか。何故鬼に襲われてもいないのに鬼退治に行ったのか。家来は何故、犬・サル・きじ(←俺?笑)だったのか。

竜宮城は実際どこにあったのか。時間をワープすることは可能なのか。竜宮城ではどんなごちそうが出せたのか。

みんなも知ってる昔話を大人が知ってる知識や調べられる情報で真面目に検証してる。
読んでてすごい興味深かったです。と同時に、「考える意味あんのか?」とか客観的に見てる俺もいた。
でも、途中で気づいた。

「これ、マジックワンド(=魔法の杖)じゃん。」

マジックワンドってのはコンサルやSEの有名なヒアリング手法の一つで、「全ての制約がないなら、ホントはどうしたい?」ってとこから、本当のゴールを確認して、そこに金銭的・地理的・政治的な制約や条件なんかをつけて現実的なゴールを検討していく手法。

現実的に考えたらたぬきが化けるなんてありえない。
でも、実際に化けたように見せるには、どういう条件が揃っていれば実現できるのか。
逆に、どういう条件が揃わないから実現できないのか。

深堀していって、なるほどと思える部分はかなりありました。

こんなことちっちゃい子に言ったって絶対理解してもらえないだろうけど、これはこれでおもしろかったです。かなり。

犬サルきじが、猿・鳥・戌で12支としては固まった1方向を表している、なんて思いもしなかった。
サルカニ合戦で熟した柿と熟してない柿を見分ける為には、サルである必要があった(サル以外の動物は「赤」を認識できないそうな)、そしておいしいとこをかっさらい、いらないとこは他の動物に押し付ける、やってることはどっかの人間様と一緒だったなんて、気づきもしなかった。

軽い気持ちで読み始めたけど、結構勉強になりました。
誰が読んでもおもしろいと思うんで、興味ある人はどうぞ~。

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