2009年1月12日月曜日

本「地頭力を鍛える」

後輩と話してて出てきた本で、興味があったんで読んでみました。
この本、おもしろかったです。

デジタルデバイドの次に来るのはジアタマデバイド。
情報が容易に取得できるようになって、情報を持つ人と持たざる人の2極化が始まってる。
そしてその次には、得た情報を効果的に活かせる人と活かせない人の2極化が始まる。というか、始まってる。

今までの日本で評価されてたのは、知識を詰め込むタイプの頭の良さで、この良し悪しは記憶力に依存する。でも、これからは「知らないことは答えられない」なんてことじゃやってけない。知らないことでも仮設を立てて、検証して、軌道修正しながら目標に近づけていくアプローチをまわせる人が求められてる。その為には、「知識を詰め込む」のではなくて、「得た知識を最大限に活かす」頭の良さが求められる。ロジカルシンキングとかもそういう類の話。

この本を読まなくたって、自分で考えた方が楽しいってのは10年以上前から考えてきた。
「語句を覚えていれば解ける文系なんか本読めばできるしつまんない、解き方を考える理系の方が授業を受ける意味があるしおもしろい」と思って理系を選んだときだってそうやって選んできたんだ。

たまたまテレビから漏れてきた情報をそのまま話すなんてバカみたい、自分の欲しい情報は自分で本なりネットなりで探して見つける。どうやって見つけるかが自分のスキル。これだってそうだ。

大学で、「(やりたいことは他にもあったんで)最小の労力で単位を取る(=卒業する)にはどうしたらいいか」を考えて電電ネットってML作ったり学科のみんなの過去問集約と展開ラインを整備したり、親睦を深めるために学科飲み開催、なんてのも目標に最短でたどり着く為に考えてやったことだった。それは、単純に授業に出てノート書いて覚えてってことよりも自分としては勉強になったし、おかげさまで「kijiに取れない単位はみんな取れない」とまで言われるとこまで行けて、4年間で無事に卒業もできました。授業の内容は今の仕事とほとんどリンクはしないけど、今の仕事でもこういうとこは活かされてるとは思います。

本の中で、「日本に電柱は何本あるか?」って問題が出てきた。
本の回答と考え方は違ったけど、一応正解と呼べる範囲の答えは知ってる知識から出せたし、この本の内容が「俺はそんなにできてないわけじゃなさそだな」って思いました。

いくつか印象に残った部分をピックアップしてみます。

・「結論から」「全体から」「単純に」考えること。
・ビッグピクチャーシンキング。
・「はじめ」からでなく「終わり」から、「手段」からでなく「目的」から、「できること」からでなく「やるべきこと」から、「自分」からでなく「相手」から。
・コミュニケーションで一番重要なことは「自分が何を伝えたか」でなく「相手に何が伝わったか」。
・会議で最優先で考慮すべきこと
 ・この報告が相手にとってどういう意味があり、
 ・相手にどうして欲しいか
 を最初に伝えること。
・全体のパフォーマンスはボトルネックが決める。
・なぜ流れ星は願いを叶えてくれるのか。

それぞれ、確かになって思いました。できてる部分があるからと言って、全部ができてるとは言えないしまだまだだなーって思う部分なんていくらでもあるんで、ちょっとずつ改善していかなきゃなと思います。

この本は考え方変わる人もいると思うんで読んでみてもいいと思います。
よかったらどうぞ☆

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