2009年1月2日金曜日

映画「初恋」

宮崎あおい主演。でも、きっかけは彼女じゃなく、クレジットされてる別の役者でした。
職場の後輩に、「『初恋』って映画に自分の従兄弟が出てるんすよ。」って言われて、「へぇそうなんだ、見てみんわ。」って感じで。

<映画の紹介>
1968年に日本中を震撼させた迷宮入りの完全犯罪“三億円事件”をモチーフに、事件の裏に隠された真相と実行犯となった18歳の女子高校生の切ない初恋の物語を描くビター・ストーリー。中原みすずの同名小説を、「害虫」「NANA」の宮崎あおい主演で映画化。
学生運動が活発だった1960年代後半。高校生のみすずはひとり孤独の中にいた。学校でも友達をつくらず、家にも彼女の居場所はなかった。みすずは小さい頃、兄だけを連れて家を出た母親に捨てられ、叔母家族に引き取られ育てられたのだった。そんなある日みすずは、突然訪ねてきた兄が残していったマッチを頼りに、新宿のジャス喫茶Bへと向かった。彼女はそこで、兄や彼の仲間たちと出会う。その中にはちょっと謎めいた雰囲気の東大生、岸もいた。彼らの仲間に加えてもらい、初めて自分の居場所を実感するみすず。彼らと過ごす時間が増えていくにつれ、次第に岸に対して特別な感情を抱き始めるみすずだったが…。

当然、3億円事件のことも知らなくて、映画見終ってからちょこちょこ調べてました。
すごいね、完全犯罪って実際に起こってるんだ。でも、真相がわかってないからこそこういった映画もできるわけで、ちょっと映画見てるときは「へ~こういう事件だったんだ」とか思ってしまった自分を「そりゃ犯人わかんねんだからそうもできんだよな。バカか俺は。」って一人で思ったり。「じっちゃんになりかけて」の彼がいたら謎は全て解けたのかな・・・。なんて。笑

映画としては、邦画っぽい感じと宮崎あおいの好演が光る映画だと思います。
なんか、邦画ってこういう雰囲気の方が落ち着く気もします。

タイトルの通り恋愛映画ってことで印象に残ったのは、最後の場面。
「僕には、彼女の目を曇らせることしかできないのだから」そう書いた共犯者・岸のメモでした。
だから言えないっていう好きな人の思いを後から知る相手の気持ちって、どうなんすかね。
自分独りの考えで相手や周りを混乱させたり、我慢させたり、悲しい思いをさせたり、、、かと言って何もするなとか言うこともできないし、こういう部分って難しいっすね。いくつんなっても正解なんてわかりません。苦笑

「君の手が今も暖かく君の目が今も綺麗なら
 ただそれだけで僕は笑う」

なんとなく、この場面を見ながらそんなELLEGARDENの曲(ロストワールド)が頭をよぎりました。

あと映画を通して思ったこと。仲間といた時間。
それはかけがえのないものだけど、ずっとそこにはいられない。
ずっとつながってはいられても、ずっと同じ関係ではきっといられない。

だから、今の一瞬一瞬で、そいつと一緒にいられる時間を大事にしよう。

多分そいつとの時間の本当の大事さは、いなくなってから知るんだ。
けどそいつの本当の存在は、いなくなってもそばに居る。
(by BUMP OF CHICKEN)

だから、出会わなきゃ良かった人なんていないんだ。

去年もいろいろあったし、今年もきっといろいろあって、時代に翻弄されるようなこともあるだろうし、予期せぬ幸せ・不幸せもあると思うけど、正月三が日ってことで年賀メールを仲間に出したり、受け取ったりってやり取りをしてる中で、その人たちと確かに一緒にいた時間があって今があるんだよな、とか感慨深く思ってました。

今年は去年よりも、丁寧な人付き合いができるようにしたいと思います。
お互いがお互いを幸せにできるような、そんな関係でつながってられるといいですね。

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