2008年4月13日日曜日

本「偽装請負」

今週は、勉強の週末。
読みたい本があって、得たい知識があって。
で、読み終わった本がコレです。

名前と概要は知ってたけど、明確にどういうことがダメで、どういうことはアリなのか細かいことは知らなかった。で、後輩のひらっちが読んでるって言ってたんで借りてきた。こんな俺みたいな人が労働組合にいて良かったんだろうか。確かに感謝はされてたけどホントに力になれてたのかな、と今さらちょっと後悔してみたりして。

いや、俺はその時点でできることは全部やってた。
お前に先に立たれると人生おもしろくないんでちょっと座ってろよ、後悔。

で、この本。いわゆる暴露本。
「終身雇用」で有名なハズのキヤノンと、天下の松下電器産業。

この2社で実際に起こってた「偽装請負」について、大人の事情も絡めて請負会社との関係や法律上の問題、グレーになってる部分について書かれてる。

「沈まぬ太陽」並に読んでて気持ち悪くなりました。
大企業の幹部って、全体を見なきゃいけないのはわかるし経営する為には数字を出さなきゃいけないってのはわかるけど、どうしてこう自分のことばっかで相手を大事にできないんだろって思っちゃいました。
そうせざるを得ない社会になっちったのかなぁ。

「子供にいじめはダメって言いながら、自分らがやってることもいじめそのものじゃん」とか「人のせいにすんなよ」とか「なんだよその言い方」って思うようなことが多くて、あと「こういう立場で働いてる人もいる」って改めて思って、考えさせられました。

完全な2:8の法則。家庭があったり、愛着があったり、心配させたくないとかあったりして、給料は少ないけど身動きの取れない請負労働者ってたくさんいるんだなと。

ホントに今って好景気なのかな。

偽装請負に手を染めてる人たちのバレなきゃ、注意されなきゃ直さないって根性も終わってるけど、そういう奴らは実際にはどこにでもいて。問題なのは、自分の現状に問題ないかわからずに働いてる人たちがあまりにも多いことなのかもしれない、と思いました。
みんながダメだって知ってたら、あからさまにそんなことできないんじゃないかと。

「知らないことは失うこと。」
知識で武装することはほんと大事だよなってのが、これ読んで一番思った感想です。

知識を得ることは誰にでもできることだけど、自分でやらなきゃ自分の人生はそうそう誰かが変えてくれるもんじゃない。自分がしてることにおかしい部分があったら、それに気づけることも一つのスキル・能力なんだろなと。

このままじゃダメだと思うなら、「世界に変化を求めるならば、自らがその変化となれ(byガンジー)」って言葉にもある通り、その世界を自分で変えられる力(意思や行動力や人脈)を持つことって大事だなって思った一冊でした。

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