2007年5月5日土曜日

映画「手紙」

ずっと、観たかった映画。

試写会に応募して当たってたのに例のごとく行けなくて、何故か代わりにレターオープナーが送られてきた。
でも、観てない映画のグッズを使うのもなんなんで、どっかで観ようと思ってた。
ちなみに、このレターオープナーは俺んちで大活躍してくれてます。笑

「それでも君はここで生きていくんだ・・・。」

自分の為に犯した殺人で無期懲役となった兄貴を持つ主人公は、世間の目にさらされ、逆境に耐えながらも夢をつかもうと生きていく。でも、いつも大事なところで兄貴を理由に理不尽な仕打ちを受け、そんな人生を続けるうちに、何もかも諦めようとする。
「兄貴がいる限り、俺の人生はハズレ。そういうこと。」

俺、段違いの勘違いしてました。
罪を犯した人が刑務所に入る。それはそうだ。
でもそれで済む問題じゃなく、残された家族や関係する全ての人に、その人の罪は重くかぶさっていく。

自分さえ何も罪を犯さなければ生きていける、そんな世の中じゃない。
自分の周りの誰かが人を殺せば、俺はその殺人者の友達もしくは家族になる。

たまに、「友達を選べ」って言う人がいたり、そんな漫画があったりして、大抵のパターンだとそいつに「俺の友達になんてこと言うんだ!」って反発してそんな主人公がカッコいい、なんてことになるけど、この「友達を選べ」ってのは、至極真っ当な判断なんじゃねーか?って思っちゃいました。

それは、自分の家族や知り合いを守る為に言っているんじゃないか?
犯罪者に限らず、見て見ぬフリをするってのは距離を置くって意味だと、同じことになるんじゃないのか?

時代劇かなんかで、「○○したとあっては、末代までの恥」とかって表現がある。
あの人たちの価値観は、正しいように思えた。
逆に今の方が、それわかってない奴多いじゃん。
前に進んでないじゃん。

でも、気をつけてたって何が起こるかわからないこの世の中、自分もそっち側にまわることがこの先あるかもしれない。
そのときも、どこまでできるかわかんないけど、諦めずに腹くくって生きていきたいなと。

そんなこと思った映画でした。
最後のシーン、涙が溢れた。

もう1つ。
俺が今こうして普通に暮らせてるのは、俺の周りのみんながそれぞれそんなことに気を配ってくれてたからかもしれないなと。
この場を借りて、ありがとうございます。
俺も、みんなに迷惑かけないように、これからもやってきたいと思います。

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