別に俺は人材紹介屋でもなんでもないんだけど、転職を考えてる友達とかにそんな相談をされることがちょくちょくあります。
「きじ、○○業界の知り合いっていない?ちょっと話聞いてみたいんだけど。」とか、「エージェントの知り合い紹介してよ。」とか、そんな感じで。まぁ、なんだかんだで知り合いが多いってのもあってダメもとで聞いてるんだろうけど、お世話になってる人ばっかだし、こういうのってもちつもたれつだからできるだけ力になれるようにしてはいます。
やっぱ知ってる人の紹介って安心もあるしね。それはわかる。
俺、こういうのも仕事にできるかも?なーんて。笑
そんな中、今日もそういう相談に乗るがてら、コーチングのプロのダチを紹介して一緒に話聞いてたりしたんだけど、そん中で思うことがあった。
自分のホントのところって、わかってない人が意外と多いんじゃないかなと。
うわべだけかっこをつけて暮らしてる人って、たくさんいるんじゃないかなと。
いつも、そのときの誰かの言葉に振り回されて、そのときはそれでいいけど気づけばどれも中途半端、なんて人はきっと世の中にたくさんいる。そして、それに気づいてない人、もっと言えば気づけない人がほとんどなんじゃないかと思った。
確かに、今自分のしてることについて自信持って「これで絶対いいんだ」って言えないのが普通だと思う。不安はいつもあるもんだと思う、普通は誰でも。でも、その「不安」ってのは、この先の人生への「期待」の裏返しでもあって。だって、期待してなければ、どーでもいんだから不安に思うことなんてないでしょ。不安が大きいってことは、未来になにか「こうなりたい」「こうしたい」って思いをたくさん抱えてるってことで、それは大きければ大きいほどきっと自分のエネルギーになるはずで。
今までにそれぞれの人たちが自分で歩いてきた道は、そんなに楽じゃなかったと思います。
でも、二本とないその道を通らなきゃ今の自分はいないわけで。楽しいこと以上に、つらいことって記憶に残るものだから、やっぱ誰かに言われた一言で傷つくこともあるし、思い返せばそういうのばっかじゃんorz、みたいに思えるかもしれないけど、それによって何かを一つ一つ学んできた人は、何も経験してこなかった人より絶対優しくなれてたり、懐が深くなってたり、人間的には大きくなっていくのかなと思います。
その道を振り返って、自分のホントのところを考えてみるのは、転職するとかしないとか関係なしに、やってみてもいいのかなと思いました。
俺はどういうときに力を発揮できるだろ。
俺はどういうことを嬉しく思うんだろ。
やりがいを感じるのはいつどんな場面だろ。
不安を感じるのはどういうときが多いだろ。
自分の特性を、客観的に知るのは決して無駄なことじゃないと思います。
客観的に自分を分析する力。
そういえば、一流のアスリートって、だいたいこの能力に長けてる人が多いってどっかで聞いたことがある。自分で修正が必要な箇所が分析できるから、スランプから抜け出すのが早いそうな。
そして、そのホントのところがわかってることが、きっと誰かと自分が話したときにお互いに不幸にならずに済む秘訣だったりするのかな、と。
「あいつが嘘を言ってるとは思えないんだけど、でもあいつの言うこととやることはいつも違うんだよな。」とか思われながら付き合っていくのはやっぱ難しいし変に気を遣わせることになりかねない。結果的に、相手を傷つけることもあると思う。
相手の人生の時間や使えるお金は限られてて、それを自分と過ごすことに使ってくれてる、中には「必要に迫られて」だったりいろいろ事情あって一概に「こう」ってそんな簡単な話じゃないんだけど、やっぱそのことに対してのリスペクトや感謝の気持ちは持ってたいと思うし、自分の心がけ次第で改善できる部分は改善していきたいなと思います。
この自分の分析に加えて、必要かなと思ったのは、相手への伝え方。
自分で自分を過小評価してたら、多分相手には何も伝わらない。
謙虚さは必要だけど、相手が聞きたいと思ってることを自分で「大したことじゃないから」って判断して話さなければ、それは絶対に相手には伝わらない。
でも、過度に自分を誇示する奴は逆に「あいつどーなんだ?」って思うのも人間。その辺のさじ加減も、経験によって培われていくものかもしれないなと思います。
仕事も確かに大事なんだけど、仕事に没頭して他の世界に目を向けなったら、システム屋とコーチってこういう出会いはなかったなって思う。もっといろんな世界に目を向けて、こういう出会いを大事に、考え方や学べる点を吸収して人間として大きくなれたらいいなぁ、なんて思った夜でした。
あ~、残業しなくて良かった。笑
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