2006年7月12日水曜日

映画「クラッシュ」

昨日の続きね。
続いて紹介するのは、クラッシュ。

この映画には、ちょっと驚いた。
ありふれた出来事から生まれるストーリーが連鎖していく感覚。

衝突、と題されたこの映画はほんとおもしろくて、去年の最高傑作になってもおかしくなかったんじゃないかって思った。

衝突は差別から生まれる。
差別は日常から生まれる。
日常は衝突から生まれる。

衝突から生まれた連鎖が、日常になっていく。
日常を過ごしてく中で、どっかで誰かを差別する。
差別を繰り返してるうちに、またどっかで誰かと衝突する。

正直、はじめは「なんだろこの映画」って感じだった。
けど、衝突からはじまった人々の日常はそこからばらばらに展開された後、「あ、こいつ。。。」とか「なるほ、そーいうこと。。。」とか「こんなところで。。。」が繰り返されて、意外なところでつながってたりして、答えが出た、と思った瞬間、また次の展開。
いやー、派手な爆発も壮大な景色もないけど、すごいもん見たなって印象だった。

過去に起こった出来事の結果を積み重ねてきた今は、その一つ一つの出来事が起こらなかったときと比べて、どう変わっただろ。
俺は、なにもしなかったときよりも色づいた今を送れてるんじゃないか、って思う。

だからって衝突を繰り返せば繰り返す程、良いって言ってるんじゃない。
そいつは、バカだ。笑
でも、衝突することで、なにか広がるもんもあるのかもしれない。

考え方が違う人同士が、自分の意見を言い合っただけでも、人は衝突する。
自分とみんなが違うのは、当たり前。だから、衝突するのも当たり前だと思う。
ビクビクしてたら、前に進めない。

そうやっていろんな人の人生と自分の人生をクラッシュさせて、共感したり対立したり、ときには聞こえないフリなんかしてみたりして生きてく日常をリアルに綴った映画でした。

一度、見てみるといいと思います。
日々の暮らしの見え方が少し変わるかもよ。

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