2006年10月15日日曜日

本「プロジェクトX リーダーたちの言葉」

18人の飛びぬけた業績を残してきたリーダーを集めてるんだけど、この人たちすごいね。
部下に慕われ、「男が惚れる男」って言わせられるような人。
読んでてほんとにかっこいいなって思った。

共通してたのは、粘りっつーかもはや執念に近い覚悟。
そして、それを実行する行動力とコツコツ積み重ねていく経験。

あと、そこにかける時間。
「業務時間は平日の○時から○時まで」なんて区切りはない。働いてる時間は確かにそーいう縛りがあるかもしれないけど、それ以外の時間も仕事のこと頭ん中でずっと考えてる。
「俺はこいつをこーするんだ!」って。
そーいう姿勢が、残念ながら俺には欠けてるのかもしれない。
時代としても、そーいうとこが欠けてる人が増えてきてるのかもしれない。

いろんなことやってみたいとは思うし、それはそれで自然だと思うけど、「俺はこれ!」ってので一生をそれに捧げて誇れる何かを築いていくってのはかっこいいことだと思います。

直接会って話を聞いてみたいと思った。この「プロジェクトX」の仕事をしている人たちが、とってもうらやましく思えた。
日本の宝になる人を取材して、日本中の人に伝える。
これこそ、マスコミにしかできない仕事であり、宣伝広告って原点だと思う。

テレビは基本的に見ない俺だけど、こんな番組なら手伝いたかったなー。

昔親父に言われた。
「業績の落ちてく企業ってのは、企業の中にそれがほんとに好きでそこに心底情熱を傾けられる人がもう残ってないんだろうなー。そうなっちまったら、もう立て直せないんじゃない?」
企業の中で、働いてる人が変わってくのは逆らいようのない流れ。
でも、かつてその企業が持ってた情熱が脈々と次世代に受け継がれていくかどうかってのが、企業の存続にかかっているとしたら、自分は自分のことだけやってりゃいいってわけにはいかない。
上にもその上から受け継いだものを下に伝えていく義務(というのは嫌なんだけど)ってのがあって、下にもそこで脈々と引き継がれてきたものを上からガッチリ引き継いで次世代につないでいくって意思がないと、企業ってのは保てない気がする。

どの会社にもこーいう人はいるのかもしれないけど、それがどんどん時間の経過で生まれちゃ消え生まれちゃ消えってしてんのは、ちょっともったいない気もするね。

元気が出た一冊ですた。

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