2008年8月15日金曜日

隠岐の牛突き


自分の家から持ってったるるぶをパラパラめくりながら、出雲大社の後の予定を考えてた。
「松江は見たし、境港も米子も行ったことはある。行くとしたら、まだ行ったことない世界遺産の石見銀山か大山かな、、、」とか考えてたとこで目に留まったのがここでした。

ちょうど8/15は夏場所大会って年に何度かのイベントをやってる。
なかなか見れないと思うし、行くしかないでしょー。

ってわけで出雲大社を出て向かったのは隠岐でした。

ただ、出雲からだと予想以上に距離があって、交通手段がなかった。。。
松江から境港まで直通バスがあったんで出雲から松江に行ってみたら、高速船に間に合うバスは20分も前に出発してた。でも、電車降りちゃってるし、次の電車じゃ間に合わない。予約を取り消すことはできるけど、そしたら牛突きは見れない。違うことしようにも、石見銀山は逆方向。。。しゃーねぇ!ってわけでタクシーに乗り込んで境港を目指しました。
「ちょっと幸先わりぃかなぁ。。。」なんて思ってたらところがどっこい、これが良かったです。

運転手のおっちゃんとすっかり意気投合して、着くまでずーっと現地の観光情報とか歴史を教えてくれて。自身も大阪から移り住んだらしく、住むならどうだとかこっちの人たちはどうだとか、いろんな観光施設についても一通り自分で味わってるんだろうな、「どこどこは見とくべきですよー、あれは行く価値ありですよ」「えー出雲大社行って荒木屋行ってないんですか?200年続いてるめちゃうま割後そばですよ」「隠岐は後醍醐天皇や後鳥羽上皇が島流しにされてて・・・」「この辺の人たちは元々・・・」とかとか全然話が止まらなかったです。笑
「お兄さんこっちも見ておくといいですよ、船には十分間に合うんで寄っていきませんか?」「いいっすね、行ってみたいっすありがとです☆」なんて、電車じゃ行けないようなとこにも連れてってくれて溶岩トンネル見せてくれたり、「あそこは景色いいんですよ」ってわざわざ通ってもらったりすごい良かったです。縁結びの神様やるねー☆

しっかり船にも間に合って、隠岐に行けて。
でそこでまたいい縁がありましてね、隠岐汽船の人に「今日僕牛突き大会見に行くんですよ」って話してたら「そうだ、うち(隠岐汽船)に招待状があるけど誰も行かないんで良かったらもらってくれませんか?」って。「まぢすかー?ぜひぜひ☆ありがとーございます☆」なんて。
やったーただで予約もなしに見れることんなっちった。てわけで、島に着いてチケをもらって、レンタサイクルを借りて一路会場となる隠岐国分寺そばのモーモードームへ。

観光は後回し。メシも後回し。
天気も良くて、車はいないし気分爽快にチャリこいで向かいました。
汗びっしょりだったけど。^^;

で、牛突きの見学。
800kgを超える牛同士の戦いは迫力満点で、闘志剥き出しでゴツゴツ角をぶつけて相手の戦意を失わせる牛はやっぱすげぇなって思いました。日本人も、闘牛が文化になってるスペイン人もこの辺は同じ感覚だったのかな。ちなみにこの牛突きは元々島流しにされた後鳥羽上皇を慰める為に始まったんだそうです。島流しになっても、この地では京都のべっぴんさんでも連れてきて楽しくやってたのかな。知らねーけど。

相撲みたいな番付表もあって、おもしろく見れました。
ただ、この伝統ある牛突きも後継者がいなくて困ってるんだそうな。どこもそうなのかね。
島根県全体で80万人、東京の1区に満たないくらいの人口しかいないんだからどうしてもそうならざるを得ないのかもしれないけど、何年かしたら見れなくなっちゃうかもしれないのは少し寂しく思いました。ま、時代は流れるし、必要とされるものも変わってくわけでなんでもかんでも残せば良いってのは違う話だと思うけど。

途中、バケツひっくり返したような土砂降りになって「あの、俺チャリなんすけど・・・ToT」とか思ったんだけど、帰る頃には晴れてくれて、助かりました☆基本晴れ男なんであんまり心配はしてなかったものの、こんなにちゃんと晴れてくれるなんて。これも縁といえば縁なのかな。なんて。

そんな感じで、伝統の牛突きを見て、帰りにちょろっと近くの神社を見ながら本土まで帰ってきましたとさ。隠岐、のんびりしててもっとゆっくりできたら良かったのになって思いました。ここのカレーは基本さざえカレーなんだそうな。お土産に買っては来たけど、ぜひ本場で食べてみたかったです。

ちなみに、今問題になってる竹島って隠岐の1島なんですね。
全然知らなかったけど、隠岐の島では看板がたくさんあって、やっぱリアルな問題なんだなと何も知らない自分がちょっと恥ずかしくなりました。

そんな感じで、何日か前まで全く知らなかった隠岐の知識が飛躍的に増えた半日でしたとさ。
やっぱ行かなきゃ見えてこないとこってあるよなぁ。

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