2008年8月26日火曜日

本「将の器・参謀の器」

「組織の強さはナンバー2が決める」
そんなセリフが、幽遊白書かなんかの昔読んだ漫画にあって、小学生か中学生ながら「なるほど」って思った記憶があります。

今思うと、そっから組織のナンバー2を見るようになったかもしれない。

クラスで一番まとめられる奴よりも、そいつが頼りにしてる奴。
部内で一番影響力を持ってる人よりも、その人がよく相談してる人。

ま、一概にそうとは言わないけど、やっぱり確かに大事だと思う。
監督でも、総理でも、サークルの代表でも。

で、今日は、一冊の本を一気に読みました。

この本ひらっちに紹介されて読んでみたんだけど、おもしろかったです。
歴史上の人物、武田信玄・織田信長・豊臣秀吉・徳川家康、徳川吉宗、島津斉彬と西郷隆盛、、、そんな人たちのリーダや参謀の逸話がちりばめられてて、日本の歴史が好きな俺は楽しく読めました。

・部下を4パターンに分けて、活かし方を変えていたこと。
例えば、細かいことに気が付くものの戦場ではものすごい臆病な武将も、戦場に行かなくて良いことを約束する代わりに細かい留守中の役割を与えるとめちゃめちゃ仕事した、とか人を絶対に切り捨てない「どんな人でもどっかに活かす方法がある」って考え方ができる人って今なかなかいないんじゃないかなーとか。時間や成果に追い立てられてるとしょうがないのかもしれないけど。
・国を統治するってことへの意識の高さ。
川の流れを変えて国の被害を最小化するとか、米以外の特産物を指定して不作に対応するとか。
・繁華街を社会の鏡として認識する。
・リーダの思いを実現する為に存在していることを理解している。
・部下への仕事の振り方として、経緯の説明・仕事の効果・褒賞のような必要なことをしている。
・ポストの完全入れ替えをせずに、自分のやり方を通すにはどうしたらいいか。
・なんでもかんでも正しい道を強引に自分だけでも進む、では何もできない。

サクッと読めるし、今まで単に「すごいことをした人だ」って思ってただけの人が現場に何をもたらしたのか、何故他の人と違うことができたのかが説明されてて、知識の一つとして知っててもいい話なんで興味ある人には読んで欲しいと思います。実はやっちまった話もあって、そっから学んで歴史上に残る大仕事をしてた、とか。

でも、こんだけすごいことやってのけた人がいたのに、その人たちのノウハウってどーしてこんなになくなっちゃってるんだろ。1代で同じことができるようになったらいいとは思うけど、もっとうまく蓄積していけてたら、今頃かなーり高度なことができる世の中だったのかもしれないな、なんて思いました。

無理かな。歴史は繰り返すのかな。

自分の中だけでも同じ失敗をしないように、少しずつノウハウ貯めていかないとですね。
その時々でいいやり方って違うとは思うけど、全体を見ながら経験は活かしながらお互いに幸せになれるような関係を築けていけるといいなと思います。

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