2008年10月30日木曜日

本「君はピカソを知っているか」

<本の紹介>
世界の美を変えた男、ピカソ。
挑戦と破壊に満ちた絵画の裏側には、歴史と伝統も脈打っている。
華々しい革命児の人生を辿りながら西洋美術の基礎も学べる、彩り豊かな入門書。

いろんな人生があるけど、この人は人生楽しんだろうなって思いました。
若くして才能を発揮し、数々の美術学校を総なめ、亡くなってからでなく、生きているときに既に名声を得、生活に不自由はなく、周りには常に若い女性がいて、ずっと一番好きな絵を描くことを生涯通して90年。
その間、男女関係のゴタゴタもあったりしたみたいだけど、トータルで見たら他の人が羨む人生だったんじゃないかなと思います。

青の時代、バラ色の時代、キュビズム、新古典主義、、、ピカソは付き合う女性によって作風が変わっていく。
でも、女性じゃなくても誰かに出会って自分の生き方は変わっていくものだから、前向きに捉えれば次のステップに進む為のいい出会いに恵まれたんだろな、とも思います。

この本はピカソだけじゃなく、ピカソに影響を与えたセザンヌやその他の画家の話も出てきて、いろいろ勉強になりました。次にピカソの作品を見たときには、もう少し違ったとこから楽しめるといいなと思います。

絵って、ただ描かれているだけのものじゃない。
その絵が意志を持って社会に問題を投げかけることもあるし、その人の生き方やその時代の価値観を閉じ込めて後世に伝えることもできる、ある意味、その人自身とも言えると思う。

今までは、そういう風に見れなかった。
でも、少しずつそんなことも思えてきた自分がいたりします。

ちょっとずつ、アートについても学んでいけたらいいのかな、と。

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