2009年2月14日土曜日

本「日本を降りる若者たち」

きっかけは、年間ほとんど会わない妹が海外に行きまくってるって聞いたことと、R25かなんかで「外こもり」をする若者が増えてるって記事を読んだこと。
「もしか、妹もそうなんじゃねーの?」なんて兄貴らしく心配してみたりして。

そこから、「いつか読む本リスト」に入ってた本。

結果として、当たらずも遠からずかな、、、。とか言ったら怒られるかもしれないけど、雰囲気的にはそんな側面もあんだろなって思いました。

と、まぁまぁ妹の話は置いといて。

<本の紹介>
日本で悩み続けたことがバカみたいに思えてきた。バンコクをはじめ増え続ける「外こもり」。彼らがこの生き方を選んだ理由とは。

日本の社会で、若者世代は冷遇されてる。それは間違いないと思うし、それを国策として「いいのか?」って思う気持ちと、「当然だろな」って思う気持ちと、俺はどっちもあります。
だって、なんかおかしいこと言うけど一般的な若者像ってのだと俺は好きになれない。自分の仲間内を見てるとそうでもないぞって思うけど、一般的には若者って「今」が良ければって思いが強くて、視野が狭すぎる。未来の見通しって聞くとあんま見えてない人が多すぎて…そんな中だと、こんな若いうちからマンション買って借金返済に追われてるような俺は浮きます。話が合わなかったりして。
かなり切実に辞めさせられるのは困るから仕事できるようにならなきゃ、必要とされる人間にならなきゃって頑張ってるけど、俺は自分の人生考えたらこれが今普通にやるべきことだと思ってます。

ただ、この本を読んである種そういったことを放棄した人たちもいることを知ったりして。東京は時間の流れが早いって、地方から来た人がよく言うけど、確かにそうは思う。それに比べて、カオサンにいる人たちは同じ24時間を何もせずに過ごしているそうな。俺にしてみれば、「金も仕事も人間関係も取り返せるけど、時間だけは2度と戻ってこない。その時間をこんな使い方するなんてもったいない!」とか思うけど、どうなるんだろう。
例えば10年間外こもりを続けたとして、短期的に日本に稼ぎに帰ってくることはあれど社会に10年後に復帰するとして、35歳前後。一般的な企業側が転職を受け入れる最高年齢に近いとこで、何もスキルを身につけず、社会人経験もほぼゼロで、頼みの親は年金生活で援助できるような立場にない。もしくはいない。素晴らしい資産家で遊学をしてるってんならまだしも、現実逃避じゃ何も解決しない。今は確かに楽かもしれないけど、俺はそんなことしてても未来が不安で楽しめないだろな、と思います。だって、できることがあるし年齢的にはチャンスもまだあるんだ。そこでやるべきことをやってない人が、いつかツケを払うことになるのは当たり前なんじゃないか。

半年や1年、精神的な回復をする為に外こもりをするってんならわかるけど、この本に出てくる多くの人は外こもりになったが最後、日本に帰ってくることを拒否しているような人たち。
どうするつもりなんだろう。

昔、日本の賢者中嶋さんに「日本という国は海外移住者を見捨ててきた過去がある、現代に入っても人身売買をしているような、国民の人権をないがしろにしている国だ。」って聞いて、「そうなんだ。」って思ったことがある。ちょっと詳しい情報は覚えてないけど、海外移住者の場合年金受給資格にも影響するんじゃなかったっけ?25年ちゃんと納めるつもりで60歳でもらうつもりなら、35歳はリミットだ。

日本が住みづらい国になってて問題山積みなことは間違いないと思うけど、それでもなんとかやってかないと、何も起こらない。人のフリ見て我がフリ直せ、じゃないけど、世の中見えないし不安があるうちはどうにか頑張っていかないとな、と思いました。

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