2009年2月6日金曜日

本「キヤノン高収益復活の秘密」

著者 :
日本経済新聞社
発売日 : 2001-12
<本の紹介>
多くの優良企業が業績不振に苦しむ中、時代を劃す新製品を次々と送り出し成長を続けるキヤノン。和魂洋才を標榜し、実力主義に徹した特異な経営の革新に迫り、世界的不況に勝つ競争力の源を明らかにする。

子会社も含めキヤノンに勤めてる知り合いは何人もいたり、御手洗さんが中大出身ってこともあって(結局ダメ元講演依頼には一度も応えてくれなかったけど)、親近感のある会社、キヤノン。
個人的には、キヤノンって名前から真っ先に連想するのは「終身雇用制」って言葉でした。後は、仲間から聞いた話とか。

そんなキヤノンの本てことで、興味もあったし読んでみた。
で、読み進めてみて感じたこと。
「俺多分、もっとこういう本読んだ方がいい」って思いました。

モノ作り大国・日本(今は昔かもだけど)で製造業を仕事とすることは、当然地球一の技術に挑むことになる。
映画「トランスフォーマー」でも「絶対あれ(トランスフォーマー)は日本製だ」なんてセリフが出てきたり、レアルのカンナバーロはデジタル機器フリークで秋葉原大好きだとか、中国や韓国が台頭してきてるのもずっと日本の技術を目標にしてきて、今でも日本製品には一目置いてるって話にも象徴される通り、普通に日本の技術って世界で評価されてると思う。サッカーの技術はまだまだかもしれないすけど。^^;

そんな世界の最前線で闘ってる業界で磨きに磨き上げた仕事の仕方から学ぶことって大いにあった。
現場の人数をいかに減らすか、組織をどう編成して、どう教育させて、いかに早く戦力化させるのか。責任範囲と自由にやらせる範囲と、裁量をどこまで持たせるべきなのか。現場の人間として果たすべき責任、上司が果たすべき役割や、持つべきマインドはどういったものなのか。

以下、メモ。

・3自の精神。
【自発】とは、何事に対してもアグレッシブに挑戦していくことです。上司に命令されなければ何もできないといった姿勢は、自発の精神とは程遠いと言わざるを得ません。
【自治】とは自分を厳しく管理することです。決められたこと、守るべきこと、やらなければいけないことを他人に言われる前に自らチェックし、行動にあたってはルールを守って進めます。
【自覚】とは、自分の置かれている立場や役割、状況をわきまえることです。折に触れ『上司や周囲の人は、自分にいったい何を期待しているのか』と自問自答し、自分の仕事の進め方や行動を反省し、さらなる向上を目指して自ら軌道修正できる姿勢が大切です。

・上に行くほど私的な生活はなくなる。嫌ならおりろ、と言いたい。全体をよくすることに意義を感じるのが管理職だ。

・自分たちの付加価値の部分を外部に渡してしまったら、空洞化が生じてしまう。

すごく勉強になりました。自分の職場でも活かせると思う考え方が多々あって、「これいただき」って何度も思いました。

今後、どんどん活用していきたいと思います。
時には仕事から離れることが、仕事を効率的にすることになるもんだなと。
仕事よりも熱中して読んでた言い訳をしてみたりして。笑

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