2009年2月27日金曜日

本「夜回り先生」

著者 : 水谷修
サンクチュアリ出版
発売日 : 2004-02-01
<本の紹介>
不登校、ひきこもり、リストカット、薬物乱用…12年間夜の街を回り、5000人の生徒と向き合った「夜回り先生」が激動の半生を振り返る。

12年間休まず、夜回りをして助けを求める子どもを探して、手を差し伸べてきた著者。こんな人がいるんだって思いました。なかなかここまでできる人って今いないと思います。頭が下がりました。

でも、これは自分が現場を知らないから言えちゃうことなのかもしれないけど、この本の中では子どもはどんなにひどい状況でも何も悪くなくて、悪いのは全部大人って決め付けるように書いてあって、それってどうなのかなとも思いました。
中学生や高校生って、そんなに自分のことを決められなかったり、振り回されるしかない存在なんだろか。そうなってしまった責任は本当に0でいんだろか。そのくらい、頭ついてんだし自分でなんとかしろよ。と思う俺がいることは確かです。そして、大人でも自分のことを決められない、コントロールできない、聞く耳も持ってもらえない人はいるし、大人子供の問題じゃないような気がします。環境とか、文化の違いっていうか。

ただ、どうにもできない環境にいる人もいるってのも認識はしてる。助けてくれる人がいないとか。やめたいけど借金があって結局抜けられないとか。殺されるよりは、それでも生きてるだけましだからこれ以上は望まないとか。
そういう人を助けてあげられたらって気持ちはあるけど、ごめんなさいそれだけの余裕は今の俺にはないし、力もないです。

今の俺にできるのは、こういう本があることを俺の知り合いに知ってもらうこととか、その程度だけど、それでも何もしないよりはマシだと思ってこういう書評とかしてるつもりです。

世の中に笑顔を増やしたいし、幸せな人たちが増えてくといいなと思うけど、その為には自分も成長しなきゃいけない。もっと違った形でサポートできるようになれたらと思います。
先生だけじゃ、子供は教育できない。悪い大人をやっつける人も必要だし、法律や制度に問題点があるならそれを変えられる人も必要。金銭的に困ってる人に手を差し伸べて一緒に解決できる人も必要、親を教育できる人や機会を増やすことも必要だし、もっと情報共有できる仕組みも、世の中全体で取り組んでいけるような勢いをつけられる人が出てきた方が早く進むかもしれない。就職先や稼ぎ方を教えてくれる所だってあった方がいいに決まってる。いろんな人をつなげて、みんなで解決していかなきゃいけない問題なんだと思います。

考えさせられました。

最後に、この本の結びに書いてあった言葉を書いておこうと思います。

「この本を読んでくれた大人たちにお願いがある。どんな子どもに対しても、まずは彼らの過去と今を認めた上で、しっかり褒めてあげてほしい。よくここまで生きてきたね、と。

生きてくれさえすれば、それでいいんだよ。」

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