2009年2月22日日曜日

本「中国 世界の「工場」から「市場」へ」

<本の紹介>
WTO加盟によって世界の「工場」から「市場」へと変わろうとしている中国と、どう向き合っていけばいいのか。ビジネスの現場、農村、政権中枢、少子高齢化等の社会問題まで総勢37人の記者が「等身大の中国」をレポートする。日経1面の長期連載を文庫オリジナルで刊行。

「三国志だけじゃ現代の中国は掴めないから」って、中国を知る為に読んだ本。
率直に言って、ちょっと退屈でした。漢字(しかも会社名とか読めない…)が多くて、文章を読んでるのか漢字を読んでるのか遅々として進まず、ストレスを覚えた。内容が難しいってのもあるし、日経新聞の記事を集めたものだけにアクセントが入らない。事実の羅列はちょっと読んでる側からすると、参考にはするものの「過ぎたるは及ばざるがごとし」状態になってました。

でも、脅威は十分伝わってきました。
大は小を兼ねる、じゃないけど、結局人口13億人ってのと国土の広さはアドバンテージだよ、完全に。だって、中国のしたいことに全地球人の1/5は「そうだそうだ」って言うんだから。
今まで主導権を握ってきた先進8カ国だかと比べても、頭1つ抜き出るわけで、ぶっちゃけ従う必要がない。自分たちの好きにやれば、他の国はついてくるしかない。世界の市場に鯨が泳ぎだしたようなもんだ。そして、こないだの2008年北京五輪で全世界へ中国をアピールして、今度は2010年上海万博。完全に、1964年東京五輪→1970年大阪万博をトレースする形になる。

技術力では兼ねてからIT業界のIC(India,China)化や、「世界の工場」と呼ばれてその安価な労働力で急速に世界中の技術を吸収してる。そこが、市場開放することで多少国内企業もダメージを受けるが結果的には他国への攻めが可能になるメリットの方が大きいって踏んだみたい。そりゃ、華僑なんて世界中にいるからね。

一緒に働いてた中国人のメンバもすっごいいい人たちばっかだったし中華料理も大好きだけど、この脅威についてはどうすっかなって思いました。やっぱ、日本独自の何かを考えないとなぁ。

国内でも経済の地域化をしてるし、世界的にも地域のビジネスを展開していくことがフードマイレージじゃないけどメリットあるんだろうな。

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