- 何よりもまず自分の仕事を果たす。そしてその上でなおゆとりがあったら、そこで初めて本を読む。これ実に人生の至楽というものでしょう。自分のなすべき仕事をほったらかしておいて、ただ本さえ読んでいれば、それで勉強や学問かのように誤解している人が、世間には少なくないようですから、そこで実行ということを力説されたわけで、実際には仕事をなるべく早く仕上げて、そして十分の余力を生み出して、大いに読書に努むべきでしょう。
■なぜ読書は必要なのか
- 単純に、「読むのがおもしろいから」とか「楽しいから」とか「ためになるから」とか、そういった理由もそうだけど、個人的にはそれだけじゃなく読み方についても考えていくべきかなと思います。本を読むことは、以下の点で効果的なのかなと思います。
- 知識を増やすため。
- 仕事をする上で必要な知識があることは必須。それを全て仕事しながら学ぶのでは効率が悪いし、お客様に失礼。その仕事に取り掛かる前に、その仕事はできる状態にしておくべき。であれば、形式知については押さえておくのが自分のあり方として望ましい。
- すべて読書研究というものは、必要が起こってから始めたのでは、すでに手遅れです。必要が起こってから始めた読書では、決して真の力の得られるものではありません。
- Twitterと読書を比べると、やっぱり読書から得られることの方が大きいように思う。熟慮を重ねた時間の長さも、「伝える」ことと「伝わる」ことの違いからくる気がする。
- 読書は人をより賢くし、歳をとっても鋭敏な感性を保ってくれる。
- やりたいことがあるにせよ、なりたいものがあるにせよ、知識がなければ達成できないことも多い。読書は、自分が望むところへたどり着くための素晴らしい手段。
- 1人の人間の持つ世界の広さ深さは、要するにその人の読書の広さと深さに、比例すると言ってもよい。
- 真の読書というものは、自己の内心の已むにやまれぬ要求から、ちょうど飢えたものが食を求め、渇した者が水を求むるようであってこそ、初めてその書物の価値を十分に吸収することができるのであって、もしそうでなくて、研究発表だとか、あるいは講演に行かねばならなくなったからなどといって、急にあちこちと聞きまわって読んだような本からは、同じ一冊の本を読んでも、その得るところは半分、否、三分の一にも及ばないでしょう。
- 自分の知識が増えることは自分を助けるのみならず、周りのみんなを助けることにもつながっている。
- 車を運転している人がながめるものは、本のページでないどころか、ほとんど景色でさえもありません。たいていのくだらない本でも、信号や前の車のテールランプよりは読者の知能を開発し、情操を養うために役立つはず。
- コミュニケーションの手段として。
- また、「知識がある」と思われることで相談してくる人もいたり、新しい知識を得る手段を教えてくれる人がいたり、「学ぶ意志がある」ことを伝えられるだけでも有意義だと考える。
- 読書好きな人とのコミュニケーションの手段としても、極めて有効であり、そして「読書好きな人」のカテゴリーには著名人や有識者が多く、自分のチャンスも広がる。
- ストレスを軽減できる
- 本を読んでいて、意識がギアチェンジされる間隔を覚えたことはないか?イライラする日でも、本があれば簡単に気が紛れる人は多くいると思う。特に気分転換に適しているのは、フィクション。寝る前に名作フィクションを読めばさらに完璧。本当にいい本だと本を閉じずに読み進めてしまいますが、いずれにしろリラックスできる。
- 読書は人を落ち着かせる。毎日の読書によって、日々、平穏に過ごすことができ、心配事や心が浮つくことが驚くほどなくなるはず。
- 論理的思考を高めてくれる
- 読書によって分析的思考が高まることが明らかになっている。一般知識が向上するのみならず、より重要なのは、パターンを把握するスピードが高まること。パターンをより素早く捉えられれば、分析スキルも高まる。
- 語彙が増える
- 読書によって語彙は増え、スペリングの能力も向上する。口に出して話したり直接習ったりするよりも、文章を読む方が、語彙を増やすには向いている。たとえば日常生活ではあまり見聞きしない言葉も、読むことを通じて、目に入ってくる。
- ライターでもブロガーでも、およそ物書きにとって語彙を増やすのは大切なこと。成功している作家は、口を揃えて「ライターは文章をうまく書くために、読む必要がある」と指摘している。大事なのは毎日続けること。そうすれば自然と、自分の書く文章に言葉が組み込まれていくだろう。
- 語彙を増やすメリットは、ライターだけが享受するものではない。相手のいわんとしていることを表現するためにより適切な言葉を使う方法や話す術を知ることは、人間にとって大切な要素のひとつ。よりよき聞き手になることは、よりよい人生につながる。
- 記憶力が向上する
- 朝食に何を食べたかすら思い出せず、名前や住所もうろ覚えだが、読書を続けるようになってから、もの覚えが良くなったとか。このことを証明する科学的なデータはないが、記憶力を向上させる秘策として試す価値がある。
- 書くスキルが向上する
- 読書によって5.のとおり語彙が増え、4.のように論理的思考が高まるならば、それに伴って書くスキルも向上するのは、不思議ではない。読めば読むほど、いい書き手になることができる。
- 目標の優先づけに役立つ
- 誰しも、自分が人生において何を求めているのか、自身できちんと理解していると信じ込んでいるもの。しかし読書は、それまで自分が知らなかった自分を知るきっかけを与えてくれる。読書をしている間に、自分の頭の中で、本当にやりたいことがグルグルと巡り始め、次第にそれが見えるようになる。
- たとえば、今の仕事から離れたくなって本当にやりたいことが何か探し出した経験はないか。そんなとき、読書は意識を自由に解放し、様々なことに思いをめぐらす機会を与えてくれるだろう。
- 知識の向上
- ビジネススキルの向上
- 自信の向上
■他者に話すだけでも自分の得るもの
- 説明(プレゼン)スキルの向上
- 反復による学んだ知識の深耕
- コミュニケーション機会の創出
■もしかしたら他者から得られるもの
- 評価の向上
- 新たなアドバイスの提供
振り返ってみる必要があるのかなと思います。
- どれだけ効率よく本を読めたか
- どれだけ多くの必要な情報を得られたか
- どれだけ情報を長く記憶できたか
- どれだけ読んだ内容をアウトプットできたか
■経緯
- 読書は新しい知識を得る、という点で意味があるしおもしろいからやっていこうと思うが、読み終えた本を使って別の価値が生めればいいなと考えている。
- 本を媒体にして、世代や業界をまたいだ人の交流をしたい。まず、読み終えた本の付箋を貼った場所を知識としてマージする。これが完了して初めて読了本。
■読書の良さ
- 娯楽としてのテレビと映画とはたいへんよく似ています。見る方が受け身で、座っていれば画面の方がこちらを適当に料理してくれます。それほど似ているから、どちらか一方でたくさんだという考えの起こるのも、むしろ当然のことでしょう。
- ところが本を読むのにはいくらか読む側に努力がいります。また読む速さをこちらが加減することもできるし、つまらぬところを省くこともできる。おもしろいところを二度読むこともできるし、昔の人の言ったようにしばらく巻をおいて長嘆息することもできます。そういう本を読みながらできることは、映画やテレビを見物しながらは、どうしてもできません。要するに本を読むときの方が、読む側の自由が大きい、自分の意志や努力で決めることのできる範囲が広い、つまり態度が積極的だということになるでしょう。
- 荒れていた時代には図書の紛失が年間に400冊もあったのに、生徒たちが熱心に本を読むようになってからは、紛失がゼロか1冊になり、読まれると本はなくならないことがわかった。治安を測るバロメータにもなる?
■読書していることを見せる
- 徒に本を読んでもそれを他の人に知られなければ効果は半減する。本を読んでいることの成果は第3者が判断するべきであって、自分で判断するものではない。
■本にだまされるな
- マーケティングのことを書いた本は無数に出版されています。しかし、その本を扱っている世界の人たちが、マーケティングのことをまったく考えていません。それが現実。
- 社会科学のもっともらしい言葉が無数に繰り出されてきて、それぞれの言葉の定義が明らかでなく、整理もつかず、つじつまも合わず、何を言っているのか誰にもわからないというのは、筆者の頭の混乱を示していても、 決して読者の頭の混乱を示しているのではない。
- 自分のわからない本はいっさい読まないということ。誰が読んでもすぐに意味のはっきりしないような文章はへただ。これは著者の責任であって、読者の側でわからないことに劣等感を感じる理由は少しもない。
- 本を読まずにすます法も、広い意味での読書法の一つになる。
■学習効果を上げるために
▼必要なのは「目的」と「テクニック」
- 本を読んで学習効果を上げる為には、「目的」と「テクニック」が必要。「目的×速読テクニック=学習効果」。目的を実現する為には、どんな本を読んで自分の知識レベルを高めていけば良いか。そこをしっかり考えることが必要。
- どういう本を読んだらよかろうか、ということは、一般的には決められません。どういう女を口説いたらよかろうか、という、誰にも通用する標準などあるはずがないのと同じこと。
- ビジネス本には「すぐに解決できる問題」が、小説には「解決できない問題」が書いてある。表現方法として、そういった形式になる。だからどちらかに偏るのでなく、バランスを取りながら読み進めていくことも必要。
- 私にとってむずかしい本は、私にとって必要でなく、私にとって必要な本は、私にとって必ずやさしい。
- 古典文学に対する興味は、どうも現代文学を読み漁って、いくらかそれに飽きてきたときにはじめて出てくるのではないか。
- 私のこれから会う人がたいていの偉い人でも、鴎外ほどではないのが普通です。待たせられるのが残念などころか、かえってその人が現れて鴎外の語るところを中断されるのが、残念なくらいになってきます。
- 自分の興味のあるテーマに関する本
- 多摩地域を舞台とした本
- 多摩地域の人物が書いた本
- 自転車・サイクリング本
- 地域づくり
- ビジネス本
- 新技術
- 自分の周りの人が読んでいる本
- 誰かのオススメ(交換した本)
- 自分に関連する人が書いた本
- 一般的に読まれている評価の高い本
- ○○賞受賞作品
■読書の方法
- ターゲットリーディング。複数の質問を設定して、答えを得ることを繰り返して読むスタイル。
- 活字を通して事実を求めようという態度で新聞を読むのと、活字であるから事実に違いないという前提で新聞を読むのとでは、読む方の側の態度に大きな違いがあり、読むことによって得られる影響や、知識の性質や、その結果つくられる意見の質にも 違いが出てくるだろうと思う。
- 同時に読む本が違った本であればあるほど、読む側の興味は新鮮に保たれる。
■読書との関係
- 読書と睡眠との密接な関係は、けだし洋の東西を問わず、また古今に通じる。
- お酒を飲みながら深夜まで読書を楽しめる「森の図書室」
- 東京・渋谷に蔵書1万冊、深夜まで開いている図書室が2014.7.1に正式オープン。
■取引相場
- 日本の書籍流通は、約400社の出版社を出発点にして、およそ100社の取次を経由して、20000軒を超す書店に流れていく。
- 通常、書店の取り分は本体価格の22%。直取引であれば35%程度。
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