2014年8月4日月曜日

リーダーとして

■優れたリーダーはどうやって行動を促すか

▼リーダーには、常に3箇所に3種類の精神を持っていて欲しい。
  • 頭に「マインド」:誤ってはならないことを考える
  • 胸に「ハート」:同情して考える
  • 胆に「ガッツ」:いざ勝負
▼火付け役
  • みんなが、そんなの、無茶だよと思っているときに、待ちかまえる困難さには、想像力の不足で蓋をし、やろう、やろうと言い続ける。僕らが、実務に励み始めると、すでに関心はよそに移っている。他のスタッフを捕まえて、もう、他のアイデアを話している。そういう人だった。そのときはわからなかったが、今は、わかる。僕の一番近くに、天才プロデューサーのお手本がいたのだ。それは、火付け強盗の火付け役に似ていたが、プロデューサーには、そういう資質が必要だ。
  • 「もっと働こうや」って言葉は自分で自分にかける言葉。ちょっとした仕事でも自分で率先してやれば、部下も自然と助けてくれるし、信頼もされる。上司は口で言わずに背中で語れ。
  • 『代わりを入れるよ』って言えばいいんじゃない
▼誰もが納得
  • いや、私よりも事業部長の都築さんがえらいですよね。一方で自分の主張ははっきりしていてペンタッチを試作しろと言いながら、一方ではもう一つのキーボード方式のものも一台は試作していいよ、と言ってくれているんですからね。これは開発資金が嵩みますから、えらいんですよ、そっちの方が。その上、私のチームに両方をやらせたのも、えらいと思います。違うチームにやらせたら、たぶん二つのチームの間にバトルが起きるでしょうね。ところが、事業部長はお前がリーダーで両方やれと言っているんですからね。
▼部下の判断
  • 上司は返事一つで、部下の能力を判断している。部下に実力がついてきたら、上司はあえて「できないこと」を指示して部下を試すもの。上司はなんでも2つ返事に「できます」と言うことを求めているわけではない。
  • 今、こういう問題があるよなと言って、本人がそれに気がついて自分がその問題に関心を持ち、手探りを始める。そしてこういう手がかりが見つかったので、これをぜひやりたいと言ってくる。それが暗示です。示唆になると、このへんにこういう問題がありそうだけど、どう思うというかたちで議論に巻き込んでいく。いずれにしても研究所では指示というのはあり得ないですね。これをやりたまえと言ったら、研究者の能力を殺すことになってしまう。
  • 指示をして結果がうまくいくと、その研究者は次から必ず上の人の指示を待つ。自分で見つける能力をだんだん衰えさせる。あの人に言われたことをやっていれば間違いない、なんていう変な思い込みをする研究者がいる。それはその人の能力を殺しているのと同じです。

■リーダーシップの6つの型

◆ビジョン型リーダーシップ
  • ≪共鳴の起こし方≫共通の夢に向かって人々を動かす
  • ≪風土へのインパクト≫最も前向き
  • ≪適用すべき状況≫変革のための新ビジョンが必要なとき、または明確な方向性が必要なとき
◆コーチ型リーダーシップ
  • ≪共鳴の起こし方≫個々人の希望を組織の目標に結びつける
  • ≪風土へのインパクト≫非常に前向き
  • ≪適用すべき状況≫従業員の長期的才能を伸ばし、パフォーマンス向上を援助するとき
◆関係重視型リーダーシップ
  • ≪共鳴の起こし方≫人々を互いに結びつけてハーモニーを作る
  • ≪風土へのインパクト≫前向き
  • ≪適用すべき状況≫亀裂を修復するとき、ストレスのかかる状況下でモチベーションを高めるとき、結束を強めるとき
◆民主型リーダーシップ
  • ≪共鳴の起こし方≫提案を歓迎し、参加を通じてコミットメントを得る
  • ≪風土へのインパクト≫前向き
  • ≪適用すべき状況≫賛同やコンセンサスを形成するとき、または従業員から貴重な提案を得たいとき
◆ペースセッター型リーダーシップ
  • ≪共鳴の起こし方≫難度が高くやりがいのある目標の達成をめざす
  • ≪風土へのインパクト≫使い方が稚拙なケースが多いため、非常にマイナスの場合が多い
  • ≪適用すべき状況≫モチベーションも能力も高いチームから高レベルの結果を引き出したいとき
◆強制型リーダーシップ
  • ≪共鳴の起こし方≫緊急時に明確な方向性を示すことによって恐怖を鎮める
  • ≪風土へのインパクト≫使い方を誤るケースが多いため、非常にマイナス
  • ≪適用すべき状況≫危機的状況下、または再建始動時、または問題のある従業員に対して

■リーダーの役割

  • リーダーの役割は、政治でも企業経営でも、あるいはその他の組織でも同じです。明確なゴールを示して、構成員を同じ方向に向かわせ、全員の汗と知恵のベクトルを結集して新しいうねりをつくりあげていくことです。
  • なぜ、愛想が悪いのか。「俺の一言で、選手は体調を崩す。」それだけ聞けば十分だった。
  • 上に行くほど私的な生活はなくなる。嫌ならおりろ、と言いたい。全体をよくすることに意義を感じるのが管理職だ。
  • どんな上司も想像以上に能力や人脈がある。どんな会社でも上司は選べない。愚痴を言う前に、上司の力を100%活かすことを考えるべき。
  • 部下を4パターンに分けて、活かし方を変えていたこと。例えば、細かいことに気が付くものの戦場ではものすごい臆病な武将も、戦場に行かなくて良いことを約束する代わりに細かい留守中の役割を与えるとめちゃめちゃ仕事した、とか人を絶対に切り捨てない「どんな人でもどっかに活かす方法がある」って考え方ができる人って今なかなかいないんじゃないかなーとか。時間や成果に追い立てられてるとしょうがないのかもしれないけど。
  • リーダの思いを実現する為に存在していることを理解している。
  • 部下への仕事の振り方として、経緯の説明・仕事の効果・褒賞のような必要なことをしている。
  • ポストの完全入れ替えをせずに、自分のやり方を通すにはどうしたらいいか。
  • なんでもかんでも正しい道を強引に自分だけでも進む、では何もできない。
  • 指揮さえしっかりやっていれば事故は起きないというのが私の考え。一つの信仰のようなものだけど、指揮の要訣と言って<部下の能力を確実に掌握し、明確な企図のもとに適宜適切な命令を与えてその行動を律する>というのがある。『ホームランを打ってこい』って言ったってできやしないんだから、部下の力を見きわめて、準備して仕組んでやらなければならない。
  • ビジョン、経営に関する哲学を示したときにみんなが納得しないと、自分の今までの技術的な業績をベースに無理やり、屁理屈をつけて暴走しだす。そうすると、ますます人が離れていってしまう。それで要するに組織が動かなくなって、失敗する。修正して意見を聞いてやっていれば、みんながついて来る。しかし、そこが器の問題で、何か権限の大きさに溺れると、「俺の考えが正しいのに、あいつらは何で反対しているんだ」と思い始めてしまう。そうなると、強要が始まるのではないかと思うんですよね。
  • 強力なリーダーシップは、それがどれほど優れたものであっても、人々の心の中に、必ず、深い依存心を生み出してしまう。それゆえ、その強力なリーダーが去ったとき、しばしば、その組織や社会、国家の中に、混乱が生まれ、ときに、独裁政治が生まれ、ときに、衆愚政治が生まれてしまう。その過ちを繰り返してきたのが、人類の歴史。
  • 人生における、人との出会い。そこに生まれる、深い共感。その共感によって、定まる思い。その思いに駆られるように、歩む道。その道を歩むことで与えられる、人間としての成長。気がつけば歩んでいる、リーダーとしての道。
  • 千人の人々のリーダーとなる人物は、千人の人々への深い思いと共感を持つ人物である。
  • サーバント・リーダーは、まず第一に召し使い。奉仕をしたいというごく自然な願いから始まり、それから意図して指導者になりたいと望むようになる。
  • 権力は腐敗する傾向を持ち、絶対権力は絶対に腐敗する。指導者は神ではなく、ただの人間なのだから、閣下でさえ要注意。優れたリーダーなら、自ら進んで反対意見を求めるはず。それが良い民主主義の髄、健全な国づくりに不可欠なものです。
  • 世界にインスピレーションを求め、国家規模で考え、草の根で働く
  • 神は、無学でも自立心ある者に常識という英知を恵み給う。民の英知の実りを妨げるサルダーラ政治は、神の試練だと思わなければ。
  • 晩年の雷竜王三世が国会を叱った言葉が残る。「わたしの行為を批判せず、わたしの誤りに対して盲目になっている」この人の下で働きたい、真正面から意見して、心ゆくまで喧嘩したい、と夢みる。先代国王は知っていた。民の敬愛が深ければ深いほど拡大する「盲従」という名の落とし穴を。民のための改革に心身を捧げた指導者。その人の晩年の悲しみが、とくとくと伝わってくる。
  • 権力者の出処進退で一番難しいのは「退」。さらに輪をかけて難しいのが実の引き方とタイミング。彼女の水際立った姿勢にも、絶妙なる好機選択の判断力にも、インド国民とともに深い感銘を受けた。真の権力は、それを自主的に放棄する指導者に与えられると教わった。
  • 人のために懸命に働かなきゃアカンヤツが、嘘ついてごまかしてどうする。権力ってのは弱者を救ってあげるために使うはず。
  • 戦争を進めた側の人々が自ら最前線におもねく行為など、人間として当たり前。自らと自らの身内だけは安全圏にいて、他人を駒のように戦地に送りこんでいれば済む前提でしか物事を判断しない方が異常。
  • 高い社会的地位を占めている人々が自ら"ノブレスオブリージュ"を言いだすなどとはちゃんちゃらおかしい。自分自身を"高貴"な人間と位置づける傲慢さが鼻持ちならないだけでなく、言挙げせずとも、 いつでも淡々と実践してみせればよいだけの話。
  • うまくいっている組織には、必ず1人は、手を取って助けもせず、人づきあいもよくないボスがいる。この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがままなくせにしばしば誰よりも多くの人を育てる。好かれている者よりも尊敬を集める。一流の仕事を要求し、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守ることを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。
  • このような資質を欠く者は、いかに愛想がよく、助けになり、人づきあいがよかろうと、またいかに有能であって聡明であろうと危険である。そのような者は、マネジャーとしても、紳士としても失格である。
  • 部下を守る立場にある人間が、外からの声におろおろしていては部下の信頼は得られない。そういう頼れる上司像が前面に出てて、かっこよかったです。自分の考えを通すことって難しいだけにできる人はすごいなぁと。
  • 上司がうるさければうるさいほど、部下は上司に対して気を使うことに多くの時間と労力を割いてしまう。上司に気を使ってばかりいては、肝心の自分の仕事に能力を発揮できなくなってしまう。部下ができる仕事の量には上限がある。上司に何でも報告をあげさせ、上司の顔色を常にうかがっていては、部下の仕事に支障をきたす。部下の仕事の目標を「上司を満足させること」にしてはいけない。そんな体制では、チームがいい仕事をできるはずがない。

■大きな羊

「僕ね、生まれ変わったら大きな羊になりたいんだ。」
「???(一同きょとん)」

また、ぶっ飛んだ。笑
ドリプラの生みの親、福島先生がいきなり玉ドリで話してくれたこと。

「『美しい』って漢字は『大きな羊』って書かれるんだけど、これは、
羊は群れを作って暮らしていて、その群れにはリーダーとなる大きな羊がいる。

みんなが平和に暮らしているときはえばったりするわけでもなんでもなく、
みんなと一緒に暮らしてる。

でも、狼に襲われたとき、この大きな羊は"みんなを逃がすために"
みんなの逃げる方向と逆方向、つまり狼のいる方向に向かって一頭だけで
立ち向かっていくんだ。みんなのために。
自分が死ぬかもしれないことを覚悟して。

その、大きな羊が狼に立ち向かっていく姿があまりにも美しかったから、
『美しい』っていう感じは『大きな羊』って書くようになったんだよ。」

福島先生の好きそうなエピソードだ。
でも、聞きながら、まさに今福島先生がされていることが
まさに僕たちの中での『大きな羊』の役割だと思います。

そんな先生の姿を追いかけて、みんながついてきてる。
まだまだ未熟だけど、自分もやがて大きくなる。

そんときには、『大きな羊』の役割を担って生き様として
美しい生き方をしたいと、今はそう考えています。

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