2014年8月5日火曜日

学び続けよう

▼失敗に学ぶ

  • どんな仕事でも、クヨクヨ悩むより、まず走ってみることが大切だと思います。失敗したら、もう一度戻ってやり直せばいいのです。行動もせず、「ああかな、こうかな、うーん」などと言っているうちに気が付いたら船が沈んでいた、といったことが日本では多すぎます。
  • 日露戦争に勝利してしまったが故に、総花式の論功行賞を行った為に、その戦争中の作戦の当否や価値判断(なぜそこにその兵力を出したか、出したことが良かったか悪かったか、悪かったとすればそれを誰がどういう思考基礎と意図もしくは心理でもってやったか、その悪しき影響はどこへどう響いたか)が行われなかった。これが、太平洋戦争で全く教訓が活かされずにむしろ神秘的な強さを持っていると国民に勘違いをさせてしまう主因となってしまった。
  • 自分のミスを認めること。だが、そこから学ぶこと。ミスを隠すのは、悪い状況から何をどう救えるかを学ぶプロセスが省略されることだ。
  • どんなソリューションも急停止させる障害がある。問題や機会があなたの考えているように大きいものなら、どうして誰も事前にうまく対処できなかったのか?この先にあなたを阻む可能性があるものは何(あるいは誰)だろう?
  • 悪い兆候の見える問題の根本的な理由を探ろう。問題の結果ではなく、常に原因に対処しよう。「なぜ」かを問おう。
  • 原因追求の目的は、犯人を追いつめることではない。必要なだけの時間をかけて、「なぜ」そうなったのか、何が原因なのかを理解すること。「なぜ」と問うからには、相手が気持ちよく答えられ、有益な答えを引き出せる質問を発する責任がある。そうでなければ、根底にある原因に対処するソリューションは得られない。
  • 問題を逆手に取れる人は成功する。起きた出来事なんか関係ない。問題を抱えてない人なんていない。とにかく実践が勝負を分ける。できることはいくらでもある。まずは、1人でもできることから始めてみること。
  • 問題が問題と捉えられてしまうことが問題であって、問題は本来どう活かすかを考えるきっかけとなるもの。
  • 怒らない。怒るということは自分に準備ができていなかったということ。自分に怒ってることと一緒。
  • 自分の身の程も忘れて、ただ相手の欠点のみを指摘してもって快とする態度は、ひとり相手を傷つけるにとどまらず、実はそれ以上に、自己を害うものと言えましょう。
  • うまくいかなかったとき、相手のせいにしてはいけない。「引き出してあげられなかった自分が悪かった。発信できなかった自分が悪かった。君のせいじゃない。」そう声をかけてもらえるだけで、どれだけ安心することか。
  • 大企業では一度でも反則を犯すと即ベンチ入り。だが、バスケは5ファウルまで退場にならない。大企業も5ファウル制を認め、ファウルゼロで試合を終わらせたらやる気なし、4ファウルだったら限界まで頑張ったと認めるべきだ。ファウルゼロで試合を終えたときよりも、4ファウルを犯した試合の方がいい成績を残せているはずだから。ときにはファウルアウトになることもあるが、勝者はいつも勝つことはできないということを肝に銘じている。
  • 挫折や失敗そのものに価値があるわけではない。だが私達は、往々にして挫折や失敗から非常に重要な「情報」を得ることが多い。挫折や失敗は苦しい経験なので、当人は、どうしてそんなことになったのかを徹底して考える。原因は単純ではないことが多い。複雑に絡み合った要素を自分なりに客観的に分析し、情報化・知識化できた人だけが貴重な経験値を手に入れることができる。
  • 万全の準備をすれば、たとえ失敗しても結果は出る。常に万全の準備をしておくことで結果的にプレゼンに負けたり失注しても次につながる鍵は見つかる。
  • せっかくつかんだ成功の端緒を人に譲り簡単に勝負から降りるようでは、運は逃げるし、必死でつかんだ勝利はつかの間の夢で終わるのではないだろうか。失敗しても腹をくくって、じっと考える。なにがダメなんだ?どこが悪いんだ?そうやって悪いところを取り除けばいいのだ。
  • 今にして思えば、そういう悪いことも含めた全てがいい経験だったかもしれない。打ちのめされて立ち直れないというほどのダメージにはならなかったし、僕らはその後も前に進むことができたのだ。もう一度同じ経験がしたいかと聞かれたらちょっと困ってしまうけど、僕の人生からその時期を抜き去りたいかと聞かれたら首を横に振っておきたい。
  • 失敗も山ほどありました。しかし、苦労しただけ安全地帯は広がります。
  • たとえ敗れることがあっても、心のない敗北だけは死んでもしない。
  • よく失敗から学べといいますが、修羅場を乗り越えての成功からの方が、一番学べるんです。
  • 成功事例は貴重だが、先行者を模倣することは容易ではない。ブランドイメージの毀損につながる可能性があり、また二番煎じではエモーションへの刺激を期待できないケースも多いから。その点、不成功事例から学べるエッセンスは普遍的要素を持っている。

■再チャレンジもあり

  • 過去の失敗にチャレンジしてみて、やっぱり失敗したら納得がいくし、うまくいけば成長の喜びが味わえる。過去の失敗をそのままにしておくのはもったいない。
  • 深い後悔や苦い失敗をお守りみたいに自分の中に持ち続けること。
  • 失敗とは、よりよい方法で再挑戦するいい機会である。

▼稼ぐのは経験値

  • 誰もが今よりももっともっと成長していくために、一番必要なのは経験値だと思います。なぜなら、「経験は学べない」から。
  • そして、仕事や生活それぞれの「質」は「量」に依存する(「量」は「質」を凌駕する)。さらにその「量」は「こなした数」と「こなした種類」と「こなし方」の掛け算で積まれていく。同じ人と、同じことを続けることは大事だけれど、その環境で自分が成長できるとこまでいってしまうと、「こなす数」だけ増えて「仕事の種類」が増えないので、結局のところ「量」としてはそれほど増えず、「質」が上がっていかない。
  • だから、経験の積み方としては、今までやってきたことは継続しながら(ここを止めても成長は止まってしまうので)、常にその中で未体験ゾーンを「新しい人と」「新しいことを」「今までできなかった期限で」「新しい方法で」といった軸で探して、手を出してみること。縦軸に深く掘り下げることと、横軸を広げることを同時にできるようなアクションを考えて、それに取り組むこと。それが、飛躍的に成長していくために必要なことかなと思います。
  • そしてそれには、仕事に追われている人たちの手助けを進んでするといい。毎日「誰かをフォローする時間」を作ってしまえば、新しい視点や新しい問題点が見えてくるようになる。自分の抱えている仕事に永遠に埋もれていなければ、他のチームメンバーの仕事を手伝う機会はたくさんある。
  • また、「自分がやります」というのも自信をつけるための魔法の言葉。この言葉の中に成長と(経験に裏打ちされた)自信の世界が広がっている。
  • さらにもうひとつ考え方を伝えるなら、達成した自分をイメージしてその役になりきること。「これを達成した自分はこうなっている」。例えば、営業という役をもらった俳優として、営業の仕事をすると、仕事に対してイメージとのギャップから1つ1つこだわりが出てくる。そのギャップも、自分のスキルをどんどん上げていくことになる。
  • 最後に、新たな経験を望まなくなるとどうなるか。一言で言えば、退屈してくる。退屈とは「学んで成長するのをやめました」というサイン。常に学習する者が勝機をつかむ。学習を終えた者は、自分がもはや存在しない世界を相手にしていることに取り返しがつかなくなってから気づくことになる。だから、周りの人がそんなサインを出していれば新しいことに取り組ませてみるべきだし、自分もそんな観点で自分の今の取り組みを定期的にチェックしておくこと。
  • 人間は目にうつる文字だけに、自分の理解範囲を狭めていてはダメだ。書かれた文字と文字の間に、考えなければならない大事な意味がある。これを心で読ませろ。
  • モノではなく、「経験すること」にお金を使え。
  • 生活で最も重要なのは「経験」である。そして、アイデアの交換や他人との触れ合いこそ、本来の人間のありかただ。場所や対象物によって、経験の印象が強まったり、台無しになったりすることがある。
  • 辛いこと、厳しいこと、嫌なことを克服しなければ、人間は成長しない。一番嫌なことをやれば、見違える人間になれる。
  • 「やりたいことはやってみること」やりたいことを我慢してやるべきことをやっているときは概して効率は上がらない。しかも、次の日も上がらなかったりする。逆に、やるべきことをしないでやりたいことをした人は次の日すっきりして案外効率が上がったりする。やりたいことをしたのだから、と仕事もちゃんと終わらせようとする。エネルギーも、やりたいことをしてるときはほとんど疲れないので、全体の消費量は特に変わるわけでもない。やりたいことは我慢せずにやった方が良い。
  • 自分が体をもって処理し、解決したことのみが、真に自己の力となる。そしてかような事柄と事柄との間に、内面的な脈絡のあることが分かり出したとき、そこに人格的統一もできる。
  • 人間界のことというものは、1人の人間が自己に与えられた職責に対して、真に深く徹していったならば、その足跡は必ずや全国各地の同じ道を歩んでいる幾多の人々の参考となり、その導きの光となるはずであります。
  • 「継続は力なり」という言葉はあるけれども、ただ漫然と継続していたとしても偉いとは思わない。新しいチャレンジをして、自分を変化させる方がすごい。
  • 「完全なる成長は結婚、出産を経てある」
  • 「ご飯ができた」と「お米ができた」は、そこに至るまでの苦労の度合いが違うから、達成感も大きく違ってくる。だから若い世代には、たとえ当人が嫌がっても改めて、「田植えをして草取りをして、実ったら脱穀して、玄米から白米にして、飯を炊いて、ああ、飯だ」という経験をさせてあげるように心掛けている。
  • 行動とは、最も洗練された認識のスタイルである。実際に戦術を実行して、現実の市場に働きかけることこそが、その市場を深く理解する為の最良の方法。

■相手を選ぶ

  • 戦う相手によって経験値は違う。だから、戦う相手を選ばないで戦っていても、なかなかレベルアップは望めない。誰と戦うといいのか。誰が一緒だと戦えるのか。常に確認しながら動くこと。
  • 「上司が一生懸命仕事をすると部下が育たない」のは、上司が教育観点で何もしないか、部下と同じ仕事をしているから。

■ディープスマートの構築

  • ディープスマートを構築・移転する目的は、組織の中の知識ギャップを埋めることにある。知識ギャップとは一言で言えば、ある人が知っていること(ないし、知っているとわかっていること)と、ある課題を有能に成し遂げるために知っておくべきことの間のギャップ、ヒビや裂け目である。知識ギャップはいたるところにある。教育や人生経験の不足により、賢明な決断や効果的な行動ができないケースは珍しくない。
  • エキスパートは莫大な知識を蓄積していて、その「資料室」から質の高い解答を迅速に選び出せる。ディープスマートを持っているエキスパートは、知識が抽象化・概念化されている為、基本的な事実関係を調べたり、関係のある情報と関係のない情報を識別したりすることに時間を割かれない。目の前の状況に関連のある情報がなにかをすぐに判断し、その情報だけに集中できる。このようなパターン認識、抽象化、問題解決に関連のある側面に集中する能力が揃えば、複雑な課題を前にしても極めて効率的かつ円滑に意思決定を行える。
  • 専門知識は無意識に育まれるので、知識の意識的な移転には限界がある。エキスパートの直感に基づく命令や提案は、エキスパートの知識を正確に反映している場合もあるが、その判断の根拠を説明できないと、初心者のディープスマートを深める上ではあまり効果がない。
  • 「知識」は「経験知」と「形式知」に区別される。「経験知」は特定状況に関する個人的な知識であり、形式化したり、他人に伝えたりするのが難しい。「経験知」には認知的な側面と技術的な側面がある。認知的な側面には、世界観、信念、視点などが含まれ、技術的な側面には、ノウハウ、技巧、技能などが含まれる。一方、「形式知」は形式的、論理的言語によって伝達できる知識である。
  • 「俺の経験では…」というほとんどの場合、自分にとってやりやすいという意味になっている。

■ノウフー

  • 「ノウフー(誰を知っているか)」は人生のさまざまな場面で「ノウホワット(何を知っているか)」と少なくとも同じくらい重要な意味を持つ。ノウフーは知識ギャップを埋める必要がある全ての組織や個人にとって重要なディープスマートだ。
  • 経験のレパートリーを増やすことがディープスマートを増強するのと同じように、人脈を広げることもディープスマートを増強する。その人のディープスマートは、公私の人脈の幅とその人的ネットワークの中に蓄えられている知識の量によって決まる。

■ナレッジの運用と管理

  • どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことはまず第一に原理であり第二に方法である。
  • 企業の好業績にはナレッジの運用と管理が大きく貢献している。
  • リーダとしてのあなたの仕事は、事業に関連する最新の事実と数字の全てをできる限り早く入手できるようにすることだけでなく、社内全体に知識管理の文化を育むこと
  • 今日の過密状態の市場で企業が差別化を図る方法の1つは、専門知識を生かすこと。市場トレンドを予測する能力のある企業に競争上の優位性があるのは明らか。また、特定分野における専門知識を誇る強い伝統がある企業も、常にライバルの先をいける。

■経験知の増やし方

  • 経験の幅を広げるシミュレーション
    • シミュレーションにも種類がある
      • シンプルなロールプレイング
      • ケーススタディ
      • 完全没入型のバーチャルリアリティ
    • シミュレーションの魅力
      • 極めて効率的にレセプターを育める
      • スキルによってはシミュレーションの方が効果がある
      • ジャンボ機の操縦不能等、現実世界で体験するのが困難な経験の欠落を埋められる
      • 失敗しても失敗から学べる
  • 10年ルール
    • 複雑な分野で単に有能というレベルを越えてエキスパートになる為には、少なくとも10年間集中的に研究と練習をする必要がある。
    • 知識に基礎を置く分野では、全てこの「10年ルール」による専門知識の獲得に制約を受ける。ただ、異なる領域にいっても以下のような知識があれば、10年を短縮することは可能
      • 学習の仕方
      • 学習プロセスで人的ネットワークをどう活用すればよいかわかっていること
      • 部下のモチベーションを高め、チームを築き、変化への抵抗を生む原因を探り当てるマネジメントスキル
  • 勉強会
    • 志を同じくする仲間と熱く語り合い、学びたい。中心には信頼できる人格と力量を併せ持った師がいてくれる。そんな空間を作っていきたい、一生成長を実感しながら過ごしていきたい思いはあるかも。
    • 自分がみんなの先生になれるプログラムを増やしていくのはどうだろう。逆に学んでみたいプログラムを発信していくのもいいかもしれない。
    • うまくいっている勉強会はメンバーが良いのはむろんだが、縁の下の力持ちとして幹事が実にきめ細かく気配り、手配りをしている。何かおもしろそうだ、自分の得になりそうだと、目先の計算で動く人が増えているだけに、幹事役がきわめて貴重な存在になってくる。最終的には縁なき衆生は去っていくにしても、幹事があってこそ人の輪ができる。
    • 研修で何を学んできたのか。教えようとすれば自分でも整理しなければなりません。みんなの前でしゃべれば、自分の耳にも入って、再度、勉強することになります。私もセミナーでお話する機会をいただいていますが、相手の人のためというよりは、自分のためですね。
    • 俺ができそうなこと。
      • マンション / 株 / 試写会 / 全国の観光地 / オススメ本/映画 / ウェブサイトの作り方 / スキューバダイビング / 電子マネー / スノボ / 大人数のイベント企画 / 写真の撮り方 / 船舶免許 / ロックフェスティバル / 人材紹介業 / 富士登山 / ML
    • 教えて欲しいこと。
      • 料理 / バイク / 農作業 / バンド活動 / スケジュール管理 / 雑誌 / マンガ / 使える飲み屋 / 取ると便利な資格の取り方

▼教えを請う

  • 人は常に、教える立場と教わる立場の両方の立ち位置をこなさなければならない。人から何かを教わるにあたり、「誰に学ぶのか」「何を学ぶのか」も大事だけれど、「どう学ぶのか」も大事。
  • 人に学ぶ際には、「自分は仕事ができる」とか「知識がある」という気持ちでいると、得られることは減ってしまう。まず、自分の考えをなくすこと。とことん謙虚になり、相手の言うことに100%集中し、教えてもらうという態度でいると自然と相手の人柄も含めて多くのことを学ぶことができる。
  • セミナーなども有効な手段となり得るが、セミナーによっては内容の薄いものもある。私見だけれど、セミナーは「参加費が高いか?」「何度もやっていて、長く続いているか?」を基準で選ぶとコンテンツのしっかりしたものに出れる。出ている人の意識も高いので、講師以外から学べることも見つかりやすい。
  • そして、教わったヒントやアドバイスはしっかりと自分のものにしていくこと。一つひとつのアドバイスにしっかり対応していければ、1000を超える頃にはいっぱしのものにはなってるはず。一人で作るんじゃなく、たくさんの人の目に触れながらいいものにしていけばいいのかなと、そう思います。
  • マインドマップ、創造的思考、記憶、速読、学習テクニックを一体化した「学び方を学ぶ」トレーニングの導入を最優先すべき。脳のスキルを万全に整えておけば、知識を得るスピードが速まり、理解が容易になり、記憶力が高まり、知識をより適切に応用できるようになる。こうしたスキルがないと、学んだことの80%を24時間以内に忘れてしまう。

■学ぶ姿勢が何よりも必要

  • 外国語を学校教育か何かを通じて導入するときには、そもそもその言葉を習う人が必要だと感じていなければ習えない。大して役に立たないのに覚えようとする人は現実にはいない。たとえ、学校で入学試験や何かを理由に強制しても、それはあくまで入学試験対策であって、英語を覚えようとしているわけではない。
  • 今の日本の教育制度は、創造能力を子供の時から殺し、与えられたことだけをうまくこなす者ほど点を稼ぐようにセットされているから、日本には次第に「創造性ゼロ」の仕事にも耐えるかなしい人間が増えていくのか。。
  • 服従や同調を求める圧力におとなしく従っても、問題を深く理解しようとするモチベーションは生まれない。それは、周囲に流されているだけにすぎない。なるほど、本当の信念がなくても、服従や同調をすることにより、新たな経験を受け入れるためのレセプターが生まれるかもしれない。しかしこの場合、学習や理解の動機はその人の内面から生まれていない。
  • ご褒美や脅しなどの外的な要因も一生懸命打ち込むきっかけになるかもしれないが、学びたいという欲求などの内的な要因に突き動かされた場合に比べると、学習や創造を後押しする効果が弱い。要するに、ディープスマートを築くには、頭だけでなくハートものめり込む必要がある。
    • 他人の考えに従って振舞うだけでは、そういう思い入れは生まれない。
    • 初心者の心には可能性が溢れているが、熟練者の心にはそれがない。
    • 世間では、人を敬うということはつまらないことで、それは意気地のない人間のすることででもあるかのように考えられているようですが、これは大間違いです。それというのも、自分の貧寒なことに気づかないで、自己より優れたものに対しても、相手の持っているすべてを受け入れて、自分の内容を豊富にしようとしないのは、その人の生命が強いからではなくて、逆にその生命が、すでに動脈硬化症に陥って、その弾力性と飛躍性とを失っている何よりの証拠です。
  • できるようにならないのは「上司の指導がない」から。細かく教えられないと動けないでは困る。テーマを与えられたら、まず自分でどんな文献があるか調べろ。

■教え方にも工夫を

  • 子供たちは授業がつまらないから教室から出ていってしまうとも言える。教科書をただ説明している授業、メリハリのない分かりにくい授業を、子供たちは机に伏せたままで50分の間、我慢している。
  • 学級崩壊がよく話題になるが、大半の場合、授業がつまらないことが原因で、それを子供のせいにしている。
  • たとえ一つのことを教えるにしても、自分の心の中では、常に相手の10年、20年、否、時には30年の先をも見ていなくてはならぬでしょう。ただ現在自分の眼前に、ちょこんとして腰かけている子供たちに話しているだけでなく、その背後には、常に20年、30年の後、彼らが起ちあがって活躍する姿を思い浮かべて語る、という趣がなくてはならぬでしょう。

▼俯瞰してみること

  • 仕事の「隙間部分」を見つけることも、世界全体を知らないと、隙間がどこにあるかが分かりません。マイクロソフトやアップルといった世界的企業と付き合ったことで、世界にはどこにどういうプレーヤーがいるか分かりました。そうすると「あそこが空いている」とか、「あそこをいじったら隙間ができそうだ」という視点が持てるようになるものです。
  • 剣術の第一原則は、小手先の技術に頼らないことである。大抵の剣士は技術を重視しすぎており、場合によっては、それを最大の関心事にしている。
  • 武道や運動をやっている人は、単に技を磨いただけではいけないのです。一つの技で磨いた精神が、その人の生活のあらゆる方面に発揮されなくちゃいけないです。
  • 真に偉大な人というものは、人生をあらゆる角度から眺めて、自分もまたそのうちの1人にすぎないと見ていますから、その人の語る言葉は、いろいろな立場において悩んでいる人、苦しんでいる人々に対して、それらの人々の心の慰めとなり、その導きの光となるのです。
  • 心が清く志が高ければ、たとえ議場でも戦場でも、必要に応じて道は手近に得られるのです。常に策動をはかるものは、危機が迫るとき無策です。
  • 自らの職場や仕事の中身を、もう一人の自分の目で見つめ直してみる。記録をつけるということには、こんな意味がありそうだ。そうやってみると、これまで見えなかったこと、見えていても深く考えなかったことがはっきりしてくる。それが見えてくると、黙っていられないのが上野の性分でもあるようだ。
  • 自分の考えは常にまとめておくこと。
    • 質問に準備しておくこと。質問の都度、考え込んでいたり調べたりしていたら迷惑がかかるし信用してもらえない。悩めば許されるのか。答えのないものには誰も救えない。
    • なぜ流れ星は願いを叶えてくれるのか。それは、短時間で簡潔にの結晶だから。これができる人は常に自分の考えをまとめている、だからチャンスを掴めるってことの例え話。

▼キャリアを積む

  • 人間には、就職することと自己雇用することの両方から選ぶ自由があるべき。教科書によれば、ただ一握りの人々だけがビジネスチャンスを見出す才能を持ち、そのチャンスの源に思い切って近づく勇気を持っていることになっているが、企業家としての能力は実際には普遍的なものであり、ほとんど誰でも、自分のまわりでビジネスチャンスを認識できる才能を持っている。
  • 大学の後の人生はリクナビから選ぶものじゃない。
  • 「時間でお金をもらう仕事」のいいところは、自分に経験がなくてミスばかりしてもお金がもらえること。それが自分の「やりたいこと」に近い「お金をもらえてしまう仕事」であれば、勉強しながらお金がもらえるのだから、ある程度もらえるお金が少なくとも、やる価値がある。楽しく仕事をするためにも、お金への安心感は大切。
  • 文章を書くこと、デザインをすること、ウェブを制作することの3つは比較的身につけやすく、「成果でお金をもらう仕事」になりやすい。発生率も高く、払ってもらうお金に見合う効果があることさえきちんと説明できれば、それは「お金をもらう仕事」になり得る。まぁ、はじめは「お金をもらわない仕事」として実績を積んでいくのも手。
  • 「最近忙しい?」と聞かれたとき、「そうでもないですよ」と答えて、安くてよいものを目指す。それでたくさんの仕事が来るようになって時間に余裕がなくなってきたら、初めて値段を高くしたり仕事を断ったりすれば良い。
  • 「時間でお金をもらう仕事(フルタイム)」と「成果でお金をもらう仕事(フルコミッション)」のどちらで働くのか、「お金をもらえない仕事」なのか「お金をもらう仕事」なのか「お金をもらえてしまう仕事」なのか「お金をもらわない仕事」なのか、現在の位置と目指すべき位置ははっきり意識しておいた方が良い。
  • 地味に思えてもキャリアをじっと積む時間を長く持つことがのちの人生に大きく生きてくる
  • 商品を売るときや、自分が独立してやっていくとき、「質」で勝負するのは後にして「数」で実績を作ることが簡単です。(以下は例)
    • 1,000人に商品を試用してもらって、評価と応援メッセージをもらった
    • 無料相談件数2,000件
    • 1年で300人の経営者と食事をした
    • 1年間休まずにブログを更新し続けた
  • 「○○を通して、何が変わったか。」←その人の人生を大きく変える出来事であるほど、本来聞くべきは「何か変わらなかったものがあるか」だ。
  • 競争社会の中ではいつも一番を目指せと言われ、勝たなければならない。でも、人に勝つことは確かに素晴らしいけど、昨日の自分に勝つことはもっと素晴らしい。少しでも、一歩でも成長していけることは素晴らしいことだと思いませんか?
  • 求人情報誌を見る。自分の『これや!』て思える仕事見つけるまで、もう他のもんかなぐり捨ててでも、探し続けなあかんねん。収入が不安定とか、恋人や親が反対するとか、そんな悠長なこと言ってる場合ちゃうで。仕事まちがえたら、それこそ一生棒に振ることになるんやで。
  • 大した顔じゃないアイドルでも売れているじゃないか。下手すれば自分のほうがカワイイと思う子もいる。でも彼女たちは少なくともオーディションを受けた。まずは何事も行動ありき。自分に対して、過小評価しないほうがいい。

▼仕事の姿勢

■仕事の姿勢

  • 自分や店を好きになってもらうよりも、自分が1人ひとりを好きになることが大事。
  • 仕事そのものは選べなくても、どんなふうに仕事をするかは自分で選べる。
  • 1分も試合に使われなかったという悔しさ、むしゃくしゃする気持ちがとても強く出てきて、また練習に向かっていこうとする。その姿勢は10代、20代のときから、まったく変わっていない。まぁいいや、なんて思ったことは一度もない。
  • やらずに後悔していることを今日から始める。みんな知ってんねん。やりたいことやって後悔せんような人生送ったほうが幸せになれるてな。でもやらへんねん。何でや?それは、今の自分と同じこと考えてるからや。収入。世間体。不安。同じやで。人を縛ってる鎖なんてみんな同じなんや。
  • 自分のすることの理由を自分以外に求めるのは間違ってるというか、そんときはそれでよくても俺はどう考えても歪みが出てくると思います。自分で考えて、自分で納得して、自分の思った通りにやるべきだなと。「この本に書いてあるから」「テレビで言ってたから」「○○に言われたから」そんな理由で動くべきじゃない。それじゃ自分じゃなくてもよくなる。迷いが出て当然だし、例えばそこに自分に不都合なことが書いてあったり言われてたりしてても、そしたらその通りにはしないんじゃないかなと思います。その「自分が動く理由」を考えない人がいたらそれはそれでおかしいと思えちゃうし。いや、本に書いてあることでもホントにそれに納得して「俺はこうする」って思えたんならそれでいいんですけどね。

■学びながら給料をもらってる

  • 現場で学ぶことを会社に勤めていないで習得したいと思ったら、専門学校や塾などにお金を払って教わりに行かなければならないことです。それを会社にいて給料を貰いながら、さらに多くのお金をもらうための勉強を実地に学べる。そういう見方をすれば、給料が安いとか、残業代が出ないなどと文句を言えたものではない。目先の環境や待遇に文句を言っている場合ではない。
  • 9時から5時までの8時間を会社に売り渡したという発想ではなく、あくまで自分のための24時間の中で、会社の仕事も処理するという発想でいること。
  • 人の長所を盗む。ええか、こう考えてみい。マネするんはな、お客さんを喜ばせるためなんや。人を喜ばせるという目的に照準が合うてたら、人のマネすることに恥ずかしさなんか感じひんのや。いや、好き勝手パクってええってことやないで。たとえば同業者のやってることマネさせてもらうんやったら、それなりに筋通さないかんこともあるやろ。でもな。早う成長して、早う技術覚えて、もっと多くの人をもっと喜ばせたいいう思い、それが何より大事なんや。

■"ベスト"を尽くすのではなく、"全力"を尽くそう

  • 小さな仕事でも手を抜かない。日々のやっつけ仕事ではなく、基礎の基礎を学ぶ場として、まかないの仕事に取り組むこと。
  • 頑張ってる君がそばにいてくれるから、俺も頑張れる。自分が頑張ってる姿を見せることで、他の誰かも頑張れるのかもしれない。「この人が一番力を発揮できる舞台を自分が作るんだ。」そう思って取り組んでいる姿に、舞台に立つ人も「そこまでしてもらってるんだから、自分もやらねば!」と本気になって取り組んだり。逆に、「せっかくの舞台を最大限に活かすために、最高の発表をするんだ。」って本気で悩みながら取り組んでいるプレゼンターの姿を見て、「この人に最高の舞台を用意してあげたい。うん、もっと頑張ろ。」って思える自分がいる。本気は本気で伝播する。まぁいいかは、まぁいいかで伝播する。それは、すごく小さい、何気ないことでも伝播してしまう。例えば、遅刻とか、連絡が遅いとか…気の緩みが出るようなとき。一生懸命やっていたら、失敗しても受けとめ方が違ってくるけど「まぁいいや」の時は、やっぱりそのまま、その気持ちが伝播してしまう。いい環境を作るかどうかは、他の人が決めることじゃない。自分の取り組み方次第。もちろんお互いに人間だし、緩むときだってある。でも、そこに気づけて、修正できるかが大切なんですよね。いや、ほんと、勉強になります。
  • 「凡事の非凡化」という言葉がある。日々の基本的な仕事という凡事が連続して蓄積していく中で、あるとき非連続的な飛躍が生まれ、凡事が非凡化する。あたりまえのことをあたりまえに実行していくと、あたりまえでなくなる、と言ってもいい。
  • 実際この雑務という言葉は、私たちのよく耳にする言葉ですが、「一言もってその人を知る」とは、まさにこのような場合にも当てはまるかと思うほどです。それというのも、その人自身それを雑務と思うが故に雑務となるのであって、もしその人がそれをもって自分の修養の根本義だと考えたならば、下手な座禅などするより、遙かに深い意味を持ってくるでしょう。
  • ベストな結果は、全力を尽くすプロセスがあって初めて手に入る
  • その為に、毎日の日常あらゆることに全力を尽くし、「全力を尽くす」ことを習慣にすること
  • 自分が知って知らずに関わらず、蒔いたとおりに花が咲く
  • 数ある同僚の中から抜きんでて偉くなる人は、結局、偉くなるべき資格を持っているんです。その資格とは、「誰に言われなくても、日々毎日、実際に努力している」ことなんです。
  • 「運をつかむ力」というのは、磁石の磁力の強さと同じではないかと思う。砂鉄は砂場ではどこにあるかは見えません。そのとき強い磁力を持っている磁石は、多くの砂鉄を集められますが、弱ければあまり集められません。運も磁力と同じで、自分の力が強いほどつかみやすい。
  • どうすれば自分がレベルアップできるのか、常に考えないといけない。僕が横浜FCの若手に、ベテランを追い越すくらい伸びてほしいと願っているのも、彼らと切磋琢磨することで自分の力もアップするからだ。「人のため」であるのと同時に「自分のため」。それでチームは成長する。プロとはそういうものなんだ。
  • 戦う気持ちの大切さ。どのチームも負けたら国に帰れないという覚悟で、控え選手も含めて全員がギラギラしていた。そのギラギラ度が高いチームが勝ち上がっていた。
  • 「100点以外はダメなときがある」常に80点の努力を続けてきた人は平均値としては非常に高いが、100点以外はダメなときも80点を取っていては結局ダメ。が、常に100点を狙うと人間関係が攻撃的になる人もいる。100点は時々で良い。
  • 人が真に自分を鍛え上げるには、現在自分の当面している仕事に対して、その仕事の価値いかんを問わず、とにかく全力をあげてこれにあたり、一気にこれを仕上げるという態度が大切です。そしてこの際肝要なことは、仕事のいかんは問題ではなくて、これに対する自分の態度いかんという点です。
  • 万能余りあって一心足らず
  • 一生懸命やっていれば好きではなかったことも好きになるもの。自分でモチベーションを作り上げるような形でいろんなことを勉強し、自分なりに苦労して何かを獲得するしかない。自発的にできるようになると面白いもの。

■何事にも前向きに

  • 「楽しい!」という気持ちは、人々の行動を変えるパワーを持っている。しかも1人ひとりに「自主的に」行動を変えさせる力がある。罰を与えられるから止めようというネガティブなリアクションよりも、ポジティブなアクションの方が自ら進んで行動もするし、継続もしやすいはず。
  • 「今まで」に固執していたらマイナスにしか考えられないようなら、一旦リセットした方が前を向ける。今日から始まった、と考え直すことも時には必要。
  • 真剣に仕事をしながら、やりかた次第で楽しめる。堅苦しくならずに、自然体でやる。ただし、丁重に。それによって得られるものは多い。魚はよく売れる。やめていく者は少ない。本来ならつまらない仕事を楽しんでできる。お互いに仲良くなる。勝利チームのメンバーのように自分たちのやってることとそのやりかたに誇りを持ってる。
  • 例えば、子供がある肯定的なものに作品の中で出会ったときに、こんな人いないよとか、こんな先生いないよとか、こんな親はいないよって言っても、そのときに『いないよね』って一緒に言うんじゃなくて、『不幸にして君は出会ってないだけで、どこかにいるに違いない』って僕は思うんですよ。
  • 「最低」って言われてる自分の噂をきいたときは、最初は「最高やな」と思ったほうがいい。

■できない人もいる

  • 「もし僕が法律家の資格を持っていたら、いますぐ日本に戻ってがむしゃらに仕事をする。それなのに君はなぜ、こんなところで油を売っているんだ?もったいないよ!ライセンスを僕に渡せ。君の代わりにその資格を生かし、活躍してやる!」
  • 「世の中には、十分に食べられない人間も少なくないんだから、今日は自分も一椀控えることによって、その人たちの気持ちを察してみよう。事のない時に、自ら進んで食事を減らすほど自分も偉くはないが、幸か不幸か、今日は一杯足りないんだから、せめて今日は一椀だけでもこらえてみよう。そうして、腹いっぱい食べられない人たちの気持ちの一端なりとも察してみよう。よし!もうこれきりで、誰にも言わず晩まで頑張ろう」

■正解はないが、諦めるもない

  • 正解のある仕事なんかない。ただだからこそ、正解に近づくように工夫すべきで、その工夫の仕方については人に依存するもの。だから、他の人のやり方に常に意識を向けておくこと。
  • プロとして「報告の中に原因不明を含むべきではない。」ということはもちろんだが、本当に原因不明の場合どう説明すべきか。どこまでやったら「原因不明」でも良いのか。それはお客様も納得してもらえるレベルなのか。再発防止策としては、どんなことがコミットできれば成立するのか。共通認識を持っておくこと。
  • 自分から一番遠い場所は、自分の背中。

■サービス精神を大事に

  • なるべくたくさんいい思い出を作ってあげる。誰かに楽しい思いをさせると、いい思い出が作られる。お客との間に距離を置くのでなく、一緒に楽しんでもらえるような方法を探すんだ。お客を尊重しながら。うまくいくと、お客は喜ぶ。
  • 自分たちだけで楽しまないこと。仲間だけでなく、お客に注意を向けること。
  • コンビニでお釣りを募金する。「偉大な仕事をする人間はな、マジで世の中よくしたいて純粋に思て生きてんねんで。せやからその分、でっかいお金、流れ込んでくんねん。お金だけやない。人から愛されたり、幸せで満たされたり、もういっぱいいいもんが流れてくんねん」

■あるべき姿を描くこと

  • 成功を目指した改造と、恥をかかないようにする努力は違う。
  • 相手チームが優勝カップを掲げる姿を下から見上げて、そこで初めて優勝と準優勝の違いを知る。優勝争いに加わるだけではだめだ、やっぱり勝たなければだめだと思い知らされるんだ。
  • 無識字の人は素晴らしい記憶力に恵まれている。だから皆で助け合った。夢と目的がある勉強は楽しいものだ。

■集中すること

  • 人は成功や失敗のことを思い浮かべたとたん、心に隙のできてしまった剣士のようになる。ほんの一瞬、技術や勝敗のことが頭をよぎるのだ。その瞬間、剣士は試合に敗れる。逆説的に思われるが、パフォーマンスの途中で成功や失敗、あるいは成果や技術に関して思いをはせた瞬間に、我々は失敗への道を歩み始めているのである。
  • 自分が現在なさなければならぬ事以外のことは、すべてこれを振り捨てるということと、なすべきことに着手するということは、元来、一つの事の両面とも言うべきであって、この点は、おそらく我々が仕事を果たす上で、一番の秘訣かと思うのです。
  • すべて人間は一道に徹すると、国家社会の相がはっきりと見えてくるものです。同時に一度そこに眼が開かれると、自己に対しては無限の精進、後に来る者に対しては無限の愛情が湧くのです。
  • 心ここにあらざれば、見れども見えず、聞けども聞こえず。

■身だしなみに気をつける

  • 靴をみがく。「ええか?自分が会社行く時も、営業で外回りする時も、自分がカラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分支えてくれてるもんを大事にできんやつが成功するか、アホ!」
  • 毎朝、全身鏡を見て身なりを整える。「意識や内面を変えることは難しゅうおます。そやけども外見は変えられるんです」

■調子に乗らない

  • 「自分の努力を、正直に人に見せている分には難はないのですがね、、そのうちに、人の物を審査してみたくなる、これが間違いのもとです。2,3回いいものを見せてくれたなと思っているうちに、いつのまにか大家になって、人の物の審査をやり出すのです、そうして後進に訓示をするような口吻を弄するんですからいけませんや、、それではとても大物は出ませんね。」
  • 「世間に見栄張るな。あと人をうらやましく思うな。」見栄は無駄遣いしか生まずに、本当に大切なモノをつかめなくなる。

■現場を大事に

  • 草の根を自分の足で歩き、権力者を恐れる人々の心を開き、自分の目と耳と肌で彼らの夢と苦しみを学ぶ。社会の片隅で生きる、草の根の人々に対する、熱い思い。かけがえのない命を生きる、無数の人々に対する、深い共感。
  • 国民の声に耳を傾けずに復興計画を考えるなど、もってのほか。国民の命と幸せを枯らしてしまった民意除外そのものを続けるなど、誰ができよう!もし援助界がアフガニスタンの復興を主導したら、援助は問題解決の術ではなく、問題そのものに成り下がるだろう。

■スピードは大切

  • 全体のパフォーマンスはボトルネックが決める。
  • 仕事の速さは、自分の能力の証明とお客さんへの誠意の表れ。
  • 仕事の速さと質は以下の関係によって比例する。
  • 仕事の質を上げるプロセスの第1歩は、仕事の量を増やすこと。
  • 量をこなすには、スピードを上げる必要がある。スピードを上げるには、やり方を工夫をする必要がある。その工夫こそが、仕事の質をあげていく。
    →だから、「仕事が遅い」と言われたら、それは「仕事ができない」と言われているのに等しい。
  • 仕事の速さは2つの要素に分解される。
    • 仕事をスタートしてから、ゴールに至るまでの速さ。
    • 仕事をスタートさせるまでの速さ。「条件が揃わないから動けない」という人は、動かないから見えないだけ。
  • 切羽詰った気持ちがない人は時間の感覚がなく、それは大抵「混乱しているから何をやっていいかわからない」か「目標がないからどこへ向かったらいいかわからない」ことに起因する。
  • 加速の法則。1つの道標に到達したら、間髪入れずに次の目標地点を目指すこと。失速することを良しとしていたら、いつまで経ってもスピードは加速しない。
  • 100点以外はダメなときがある常に80点の努力を続けてきた人は平均値としては非常に高いが、100点以外はダメなときも80点を取っていては結局ダメ。が、常に100点を狙うと人間関係が攻撃的になる人もいる。100点は時々で良い。
  • 「今でなくていい。」と思う人の「今」は永遠に訪れない。
  • ベストは日付が変わらないうちに。それが難しければ、翌日までになんらかのレスポンスはすべきだ。人間は待たされることを「損失」と感じるから、同じ一日でも「待たせる時間」より「待たされる時間」のほうが長く感じる。できそうで意外とできないクイックレスポンス。相手の立場に立って、この基本を実行するだけでも評価は高くなる。
  • 早く終えたかったら、早く始めるしかない。
  • 「時間があればできる」ってのは間違ってる。足りないのは、時間じゃなくて自分の仕事のスピード。
  • 信頼を築くには、レスの早さとオープンブック(情報開示)を心がけること。

■思い込み

  • ヴェルテン法(気分誘導効果)
    • 前向きなことばかり書いてあるメモ用紙を5分ほど熟読すると、実際に気分が良くなる。自分がどのような場面で仕事を素早くこなすことができたか、仕事の速さについてのノートを作り、仕事の前に5分読むようにする。
    • 「電話は楽しい」と書いて受話器に貼っておくだけでも、電話が楽しくなることもある。
  • バーナム効果
    • 誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象
    • 「自分は仕事が速い」と常に他の人から言われることで、無意識に自分は仕事が速いと認識し、実際にそうなっていく。
  • インサイドアウト
    • 成功への強い渇望を秘めた選手は、現状に甘んじることがありません。18歳で2部リーグで活躍する選手がいたとします。早く1部リーグに上がらなきゃと考える高い意識の持ち主なら、味方がミスをして負けても、「どうして俺がミスをカバーできなかったのだろう」と自分を責めます。反対に、2部リーグで満足していたら、ミスをしたチームメイトを責めるでしょう。

■習慣

  • 1つのことを習慣化するには、それを21回以上繰り返す必要がある
  • 「コツコツやってもなぁと思う前に、コツコツやりなさい。コツコツやることが、当たり前のこと。コツコツやってることなんて意識することじゃない。」
  • 学力づくりのコツは課題の限定、方法の単純化、学習の反復継続に尽きる。
  • ロジカルシンキング
    • 世の中のことは全てマジックではなく、ロジックで成り立っている。だから、ロジックを理解し、ボトルネックに手を打っていくことが必要になる。その為には、ロジックで物事を考える習慣が必要になる。
  • 資料のキャッシュ化
    • キャッシュ資料(課題一覧、体制図、ルール、スケジュール等の参照頻度の高いドキュメント)を紙で保持、それ以外はファイルサーバに見に行くようにすることで、参照スピードを上げることが可能。
  • 仕事を終えたら席を離れて振り返り
    • 場所を変えることで、「表時間」から「裏時間」にはいる。そこで、通常の仕事から離れて今の仕事を「客観的に振り返る」ことができるようになる。そこでの思いつきは、すぐに適切な形に加工して次に使えるようにしておくこと。
    • ストレスが大きくならないうちに休憩を入れ、ストレスを外に逃がしてやること。それにより、いきなり負荷の大きい仕事が降ってきても対応できるようになるし、簡単に倒れなくなる。
  • エレファントチョップ
    • 大きい塊の仕事を小山に切り崩して、少しずつ進める。
  • 運が良いと口に出して言う
    • 自分にとってうれしゅうないことが起きても、まず嘘でもええから『運が良い』て思うんや。口に出して言うくらいの勢いがあってもええで。そしたら脳みそが勝手に運がええことを探し始める。自分に起きた出来事から何かを学ぼうと考え出すんや。そうやって自然の法則を学んでいくんや。

■テンプレート

  • ドキュメント作成
    • 提案書は案件取得に直結するため、上長のチェックが他の成果物と比べてかなり厳しいのは当然。そして、上長によって考えていることや懸念点が大いに違うために、直前で覆されることが多々あるのも普通。悪くすれば、時間的に修正が間に合わなくなる場合もある。
    • ただ、この活動での工数はお金を稼いではいないので、なるべく低コストで進められるようにしておく必要がある。その為にすべきことを考える必要がある。とりいそぎ考えられるのは、、、
      • 人の集約(作成者を絞る)
      • 部品の準備(ロジックや、メカニズム、スケジュールの雛形など)
  • 辞書変換の活用
    • 「よろ」で「よろしくお願いします」と変換されるようにしておく、など。
  • 経験からの準備
    • 例外的な状況を経験したときに、「不快だ」と感じたことへの対応策をあらかじめ保持しておくことで、そうなってから考える人たちと大きな差がつく。

▼正義をつらぬく

  • アンパンマンは、歌詞に「愛と勇気だけが友達」ってあるけど、これはとっさのときには誰かの力を借りるんじゃなく、自分自身の「愛と勇気」だけを頼りに行動していかなきゃいけないって意味だった。別に、普通の人でも例えば電車に引かれそうな人を見てだとか、火事に取り残された子供を見てだとか、溺れた人を見て、他の人に頼ってたら間に合わないときは自分の命も省みず自身の「愛と勇気」を振り絞って助けに行く。でも、その人たちがいつも特別なわけじゃなく、どこにでもいる普通の人のことでもそういうことが起こり得るんだってことを示してるんだって。
  • あと、正義ってのも曖昧で、戦いに勝てば爆弾落としたって正義だし、負ければどんなに戦時中相手を教育したりしてても侵略になる。そんな中、飢えを救うってのは絶対的な正義じゃないか。誰だって、飢えた人を助けることを間違っているとは言わない。
  • 戦争や災害などの想定できない場面で、飢えた子供を助けるために「愛と勇気」だけを友達に自分の信念を貫くことができるかどうか。それが真実の正義だってことを作者はアンパンマンを通して伝えたいと思っているそうだ。すげぇ。

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