2014年8月5日火曜日

人間関係についてのあれこれ

▼自分がやるべきこと

■まず自分を好きになること

  • 人間関係で悩んでいる人は、他人との折り合いが悪いのではなく、実は自分自身との折り合いが悪い。
  • 悪口はやめる、そして褒める
    • 人の悪口を聞かされる側は、悪口を言う人が、自分のことも他人に同じように言うかもしれないと思うもの。だからいつも他人の悪口を言っている人は信頼されない。そういう自分を作り上げた人は、自分が悪口を言うから悪循環にはまってしまう。悪口は常に全部自分のところへ返ってくる。一方、他人の悪口を聞かされた人は、心に納めて人に伝えないようにすることが大事。
    • ガミガミと欠点ばかりを指摘する上司のいる職場は、みんなが委縮して暗い職場の雰囲気になってしまう。暗い雰囲気で良い仕事ができるはずがない。それから欠点を直すという試みは、みんな同じタイプにしてしまう危険性がある。色々なタイプがいて、能力も個性も違っていて、その組み合わせによるチームワークが良い方向に働いたとき、見事な仕事ができる。さらに欠点は時代の変化と共に長所に変わることもある。
    • まず褒めること。褒められた後では、苦言も大して苦く感じない。
    • いまだ本気で嫌いになった人はいません。ぼくに悪態をつく人も長い人生の中でいないこともなかったけれど、この人も悩んでいるんだと思えば、悪態もかわいいものに聞こえる。人間はみな真面目だから悩んでいるのではないかな、と思う。不真面目な人はきっと悩まないのでしょう。でも、「あなた不真面目な人だから、悩みがないでしょう?」とは聞けない。
    • 目下の人を見下して、横柄に振る舞うということは、結局相手の内面を洞察することのできない、その人のお目出度さの証拠である。
  • メンツをつぶさない
    • たとえ自分が正しく、相手が絶対に間違っていても、その顔をつぶすことは相手の自尊心を傷つけるだけに終わる。相手の自己評価を傷つけ、自己嫌悪に陥らせるようなことを言ったり、したりする権利は自分にはない。大切なことは、相手を自分がどう評価するかではなくて、相手が自分自身をどう評価するか。相手の人間としての尊厳を傷つけることは犯罪。
    • ごく最近の出来事など知らぬ人の方が奥ゆかしい。初めての人には解らない話題を知っている者の間だけで話題にするのも感じが悪い。
    • ゴルフとカラオケでは、うまい時にはほめ、下手な時には黙っているのが鉄則。
    • 意見の不一致を歓迎すること。2人の人間がいて、いつも意見が一致するならそのうちの1人はいなくてもいい。改善を求めるなら、違いがあることを大事にすべき。
    • 相手の顔色が悪いとか、年をとったとか、やせたとか太っているとか、背が高いとか低いとか、すべてこうした種類のことは、これまたよほどのことでない限り、言わないもの。こういうことは、言うてみたとて、相手としては急にどうするわけにもいかないことで、結局、相手の気を悪くさせるのが落ちだからです。
  • 間違えたら謝る
    • 上の者が部下に謝ったのでは沽券にかかわると思う人がいるかも知れないが、それは杞憂。率直に謝ればむしろ尊敬され、親しみを感じてもらえる。それより謝るべきときに謝らない方が良くない。相手は心を固く閉ざしてしまう。日本人は昔から「すみません」「ごめんなさい」という言葉を色々な場面で使ってきた。これは日本流の美徳ではないか。アメリカなどでは「簡単に謝るのは自分の非を認めることだ」と言ってなかなか謝らない。それが高じてアメリカはひどい訴訟社会になってしまった。
    • 僕もそうだったけれど、なぜ戦力外になったのかを考えることが大切だ。クラブだけのせいにしているようでは、この先どこへいってもまたダメになる。自分に何が足りなかったのかをまず考えられる選手が、この世界で残っていけるんだろう。
    • 謙遜は、ひとり目上の人とか、ないしは同輩に対して必要なばかりでなく、むしろそれらの場合以上に、目下の人に対する場合に必要な徳目だとも言えましょう。もっともこれは、以上いずれの場合にせよ、必ず相手との関係を考えて、常にその宜しきを失わないということが大切です。というのも、いかに謙遜なのがよいからといって、目下の人に対して馬鹿丁寧なのはかえって滑稽であり、そういうことは、その人の人間としての甘さを示すものであり、さらにはその心事に卑しさがあるとさえ言えましょう。
  • 約束を守る
    • 「忙しくて忘れた」は「忘れたい」か「どうでもいいと思ってる」という意思の表明。
    • 言いふらすなんてばかげてる。物事は、自分と、自分がどうしても分かって欲しいと思う相手とがきちんと理解し把握していればそれで十分だ。
    • ずっとサッカーに懸けてやってきたものが、一度の過ちで失われてしまう。両親や妻子にも悲しい思いをさせてしまう。誰かに見られているから気をつけるのではない。失うものの大きさを常に意識していれば行動も変わってくるはずだ。
  • 自立と依存のバランスを取る
    • 自立は依存によって裏付けられている。自立と依存は反対ではない。自立は十分な依存の裏打ちがあってこそ、そこから生まれてくるもの。人間は誰かに依存せずに生きてゆくことなどできない。自立は依存を排除することでなく、必要な依存を受け入れ、自分がどれほど依存しているかを自覚し、感謝していることではないか。依存を排して自立を急ぐ人は、自立でなく孤立になってしまう。
    • 他人に心から感謝する、ということは大変なこと。自分が他人から何らかの援助や恩義を受けた事実を認めねばならない。
    • 彼は仲間の足りない部分を補うことに幸せを感じ、一方で自分も補われていることに安心を感じた。それは誰かに依存するのとは全くの逆だ。全員が責任感を持ち、その上で同僚を思いやる、自立心が根底にある。

▼相手との関係

■一期一会を自分が楽しむ

  • 自分と付き合って相手に楽しんでもらいたい人は、まず相手とつき合って自分が楽しむ必要がある
  • この人と会うのが、自分の一生でただ一度だと思えば、人は誰でも真剣に人付き合いをするはずだ。お互いに明日はあの世かも知れない。だから今日のお付き合いを美しく、大切に楽しくしよう。
  • 私たちは、普段自分で認識しているよりもずっと、お互いに結びついている。人間は深くからみあっているので、どんなふうに人と話し合うかが健康と病気の一因になるし、人をどのように扱うかが満足と失望の一因となっている。私たちは、互いの希望の一部であり、互いの癒しの一部であり、互いの夢の一部なのだ。
  • 人生の出来事のすべてに対しても、自分の人生の前にあらわれるものは、みーんなこりゃね、自分というものの価値認識のために必要な、相対的な尊いものだと、こう考えるのが一番いいんですよ。
  • この人と会うのは自分の人生で今の一度きりかもしれない。だから今日の付き合いを美しく、大切で楽しいものにしていこう。
  • お金もうけではなく人もうけが大切。

■相手に関心を持つ

  • みんながお互いのことを思いやる世界では、自分だけでなく、家族や友人、それ以外の全ての人の幸せについても、気にかけるようになります。見返りを期待せず、誰かに何かを与えることで、友情や尊敬の気持ちに溢れた世界を、いつでも始めることができる。
  • たいして面白くもない相手の話から面白い部分をいくつも見つけていくことができるというちょっと得がたい才能を持っていた。だから彼と話をしていると、僕は自分がとても面白い人間でとても面白い人生を送っているような気になったものだった。
  • 相手の関心を引こうとするよりも相手に純粋な関心を寄せる方がはるかに多くの知己が得られる
  • 今関わっている仕事について相互理解を深めるには、顧客と会うことが最高の方法であることは間違いない。顧客とのよい関係を保つことに時間とエネルギーを投じるのは、最も収益性の高い投資の1つと言える。
  • 他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかける。人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれる。
  • 常に相手に重要感を持たせること。この法則に従えば、大抵の紛争は避けられ、友は限りなく増え、常に幸福が味わえる。
  • 人と話をするときは、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる
  • まず相手の言葉に耳を傾けよ。相手に意見を述べさせ、最後まで聞く。相互理解の橋をかける努力こそ大切で、誤解の障壁をかさあげするなど愚の骨頂。
  • 相手の間違いを頭から決め付けるやり方は、効果がないどころか結局は相手の自尊心を傷つけ、みんなからも敬遠されて、話し合いもできなくなるのがオチ。
  • 自ら省みて、自分に対する強烈な関心と、自分以外のものに対するいい加減な関心を比較し、次にその点については人間はみな同じであるということを考えれば、あらゆる職業に必要な原則を把握することができる。すなわち、人を扱う秘訣は、相手の立場に同情し、それをよく理解すること。
  • 人間は一般に、同情を欲しがる。子供は傷口を見せたがる。ときには同情を求めたいばかりに、自分から傷をつけることさえある。大人も同様だ。傷口を見せ、災難や病気の話をする。ことに手術を受けたときの話などは、事細かに話したがる。不幸な自分に対して自己憐憫を感じたい気持ちは、程度の差こそあれ誰にでもあるものだ。
  • 見て分かることは口に出さずに実行する。汗を流している人がいたら冷たいおしぼりや水を一杯出すとか、健康状態は見ればわかるのに「お元気ですか」とは言わない。
  • ビジネスに関する難しい話題や未来のビジネスビジョンについて話をされても、こちらがついていけない場合もあるものですが、学生や子供のころの話であれば、世代は違っても共通体験も多く、共感もしやすいといえる。過去にフォーカスする理由のひとつは、自分と同じフィールドに話題を持ってきたほうがほめやすくなる。
  • 普通、試合は良いところを出すこと、そして相手の良いところを出させないことが大事
    • 自分たちの良いところがわかっているのか?
    • 相手の良いところがわかっているのか?
  • できる営業マンも最初にこちらが食いつく話を振り、興味を引き出してからプレゼンを始めます。反対に、とにかく見てくださいと資料を開くのは逆効果です。興味がわかないところに説明されても、それは押しつけで、何をどう理解していいかわからない。」
  • 人間関係は大ざっぱに、「好き」「嫌い」「関心がない」の3通りに分けられると言われる。いちばん多いのは「関心がない」だろう。営業で新規開拓の際、たいてい、断られるところから始まるのはそのためだ。ここから、多くの営業マンは「嫌われる」のを避け、「好かれる」関係に持っていこうとする。しかし、「好き」も「嫌い」も関心を持っている点では変わりなく、「プラス10好きなのも、マイナス10嫌いなのも、関心の絶対値は10で同じ」。
  • 若いころは「この審判はサッカーを知らないな」と思うことが多かったけれど、実は知らないのは僕の方だったんだろう。判定の難しさが分かれば、審判に対する見方も変わってくるんじゃないかな。
  • 「今、俺が討ち死にしたらダメなんだ。後に続く者がいないから、せっかくやってきたことがそこで終わってしまう。」と心中を語る。彼は誰と話をする時にでも、相手を否定するのではなく、相手の事情をくみ取りながら、何ができるのかを考える。見ていると、本当の強さとはこういうものなのだ、と思えてくる。そしてその強さの源は、川の生き物たちへの深い愛情であり、積み上げてきた生き物の観察の確かさだ。
  • 空気が読める奴と空気が読めない奴の差・・・空気とは何か? ⇒それは、その場を支配するキーマンの気分である。これも、納得。笑
  • 人を知る標準としては、第一には、それがいかなる人を師匠としているか、第二には、その人がいかなることをもって、自分の一生の目標としているか、第三には、その人が今日までいかなる事をしてきたかということ、すなわちその人の今日までの経歴であります。そして第四には、その人の愛読書がいかなるものかということであり、そして最後がその人の友人いかんということであります。大よそ以上五つの点を調べたならば、その人がいかなる人間であり、将来いかなる方向に向かって進むかということも、大体の見当はつく。
  • われわれ人間が、友人関係から与えられる影響は、実に大なるものがあると言ってよいのです。実際真の友人というものは、一面からは肉親の兄弟以上に深い理解と、親しみとを持つ場合さえ少なくないのです。したがって昔から、「その人を知らんと欲せば、まずその友を見よ」と言われているのも、大なる真理があると思うのです。
  • 意識的にやらないとどんどん減るのが外に出ているアンテナ。そのために、人脈というか人のチャンネルを社外に作っておく。こういうことは意識的にやらないと、その時間はたぶんゼロになってしまう。
  • 関心を示してあげるということは、それだけでエネルギーを与えてあげていることなのです。いちばん生命を痛めつけるのは、関心をはらわれることなく、無視されるということです。子どもたちにはなるべく目を配り、声をかけてあげましょう。赤ちゃんがおなかにいる妊婦さんは赤ちゃんに注意をはらって、やさしい言葉で語りかけてあげてください。部屋に置いてある観葉植物でも、その美しさに目を向けて声をかけてあげる方が、いきいきと美しく茂っていきます。ペットや昆虫たちにも、ぜひ何か言葉を投げかけてあげるようにしてください。

■うわさも潤滑油になる

  • 今ほどメディアが発達していなかった頃の日本は、うわさが人と人をつなぐ大切な媒介だったと言ってもいいほど、ご近所さんの近況を知る手段であり、若者の心のお目付け役のような役割もあった。店主や店員さんお最近嬉しかったことや、ちょっとした自慢、趣味や悩みなどの個人的なことからお店でのエピソードまで、その中で面白いと思ったものを「…らしい」といったうわさ話のコピーにして、黄色い吹き出し型のプレートに印刷し、店頭に貼りだす。人々はそれまで以上に地元の商店に対して親近感や好奇心を持つようになり、それが関係を深めるきっかけになるという斬新な仕掛けの「八戸のうわさ」
  • むしろ、みんなに広めたいときに、あえて「ここだけの話なんだけど」と付け加えるほうが効果的なほどだ。

■相手の好きなことをしてみる

  • 喫煙所のコミュニケーションをうらやましいと感じるとともに、男性のタバコを吸う仕草が女性にとって魅力的であることを聞いて、仕草が似ているシャボン玉を思いつく。さっそく街で吹いてみると、道行く人から想像以上の反応があった。子どもはもちろん、大人も興味深そうに近寄ってきて、知らない人とも会話が生まれた。何より、その場にいた誰もが笑顔になった。街の中で避けられてしまう喫煙所にはない正反対の現象が起こった。喫煙者も禁煙者も一緒にいられるという喫煙所では生まれなかった新しい価値を感じさせる声も生まれている、東京シャボン玉倶楽部。
  • 家族のために、ペットのために、長年編み物に親しんできた普通のおばあちゃんたちが、今やゴールデン・フックを支える主力選手。保養所にいる大叔母さんを訪ねたとき、そこに入居していたおばあちゃんの多くが、ただ毎日退屈そうで元気がないことを知り、「何とかしたい!」と強く思ったそうで、これは保養所に限らず、病院や被災地の仮設住宅でも、同じような状況かもしれない。やむを得ず自ら動けない人々に、社会に関わるきっかけをそっと用意してあげることも大切。
  • 人の成功をサポートする。ええか?自分が本当に成功したかったら、その一番の近道は、人の成功を助けること、つまり・・・愛やん?

■相手の好きにさせる

  • 葬式は死んだ当人のためではなく、遺族や親切な友人たちのためにおこなわれる、と考えた方が良いだろう。本当の親切は当人の意志を尊重することだと思うのだが、世の中は厄介なもので、その通りにすることは不可能に近く、小規模で終わらせるのがせいぜいである。正式の遺言状をつくって、葬式を拒否しておいても、それが無視されるのが実情である。もっとも、死んでしまったら、なにも分からなくなるわけだから、そのあとでどんな形の葬式をされても当人には無関係ということになる。「どんな葬式をされたいか」という考え方は、当人の気質の参考になるだけのことのようだ。
  • 敵を作りたければ、友に勝つが良い。味方を作りたければ、友に勝たせるが良い。人間は誰でも、友より優れている場合には重要感を持ち、その逆の場合には劣等感を持って羨望や嫉妬を起こすから。
  • 河や海が数知れぬ渓流のそそぐところとなるのは、身を低きに置くからである。その故に、河や海はもろもろの渓流に君臨することができる。同様に、賢者は人の上に立たんと欲すれば人の下に身を置き、人の前に立たんと欲すれば人の後ろに身を置く。かくして、賢者は人の上に立てども、人はその重みを感じることなく、人の前に立てども人の心は傷つくことがない。
  • 『ナウシカ』を映画化に持ち込めなくて、思いついたのが宣伝部長を仲間に引き入れること。もう一人の同僚と、彼は博打好きだから5万ずつ負けよう、そしたら負い目に感じて働いてくれるはずだと企んだ。それで、5万ずつ見事に負けたら、宣伝部長はその足で博報堂に行って映画化を決めてきました。芸は身を助ける、ですよ。

■相手を変える必要が生じた場合に考えてみるべきこと。

  1. 誠実であれ。守れない約束はするな。自分の利益は忘れ、相手の利益だけを考えよ。
  2. 相手に期待する協力は何か。明確に把握せよ。
  3. 相手の身になれ。相手の真の望みは何か?
  4. あなたに協力すれば相手にどんな利益があるか?
  5. 望みどおりの利益を相手に与えよ。
  6. 人にものを頼む場合、その頼みが相手の利益にもなると気づくように話せ。

▼仲間作り

■友人、仲間とは

  • 友人とは、頂上での再会を約束した人々のことであり、仲間とは、仕事が残すもうひとつの作品である。

■何をするかも大事だけど、誰とするかも大事!

  • やっぱり何かしようと考えたときに誰と一緒にやりたいか、やれる人たちとやれてるかってのは本当に重要なことだと思う。
  • 人生を楽しむには、最高の仲間が必要だ!そして、そんな仲間をどう作るか、大きくは2通りしかない。自分たちで作るか、作られたものに入るか。
  • パーティで出会った百人より、とことん付き合う一人が大切。数を知り合うことより、1人の人ととことん付き合うこと。とことん付き合う人が1人いれば良い。
  • 営業に限らずだと思うけど、人脈はやっぱ宝になる。
  • 無理やりやらせても美しくない。面白そうだなぁと思う人を巻き込んでいくのが一番いいと考えてます。

■自分たちで作る

  • 簡単なのは、自分たちで作ること。最初から自分たちで作れば、誰を気にするわけでもなく、自分たちのキャラクターを存分に出しながらバランスを調整していける。だから、どんなコミュニティでも「初回参加」「初期メンバー」っていうのはその事実だけで力を持ちやすい。

■作られたものに入る

  • 難しいのは、後から作られたものに入ること。後から入ると、当然ながら先に人がいる。実際はどんな組織も問題を抱えているものだけど、その中にいた人たちでまわしている組織に自分がどう合わせながら参加していくのかっていうところは、なかなかに難しい。組織ごとにタイプやキーマンは違うし、文化も違う。その中で自分の以前の経験は役に立つかもしれないけど、全く通用しない場合もざらにある。ただそんな中でも、一様に「あなたの個性を出して欲しい」と言われてしまう。どう出して欲しいかは言ってる方はわからない。言われた方はどこまで出したらいいかわからない。さらに、そういう探りあいの時間が長くなれば、お互いにだんだんとよそよそしくなってってしまう。難しい。
  • そんなときのコツは、参加者としてはいきなり全員とのコミュニケーションを目指さないこと。徐々にでいい。江戸の繁盛しぐさではないけれど、最初は目の前の人と左右にいる人だけで良い。次に来たときは最初に来たときに会った人+今回の目の前にいる人と左右にいる人。席が変わらない場合は、前回に加えて両斜め前の人と知り合うだけでいい。それを繰り返すうちに、自然とそのコミュニティには知ってる人は増えていくものだ。今、自分が持っているつながりを大事にせずに新しい人新しい人っていうことを繰り返していると、結局残るものがない。少しずつでも、確実に積み上げていく方が結局は早いんじゃないかなと思います。
  • それと、先にいる人たちも心がけなきゃいけないことがある。それは、初めて来た人たちをあまりお客さん扱いしないこと。単発の何かをするのであれば必要ないかもしれないけど、コミュニティを作りたい場合は、何かものを運ぶ手伝いをしてもらうだけでもいいから、来た人に出番を作ってあげると良い。それによって、その人はそのコミュニティに必要とされていることを感じることができて、ぐっと参加しやすくなる。この心がけができるコミュニティは、自発的で明るいものになっていくのかなと思います。

■出会いを作る

  • 出会いとは単に相手が自分の視界に初めて入ったときではなく、相手が自分にとって重要な人物だと思え、同時に相手にも自分の存在がそれなりのものとして映った場面のことをいう。そんな出会いの場面を増やしていけたら。
  • 人脈とビジネスを融合するキーマンを見つける。人脈をビジネスにつなげられる人は何人もいない。キーマンを見つけることが大事。
  • 今度とお化けは出たためしがない。「今度、今度」と言っているのではなく、機会をつくる。

■応援する

  • 相手がうまくいくことを自分の喜びとすること。期待より応援。「期待」という言葉は最も安易に使ってはいけない言葉。「いつも期待しているよ」と「いつも応援しているよ」では間違いなく相手の状態が変わる。

■努力が協力者を出現させる

  • 周りを協力させることと、周りの協力が得られるということは決定的に違う。自然に協力者が現れてサポートしてくれることというのは確かにある。で、そのためには、誰よりも努力することがまずあります。ただエゴイスティックな自分を理解してもらう努力というのは、して当たり前。そうではない努力、見えない努力をしているやつには必ず協力者が現れる。それが周りの協力が得られるということなんじゃないか。それが大事なことじゃないか。
  • 「他人に関心を持ってもらおうとする2年間よりも、自分が他人に関心を抱く2ヶ月間の方がより多くの人と友だちになれる。」仲間を作りたければ、周りに関心を抱く、それだけでいいんだ。「元気にしてる?」って、久々に誰かにメールしてみてもいいのでは?
  • 「自立は依存によって裏付けられている」自立と依存は反対ではない。自立は十分な依存の裏打ちがあってこそ、そこから生まれてくるもの。人間は誰かに依存せずに生きてゆくことなどできない。自立は依存を排除することでなく、必要な依存を受け入れ、自分がどれほど依存しているかを自覚し、感謝していることではないか。依存を排して自立を急ぐ人は、自立でなく孤立になってしまう。
  • 無条件で味方してくれるんじゃなくて、見所があるから味方をしてくれる
  • でも、三年先に利益が見込めないようなものをやっているからだめなんだ、ということをみんなの前で言った人が、会議が終わってから「おまえ何人いたら開発継続できるんだ」と聞くわけですよ。まぁ20人ぐらいですかねって言ったら、よし何とかしようとか言ってくれましたね。
  • とにかく真面目にやること。真面目にやれば周りのみんなは味方してくれる。
  • 人として関係を築いていれば、いざという時に社員は、不満をいいながらもついてきてくれる。話したこともない人間を信用しろという方が難しい。

■一緒にご飯を食べる

  • エヅケーション
    • 一緒に飯を食べたり酒を飲んだりしながら、自分の想いや熱意を伝えて協力者を増やしていく方法。「一杯やろうよ」という言葉を訳すと、「ゆっくり話がしたい」になる。
    • へんな感じだけど、今も残ってる人に、『仕事どう?』とか聞いて、相手が『やめてーよ、もうやってらんねーよ』って答えると落ちつくっていうか、自分と同じだなってわかってホッとするけど、相手に『オレはメチャメチャ楽しいぜ』なんていわれると、『君とは友だちになれない』って感じになっちゃうよな。
    • もっていると重宝する友達がいます。医者なんかがそうでしょう。医者に呼ばれているというと、カミサンもいやな顔をしないで出してくれます。「気をつけてね」なんて言ってくれるときもある。大手を振って家を出て、ちょっと診てもらって、後はゆっくりと街に繰り出せます。実に重宝な友達です。

▼要注意

■共依存症

  • 「自分には相手の面倒を見る責任がある」と信じるのは、依存的性格の最後のごまかし
  • 情緒的安定を人間関係に求めるべきではない。人間関係は有益だが、供給源にはなりえない。情緒的安定の基本は、自分自身を中心にすえて、それを育むことにある。
  • 自分自身に依存することを身につけること。他人はそばにいてくれなかったかもしれないが、自分自身ならいつでもそばにいることができる。
  • 自分のことを低く評価するが故に、自分のような無価値な人間が人から好かれるためには、他の人より何マイルも余計に歩かなければならないと考えている。しかし、これでは健全な人は誰一人として、彼らを好きになれない。なにしろ、友情を育むには、相手のためにせっせと何かをしてやらなければいけないと思い込んでいるのだから、相手にしてみればこういう人と一緒にいても少しも楽しくはないだろう。
  • 外に出るための唯一の方法は、通り抜けること。

■読字障害

  • 会話は普通にできるし、目にも異常があるわけでもないのに、文章を読むとなるとものすごい困難と苦痛を感じる。数字の「7」は読めるのに「seven」は読めない。

■言い方

  • 「なんで」という表現には詰問のニュアンスが含まれるので、言う側としては決してそんなつもりはなくても、相手は詰問された、ひいては非難されたと受け止めるかもしれない。質問をする際は「なんで」「なぜ」「どうして」より、「○○の理由は?」「どのようにして」といった表現を使うといい。
  • 「あなたには関係のないことよ」―それは多くの場合、何か後ろめたい隠しごとをしている人間の言葉。
  • 対話の場合にしても、また数人での座談の際でも、注意すべきことの一つは、自分の考えをのべる場合、なるべく断定的な言葉を避けるということ。つまり「何々です」とか「こうこうです」とか、さらには「これこれに違いない」とか、すべてこの種の断定的なもののいい方は、できるだけ慎むように心がけるということです。
  • 人を突き詰めてしまう人、問い詰めてしまう人、追い込んでしまう人は、幸せになれないと思います。人というのは、結構、弾みや勢いで生きているものです。それに対して「なんで?」「どうして?」「なぜ、あんなことをしたの?」「もう絶対しないよね。約束できる?」なんて突き詰めても意味はありません。相手は追いつめられて、最後に「逆ギレ」されるのが落ちです。
  • 「人は接し方により奈落の底に落ちることもあれば救われることもある」

■見栄を張らない

  • 鉛は鉛、金は金。鉛に金メッキして、俺は金だというような顔をしなさんな。
  • 謙遜という徳は、私の考えでは、元来対人的なところにその本質はなくて、その人がどれほど真理とか道というものと、取り組んでいるか否かによるもの。

■イライラしない

  • イライラは自分の見通しのなさを示す。イライラは、自分の何か-多くの場合、何らかの欠点に関わること-を見出すのを防ぐために、相手に対する攻撃として出てくることが多い。イライラしてきたら「何か見通してないぞ」とゆっくり構えると、有益な発見が生じてくることがある。
  • 学校にはBMWを乗り回しながら給食費を払わないモンスターペアレンツ、病院には治療結果が思わしくないとすぐに病院や医師を訴えるモンスターペイシャンツと、不満が少しでもあれば大げさに騒ぎ立てる人々が  多くなりました。人権をはじめとして自らの権利をやたらに振りかざすような行為は、かつては「さもしい」と言われたものですが。
  • 他人に接して苛つくことの全ては、自分自身の理解に役立つ。

■宗教の勧誘

  • 連中は「神の真実」を声高に告げたがる。大きな声をはりあげて、悔い改めねば罰を受けるという。自分は何者であるかを考えるより、自分が人のためにできることは何であるかを考えろと言う。どうしてあんな大声を出さなければならないのか理解に苦しむ。語っている言葉が本当に真実なら、もっと小さい声でも聞こえるはずだ。だいたい、自分が誰かもわかっていない人間が人のために何をやったって、ろくな結果にはならない。

■不幸の吹聴をしない

  • 自分の祟りだけで精一杯になっている主人公を出したら、つまらないなぁと思ったんです。よくいますけどね、俺の不幸を誰が償うんだってね。だから『さかしらにわずかな不幸を棚に上げ』ってエボシに言わせたくなってしまうんですけどね。私はおまえさんの知らないくらいひどい目に遭ってるんだっていうことはいくらでもあると思うんだけど、でもその憎しみとか憎悪とかっていうのは、それを掻き立てると、相手側にも同じ憎悪を必ず作り出すんです。逆上すると、腕から黒いものがわぁっと吹き出してくるというのは、僕の実感ですからね。

▼自信のつけさせ方

■まず信じる

  • 誰かに信じてもらえること、応援してもらえること。これが一番の強さになる。人は、1人になると非常に弱いもの。
  • 自信と結果のどちらが先に来るのか。自信。自信は自分を信じることにすぎないから、結果は関係ない。
  • どうしたら事業がうまくいくのか?ていうか、どうしたら失敗するのか?営業であれば、関係者全員に会うまで続けたのか?提案であれば、少なくとも100回は提案してみたのか?努力の次元が違うのでは?失敗なんて、学ぶことしかない。事業は誰にもできないことをするのだから、失敗し続けると世界一になれる。世界一になるということは、世界一の苦しみに耐えること。負ければ負けるほど、どうしたらいいか見えてくる。だからこそ、最初に決めなければいけないのは努力のレベル。
  • 徒競走のタイムをはかるとき、あえてスタートより遅くストップウォッチのスタートボタンを押す。そうすると、タイムは明らかに早くなってる。それで自信がつくこともある。

■表彰する

  • プロセスも評価する
    • 「成果を上げなければ評価されない」では、成果の出ないはじめの期間に諦めてしまう人をすくえない。成果を上げても上げなくても、行動したこと自体に対して評価をしてもいいのでは。
    • 開発戦略における焦点は物質的な蓄積と到達度の重視だが、この焦点を、人間そのものや彼らの自発性、そして積極性に移す必要がある。開発の最初の、そして最も重要な仕事は、個々の人間の内部にある創造性のエンジンのスイッチを入れること。
  • アメとムチ
    • アメとムチを使い分けることが大事。ご褒美とペナルティの双方を設定すること+継続していくためにポイントカードとか地道に積み重なる仕組みを設けることも大切。
  • ソエルカード
    • 感謝の言葉を伝えるときに、一緒に「○○してくれてありがとう。きじ」を紙に書いて渡すことで残すことができる。そして、渡した記録をつけておくことで、表彰にも使える。
    • 本人がメモを受け取ったときに感じる喜びは、口頭で伝え聞いたとき以上のものがあるはず。
  • 他者の推薦
    • 他者の推薦に基づき、人を喜ばせる質の高いサービスを提供した人に賞を与える。

▼ほめる

  • トリノとアテネのメダル数の違いはほめ方の違い。選手をほめながら指導するのが水泳、もっともほめないのがジャンプ競技といわれる。成績が悪くても「楽しく泳げました」と明るくさわやかに言う競泳選手がいるのも、指導者が日頃から選手をほめて、のびのびと競技をさせているから。「日の丸を背負っているのだから、メダルを取れなかったら帰れないぞ」と指導者が目をつり上げていたら選手は委縮し、実力を発揮することができなくなってしまう。楽しくのびのびと仕事をすることができれば長所を生かし成績を伸ばすこともできる。そのためには、マネジメントする側が「仕事=楽しくするもの」という意識を持つことが大前提。「仕事=苦役、つらいもの、苦しいもの、耐えるもの、忍耐、我慢」といった考え方は、部下をほめる、楽しく仕事をするという発想に背を向けることを意味する。
  • 一種の仁義といえるかもしれないが、ほめてくれる人の顔には泥を塗らないようにしようと思うもの。「この上司は自分のことを理解してくれている。だから裏切るわけにはいかない」「部長をヒーローにしてやろうじゃないか」と奮起しようとする。
  • ダメ出しばかりする上司がいる職場ではこそこそと小さい声で話をする傾向がある。それは上司の顔色をうかがい、委縮してしまうから。こうした職場では何かトラブルがあっても上司は気づかず、フォローできないまま取り返しのつかないミスになってしまうことも少なくない。「ミスをしないように」と思っているとかえってミスが増えるもの。逆にほめる上司がいる職場はみんなが安心してのびのびと仕事をすることができるため、活気に満ちている。お互いに大きな声で話すので、上司は部下の状態、作業の途中経過、進捗状況を把握しやすくなる。このため、ミスやトラブルを未然に防ぐことができる。
  • 成績トップの人ほど、結果をほめられることはあってもプロセスをほめられる機会は少ない。そのためノウハウやプロセスの工夫、結果に行き着くまでの努力をほめられると、喜びも大きくなる。とくに○○さん流、○○さん塾など名前を冠でつけられると、より相手の心に響く。固有名詞が入ることで、相手は自分の存在自体がたたえられ、同時にノウハウに対する賞賛を受けたと感じる。
  • その日頑張れた自分をホメる。「これからはな、毎日寝る前に、自分がその日頑張れたこと思い出して『ようやったわ』ってホメや。そうやってな、頑張ったり成長することが『楽しい』ことなんや、て自分に教えたるんや」
  • 誰か一人のいいところを見つけてホメる。成功したいんやったら絶対誰かの助けもらわんと無理やねん。そのこと分かってたら、人のええところ見つけてホメるなんちゅうのは、もう、なんや、大事とかそういうレベル通り越して、呼吸や。呼吸レベルでやれや!二酸化炭素吐くのと同じくらいナチュラルにホメ言葉言えや!
  • ほめ言葉の6原則
    • 事実を、細かく具体的にほめる
    • 相手にあわせてほめる
    • タイミングよくほめる
    • 先手をとってほめる
    • 心をこめてほめる
    • おだてず媚びずにほめる
  • ほめる要素
    • ほめる要素は能力だけでなく外見、内面や性格、勤務態度、仕事への取り組み方、言葉づかい、後輩指導、あいさつの仕方、特技などなど。
  • ほめ達検定
    • ほめ達検定というのがある。レベルアップの見える化にいいかも?

▼しかる

  • 叱るということは、否定するのではなく、「しかるべきビジョン」を伝えることを意味する。先によいところを見つけて伝え、相手が聞く耳を持ったところで次のステップ、次のビジョン、次のしかるべき目標などを提示することが効果的な叱り方といえる。
  • ほめ言葉は「いつもながら」、叱るのは「珍しく」が基本。
  • 十回に九回叱ってくれる上司についていけ。叱るのもエネルギーがいる。叱ってくれる上司はいい上司。

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