2008年9月28日日曜日

本「猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?」

時間がなくても読書は欠かせない。
今日は、「猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?」って本を読み終わりました。

同世代が結婚したりして。
赤ちゃんが生まれたりして。
それ自体は幸せなことだけど、そんな中、少子化は問題になり続けてる。

ワーキングマザーを囲む環境ってひどい。
赤ちゃんが生まれることはいいことなのに、職場では仕事に差し支えるって邪魔者扱い。
電車やエレベーターで泣き出すと完全に迷惑モノとして見られ、視線が痛い。
託児所や保育園が絶対的に少なく、予約しても預けられない、入れないこともある。
そのおかげで、引越しだってままならない。親と離れることが事実上、無理。
職場への復帰だって出来ないから、働きたくてもしょうがなくパートで小遣い稼ぎ。
そんな中どんだけ頑張っても国や自治体からの援助は少なく、「あんたが好きで産んだんでしょ」的な環境。。。

ホントは、違うのかもしれない。
多くの女性はチャンスを与えられたときに、自分にはできないと卑下して「ひるむ」。
他の人が成功しているのをみると、その立場を「ひがむ」。相手の足を「ひっぱる」。
全ての女性がそうだとは言わないけど、これを女性が陥りやすい3つの「ひ」って言うそうな。本を読み進めていくと女性にはそんな特性があることがわかってくる。男側の俺から見ると見えない部分もあると思うんで、正しい正しくないの議論はしたくないデス。

ただそんな中、赤ちゃんが欲しいって人が彼女を見たら成功してると思うかもしれない。
だから、本人はすごい幸せに思ってたとしても「赤ちゃんがいて大変だけど、わたし幸せ☆」なんておちおち言えたもんじゃない。
誰にも話せずに、ただただキツイ環境に耐えて暮らしていくしかないなんて、やだよね。
金銭面だけじゃなく、産みたくなくなる気持ちも少しわかってきました。

でも、じゃーしょーがないねってわけにはいかない。
できることから改善していくことが必要なんだと思います。

じゃなきゃ、こういう本が出た意味がない。
同世代の人たちの幸せは、同世代として守っていきたい。
その為にも、いろんな人がこういう事態が起こってることや、困ってる人たちの気持ちをわかろうとすること、子供は国の宝だって認識を持ってみんなで育てていく意識を持つことから始めるべきなんじゃないかなぁ、とか思いました。

興味を持ってくれた人には、一度読んでみて欲しいなと思います。
ワーキングマザー日本代表の勝間和代さんと、前少子化担当大臣猪口邦子さんの対談、国の真ん中にいる人がどんなこと考えてるか知るだけでもおもしろいと思います。

「人間は愚かで不完全な生き物だけど、それぞれが誰よりも愛されて生まれてくるんだ。」
そうやって今まで続いてきた歴史を、未来にいい形でつないでってあげられっといいですね。

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